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カナダ最高裁、上場マイニング企業Hut8と米USBTCの合併を承認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

合併完了へ向けて

米ナスダック上場の暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Hut8は18日、カナダのブリティッシュ・コロンビア州最高裁判所から、米マイニング企業US Bitcoin Corp(以下、USBTC)との合併について最終承認を得たと発表した。

カナダに拠点を置くHut8とUSBTCは、全株式の対等合併により、米国に本拠を置く事業体となり、「Hut8 Corp」と言う名称に変わる。

両社は2月に合併を発表していたが、合併には株主と規制当局による承認が条件だった。Hut8は13日の株主総会における合併案の決議で、株主から賛同が得られたと報告。そして今回、規制面での最終承認が下された形だ。

合併手続きの完了には、USBTCの登録届出の発効やUSBTCの株主の承認など、いくつかの要件を満たす必要があるが、Hut8は、2023年末までに合併が成立する見込みだと述べている。

新会社Hut8 Corp(通称”New Hut”)の時価総額は約1,460億円(9億9,000万ドル)と予想されており、ナスダック及びトロント証券取引所に上場し、銘柄コード「HUT」で取引される予定。

関連:「ビットコインHODL戦略を継続」上場マイニング企業Hut8、コインベースから70億円の信用枠確保

事業の多角化

Hut8は23年第1四半期(1~3月)の決算報告で、一部のマイニングマシンの稼働停止を余儀なくされたことなどから、前年同期比で収益が減少した。アルバータ州ドラムヘラーの施設の電気系統のトラブルや、オンタリオ州ノースベイの施設で電力の供給元Validusとの間で契約不履行をめぐる訴訟によって電力供給が停止されたことなどが背景にある。

Hut8は、人工知能(AI)とハイパフォーマンス・コンピューティングに対する新たな需要に対応するため、昨年11月以来稼働を停止していたオンタリオ州のマシン約6,400台を今年7月、米テキサス州に移転させた。

「New Hut」社では、地理的に分散された北米六つの施設で約825メガワットの電力を利用できるようになると見られている。また、USBTCの保有する拡張可能なマイニング施設、大規模なコンピュータ・ホスティング事業、データセンターなどのインフラ管理運用などにより、収益源の多様化が期待されている。

エネルギー源の多様化

New Hutは、カナダのニューブランズウィック州や米テキサス州で、再生可能エネルギーやゼロエミッション(炭素排出ゼロ)エネルギーなどを利用していく計画を持っている。

マイニング産業全体でも、代替エネルギー源への移行が進行しているようだ。

ビットコイン関連金融サービス会社Swan Bitcoinによると、平均的な1BTCあたりの採掘コストは約26,000ドルだが、再生エネルギーを利用しているマイニング企業では、5,000ドルから15,000 ドルといった低コストを実現しているという。

米上場マイニング企業Riot Platformsは、Q2の決算報告で、1BTCあたりの採掘コストを8,389ドルと算出しているが、テキサス州における風力及び太陽光発電が、低コストのエネルギー確保に貢献していると、広報担当者は述べた。

ホスト型のビットコインマイニングを提供するSazminingのケント・ハリバートン氏は、マイニング事業における最大のコストは電気代であると指摘。最も安い電力は余剰電力だが、再生エネルギーによる発電では、余剰電力の発生が多いため、ビットコインのマイニングには最適だと同氏は語る。

米ウィスコンシン州と南米パラグアイにある同社のマイニング施設では、余剰の水力発電ですべての電力を賄っているという。

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