- 欧州規制機関が仮想通貨デリバティブへの規制延長
- 欧州証券市場監督局(ESMA)が仮想通貨デリバティブに関する規制の適用期限を延長すると発表した。この規制は仮想通貨ベースの差金決済取引(CFD)を含む複数の金融デリバティブ商品に対してレバレッジ限度などを定めたものだ。
- ESMAによる投資家保護の動き
- ESMAは3月、仮想通貨特有の特徴ゆえに、仮想通貨CFDのような商品を厳密に監視し、規制の必要性を精査していくと述べており、今回の規制延長も投資家保護が目的であるとしている。
- CFDとは
- あらゆる資産に対してレバレッジをかけて取引することができる金融商品。このうちとくに外国為替を対象として取引を行うものがFXであり、逆にCFDはFXの拡大版とも言える。
欧州規制機関が仮想通貨デリバティブへの規制延長
欧州証券市場監督局(ESMA)が仮想通貨デリバティブに関する規制の適用期限を延長すると発表しました。
この規制は仮想通貨ベースの差金決済取引(以下CFD)を含む複数の金融デリバティブ商品に対してレバレッジ限度などを定めたものです。
規制以前は仮想通貨CFDのレバレッジ上限は5:1となっていましたが、規制適用後は2:1まで制限されています。
当初の適用期間は8月から11月となっていましたが、新たに11月1日から3ヶ月延長となりました。
CFDは、端的に説明すると、あらゆる資産に対してレバレッジをかけて取引することができる金融商品です。
このうち外国為替を対象として取引を行うものがFXであり、逆にCFDはFXの拡大版とも言えます。
今回の規制延長の決定は、今週理事会で承認を得ました。
ESMAによる投資家保護の動き
規制を延長する目的は投資家の保護にあるとESMAは述べています。
ESMAは、仮想通貨の価格のボラティリティの高さが、適切な投資家保護の環境の欠如を物語っているとし、同様にICOについても詐欺の多さなどを指摘しつつ注意喚起を行うとともに投資家保護の重要性を語りました。
また、規制を受けていない仮想通貨取引所についても盗難などの例をあげてその危険性を指摘しています。
CFDにおいては、第三者のマーケティング媒体の文字数制限のせいでしばしばそのリスクの警告文が適切に表示されていない場合があり、これに対してもESMAが指定する警告文のテンプレートの文字数を削減することで対応するとしており、投資家保護に細やかに取り組んでいる様子が伺えます。
ESMAは3月、仮想通貨特有の特徴ゆえに、仮想通貨CFDのような商品を厳密に監視し、規制の必要性を精査していくと述べていました。