はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ブロック社、ビットコインのセルフカストディウォレット「Bitkey」をローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

真の所有権の実現へ

ジャック・ドーシー氏が率いる米フィンテック企業ブロック社は7日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)向けのセルフカストディウォレット「Bitkey」を、6大陸の95カ国以上でローンチしたことを発表した。

このウォレットはハードウェア機器とアプリ、リカバリーツールの3つからなる。ローンチはしたが配送は2024年初めに開始する予定で、現在は事前注文を受け付けている状態だ。Bitkeyのミッションは、ビットコイン所有者に真の所有権と管理権を提供することだという。

セルフカストディ型のウォレットとは

取引所などではなく、自分で秘密鍵を管理して資産を保有するために使用するウォレットのこと。「自己ホスト型」や「自己管理型」などと呼ばれることもある。

▶️仮想通貨用語集

ブロック社は今回の発表で、ビットコイン所有者の多くが自身のビットコインを取引所やカストディサービス企業に預けており、管理権を委ねていると指摘。この場合、例えば取引所が破綻した場合に、ユーザーは自身の資産にアクセスできなくなる。

関連自己管理型のハードウェアウォレット、週間売上高が過去最高に

こういったリスクを回避するためにブロック社はBitkeyを開発。一方で、セルフカストディウォレットには秘密鍵やシードフレーズを自身で管理しなくてはならないなど、従来のインターネットにはない手間が必要になる。Bitkeyはこの課題にも対応した。

Bitkeyのビジネスリードは今回の発表で以下のように述べている。

取引所やカストディサービス企業でビットコインを保有している人は、セルフカストディウォレットに資産を移動したがらない場合が多い。それは12個や24個のシードフレーズを保管することなどに不安を感じるからである。

我々は、誰でもセルフカストディの技術を活用できるようにするためにBitkeyを開発した。

Bitkeyの仕組み

Bitkeyではシードフレーズなどの長い文字列を管理しなくてすむように「2 of 3」のマルチシグの仕組みを採用。3つのうち2つの鍵があれば、ビットコインを送金したり、ウォレットを復元・変更したり、セキュリティの設定を変更したりできる。

ブロック社側は1つの鍵だけをBitkeyのサーバーで保管。この「Server key」にだけ、資産の回復をサポートする機能が与えられている。例えばハードウェア機器を紛失した場合には、スマホと連動させることで新しいハードウェア機器の鍵に資産を送信することが可能だ。

この仕組みで資産の管理権を所有者に与えながら、セルフカストディ特有の利便性の低さを解決するとブロック社は説明している。

Bitkeyの価格は150ドル(約2万1,000円)。注文用のウェブページには、配送は2月の終わりか3月初めの予定と書かれている。

関連Uphold、補助型のセルフカストディウォレットをローンチ まずは仮想通貨XRPに対応

ミッションの実現へ

ブロック社は発表で、Bitkeyのミッションには、中央集権的な法定通貨の金融システムと、分散型で国境のないビットコインのシステムをつながないと実現できないものがあると述べている。

Bitkeyは、すでにコインベースとブロック社の金融アプリ「Cash App」と連携することを発表済み。この連携によって、ユーザーは容易にビットコインを移動し、シームレスにセルフカストディサービスを利用できるようになるという。

ユーザーはコインベースやCash Appからビットコインを送信したり、ビットコインを購入した後に送信したりできるようになる。なお、最初はコインベースとCash Appのみだが、この連携は世界に拡充させていくとした。

関連ビットコイン売上増益、米ブロック社3Q決算 株価大幅高

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧