はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

海外仮想通貨取引所で取引BOTが大暴走、ビットコインやリップルなど4通貨に影響

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bitstampで取引BOTが暴走
10月7日に仮想通貨取引所Bitstampは、BOTの影響を受け、分単位の短期間で大幅な下落上昇が記録された。影響を受けたのは、ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコインのフィアット(法定通貨)ペアだ。またこの価格推移から面白いユーザーの傾向も指摘された。

取引所BitstampがBOTによる急激な価格を受ける

10月7日、仮想通貨業界でも最も古くから運営されてきた取引所の一つであるBitstampにて取引BOTの暴走と思われる影響により、短期間に”異常”な価格変動が起きてしまったことが明らかになった。

そのBOTの影響を受けたとされている仮想通貨として、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)が報道メディアTruustnodesでも挙げられている。

なおReddit では、一部の取引ペアで、1秒間に13%の下落、その1分後には15%の価格上昇が指摘されるなど、その価格変動の異常さが際立った相場が海外コミュニティで話題になり、また非難も殺到した。

BitstampのCEOであるNejc Kodrič氏は、自身のTwitter(@nejc_kodric)にて、この価格変動を「BOTが火を噴き、取引は停止された。このBOTは、顧客のものだ。」と言及し、この変動が同社によって引き起こされたものではないと主張している。

実際のチャートは?

実際被害にあったとされるBTC、ETH、XRP、LTC建の取引ペアを見ていくと、かなり価格の乱高下があったことがわかる。

BTCチャート

BTCのチャートを見ると、BOTがわずか15分間で690万ドル(約7.8億円)相当のBTCを売却し、その価格を一気に5,700ドル(約65万円)近くまで下落。さらに、次の5分間で同様に690万ドル(約7.8億円)相当のBTCを購入し、その価格は7,600ドル(約86万円)にまで上昇させたことがわかる。

出来高も瞬間的に大量の取引が行われたことを示す数値を記録、直近までの取引高から約57倍まで跳ね上がっている。

各通貨で異なる価格の推移

ビットコインの値動きは上記のような動きとなったが、影響が出たアルト3種を比較して価格の推移を追っていくと、かなり異なる値動きをしていることが明らかになった。

価格のチャート比較の色別通貨対応リストは以下の通り。

  • BTC:基準となるチャート
  • ETH:緑色
  • XRP:青色
  • LTC:黄色

この通貨比較をしたことで明らかになった点は以下の3点。

1.XRPの値動きが他の通貨に先行

2.ETHのみ上昇からスタート

3.LTCの下落率が他の通貨と比較すると異常

XRPが先行して下落

この比較をした上できになったのは、XRPの取引が他の通貨と比較すると10:10分時点で急反応していることがわかる。

BOTによる暴走のため、秒単位の比較が必要となるため、定かではないが、XRPの取引BOTから異常な取引が行われた可能性は十分に考えることはできるだろう。

また、比較検証している時にきになったのは、これらのBOTが暴走する数時間前に、同取引所内にてXRPだけ出来高が急増している場面が見られている点だ。

ETHのみ上昇からスタート

XRPやBTCが下落から取引されているのに対し、ETHのみ一度上昇に転じたのち下落、その後も他の通貨の値動きに連動性は見られず、違う形での乱高下が見られた。

LTCの下落率が極めて高い

BOTにより価格影響を受けた取引ペアの中でも、特殊な値動きをしたのが仮想通貨LTCとユーロのペアである。

この取引ペア価格は、57ドル(約6400円)ほどで取引されていたものが一気に、1.3ドル(約150円)にまで下落した。この取引は、わずか5分ほどで完結し、クジラの仮想通貨現金化や市場操作などSNSでは様々な憶測が飛び交った。

TrustNodeの見解は?

このBOTは、どういった目的で価格の変動を起こしたのかは未だ不明ではあるが、もし何かしらの意味があるのであれば、ETHには強気で、XRPは少し強気、LTCのことは気に入っていないことが示唆されていると言えると、今回のBOTの暴走がどう取引所内の傾向を示していると、海外メディアTrustNodesは報じた。

この取引BOTが暴走したことで、同取引所内の取引板が空になったとのユーザーの指摘があるため、ユーザーの傾向の一つとしてみるのは、一つの観点としておもしろいかもしれない。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

SWELL閉幕でXRP(リップル)が60円割れ、ビットコインは「BOTによる価格操作」の報道も影響か
仮想通貨市場は10月3日、二日間に渡って開催されたカンファレンスSWELLでの公演が終わりに近づいたことで、XRPが下落に傾き60円を割り急落を記録。また、ビットコインにも複数の注目点が見られた。
McAfee砲を読み取る:BOTがTRONと間違えてe-Guldenを大量購入
先週始まったMcAfee Antivirus製作者のツイートが仮想通貨市場に大きな影響を与えました。なんと、McAfeeが選ぶコインを自動売買するBOTがTRONを読み違えてe-Guldenを大量購入してしまったのです。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/21 火曜日
14:08
片山さつき氏、財務大臣に起用 暗号資産規制整備にも期待
片山さつき氏が新財務相に就任。1988年に財務省入省後、金融政策や暗号資産規制、税制改革に関与してきた実績が注目されている。
13:30
X、ユーザーネーム市場を開設し最高100万ドルで販売開始
Xがプレミアム会員向けにユーザーネーム市場を開設し、非アクティブなユーザーネームを最高100万ドルで販売すると報じられた。無料の「プライオリティ」と有料の「レア」の2種類を提供する。
13:17
株価大幅下落のソラナ・カンパニー、私募株ロックアップ解除を予定通り実施へ
パンテラ・キャピタルが支援するソラナ・カンパニーは、株価下落する中、私募株のロックアップ解除を予定通り実施すると発表。「絆創膏を一気に剥がす」アプローチで、市場の圧力に対処する方針を示した。
12:50
ナスダック上場グリーンレーン、165億円調達でベラチェーン(BERA)戦略を開始
米グリーンレーン・ホールディングスが1.1億ドルの私募増資を実施し、仮想通貨BERAの保有戦略を開始すると発表した。ポリチェーン・キャピタル主導で上場企業として最大規模のベラ保有者を目指す。
11:40
アマゾンAWSの大規模障害、コインベースやロビンフッドにも影響
アマゾンAWSの障害で仮想通貨取引所コインベースや取引アプリのロビンフッドに一時不具合が発生した。集中型クラウドへの依存リスクが改めて浮き彫りになった。
11:25
パンプファン、ミームコインローンチ市場を再び支配 日次1.5億円収益維持=報道
ミームコインローンチパッドのパンプファンが市場シェア95%を獲得し独占状態に。市場低迷下でも日次1.5億円の収益を維持。圧倒的な卒業数と強固な回復力を示す。
11:03
ユーザー数5500万人突破、Web3ソーシャルインフラ「UXLINK」のCEOが描くマスアダプションへの道
UXLINK CEOローランド・サフォー・ンタゲ氏の独占インタビュー。Telegram基盤で5500万ユーザーを抱えるWeb3ソーシャルインフラの戦略と日本市場への期待を聞いた。
10:40
カナダの州政府、AI電力制限と仮想通貨マイニング恒久禁止を提案
カナダのブリティッシュコロンビア州が人工知能データセンター向けの電力供給を制限し、新規の仮想通貨マイニングプロジェクトを恒久的に禁止する法案を提出したと報じられた。
10:00
BTC採掘企業ビットディアの株価目標上方修正、ベンチマークがAI事業を評価
ベンチマークが仮想通貨ビットコイン採掘企業ビットディアの目標株価を大幅に引き上げた。AI事業の社内化により収益創出が加速すると予測している。
09:35
「ETHに押し目買いの傾向」CoinSharesが先週の資金流動結果を公開
CoinSharesは、先週の仮想通貨投資商品への資金フローは約5.1億ドルの純流出だったと公表。イーサリアムの投資商品では押し目買いが見られたが、ビットコインの投資商品に相殺されたと指摘している。
08:30
コインベース、米財務省にマネロン対策規則の全面見直しを要請
仮想通貨取引所コインベースが米財務省に対し、1970年制定の銀行秘密法を含むマネーロンダリング対策規則の全面見直しを求めた。AI活用やブロックチェーン解析を推奨し、現行制度は時代遅れで逆効果だと主張。
08:10
イギリスで仮想通貨ETP解禁、ブラックロックなど個人投資家向けに上場
21シェアーズ、ビットワイズ、ウィズダムツリーがビットコインとイーサリアムの上場投資商品を英国の個人投資家向けに初めて開放した。当局が4年間の販売禁止を解除。
07:30
Gemini、ソラナ版クレジットカードをローンチ
仮想通貨取引所Geminiは、ソラナ版クレジットカードのローンチを発表。同社としては初めて、カード利用によって獲得したSOL報酬を希望者が自動的にステーキングできる機能を提供する。
07:05
ソラナ共同創設者、分散型永久先物取引所「パーコレーター」を設計中
ソラナ創設者ヤコベンコCEOが高性能な分散型永久先物取引所プロトコル「パーコレーター」を開発していることが判明した。独自の「スラブ」機能で流動性競争を促進する設計となる。
06:20
仮想通貨企業幹部が米上院議員と市場構造法案協議へ=報道
コインベースやギャラクシー、クラーケンなど仮想通貨企業のCEOが水曜日、民主党議員と市場構造法案について円卓会議を開く予定。共和党との交渉停滞を受けた動きだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧