CoinPostで今最も読まれています

利確加速か ビットコインマイナー、24時間で180億円相当のBTC売却 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

12月にマイナーの売却増加

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のマイナーは28日前後の24時間で、3,000ビットコイン以上(記事執筆時の時価で180億円相当)を売却した。最近の価格上昇で利確の動きが進んでいるようだ。

仮想通貨データプラットフォームCryptoQuantのデータをアナリストのアリ・マルティネス氏がXで共有した。

12月初旬以来、ビットコインマイナーの手元保管ビットコインは継続的に減少しているところだ。特に今回は大規模な売却が行われた。CryptoQuantは、潜在的な売り圧の存在を示している可能性があると意見している。

現在、様々なビットコインマイナーは合計で約1,831,447 BTC(770億ドル)を保持しているところだ。

関連「2024年1月末にビットコイン5万ドル突破」Matrixport予測、年末商戦と仮想通貨関連株の盛り上がりを背景に

マイナーとは

仮想通貨セクターではビットコインなどのマイニングを行う人や組織を指す。主に「採掘業者」のこと。

▶️仮想通貨用語集

ビットコインの手数料収入が増加

ビットコイン版のNFT(非代替性トークン)プロジェクトOrdinalsの台頭により、BitInfoChartsのデータによると今月、ビットコインの平均取引手数料は21年4月以来で最高水準の40ドル近くに達している。

このため、マイナーの利益も増加しているところだ。

ビットコインのセルフカストディを提供する企業Casaの共同創設者・最高技術責任者(CTO)であるジェイムソン・ロップ氏は、Coin Metricsのデータを参照して、ビットコインマイナーの収益は2023年に約1.4兆円(100億ドル)を超えたと指摘した。

なお、2022年までの総額は約8兆円(570億ドル)だった。さらにロップ氏は、マイナーは長期的な利益を得るために「HODL(手元に保有しておく)」戦略を取ることが多く、こうした利益をすべて即座に売るようなことはないだろうと意見している。

2024年のビットコイン半減期では、マイニング業界で上場企業が中小企業を合併するような業界再編成も予測されているところだ。大手マイニング企業は、マイニングマシンの追加発注など事業拡大を進めている。

例えば、ナスダック上場のHut8は、企業再建を前提とした破産手続きを行っているセルシウスと協力して、新たな仮想通貨マイニング施設を建築することを計画している。

Hut8は10月、半減期により、ビットコインの希少性が維持される可能性を踏まえて「HODL戦略」を続けていると述べていた。

関連ナスダック上場仮想通貨ビットコインマイニング企業Hut8、セルシウスと新施設構築へ

2022年には、仮想通貨市場の波乱や低迷を受けて、多くのマイナーがビットコイン売却を余儀なくされていた。2023年には事業の整理などが進み、企業の一部は苦境から脱しつつある。こうしたマイナーがどのような方針を取っていくか2024年も注目されるところだ。

なお、ビットコインマイニング株の多くは今年数倍のパフォーマンスを出している。

  • Hut 8|17.6ドル(+1,464%)
  • マラソン・デジタル・ホールディングス|23.4ドル(+590.8%)
  • ストロングホールド・デジタル・マイニング|7.3ドル(+69.7%)

半減期特集

1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は? ビットコイン半減期とは?過去相場の価格変動から探る2024年の展望
ビットコインなど仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす「半減期」とは、過去の事例から独自考察 イチから学ぶ仮想通貨投資、ビットコインの買い方まで徹底解説
仮想通貨ビットコイン、半減期でも「高騰が期待できない理由」 クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/11 金曜日
08:15
ドバイ仮想通貨規制当局、7つの無許可事業体に罰金と停止命令
ドバイの仮想資産規制当局(VARA)は、必要なライセンスを取得せずに営業し、マーケティング規制に違反した7つの事業体に対して罰金を科し、業務停止命令を出したと発表した。
08:00
トランプ氏の仮想通貨プロジェクト「WLF」、2200億円の評価額で445億円調達へ
米国のドナルド・トランプ前大統領と息子たちが関与する仮想通貨DeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLF)」が、来週からトークンの初期販売を開始する計画が明らかになった。
07:30
リップル社、米SECを交差上訴へ
リップル社が仮想通貨XRPを巡る裁判で米SECを交差上訴へ。もう争点は残されていないことを明確にすると同社の最高法務責任者が述べている。
06:35
リップル、Ripple Custody拡充
米リップルは10月10日、銀行やフィンテック企業向けの仮想通貨カストディサービス「Ripple Custody」の機能を大幅に拡充したと発表した。
06:15
米SEC、カンバーランドを仮想通貨取引の「無登録ディーラー」として告発
米証券取引委員会は10月10日、仮想通貨取引会社カンバーランドDRWに対し、無登録のディーラーとして3,000億円以上の仮想通貨産取引を行ったとして訴訟を提起した。
10/10 木曜日
15:00
ステーブルコイン需要、ラテンアメリカで急増=Chainalysis
チェイナリシスの最新レポートによると、ラテンアメリカでステーブルコインの需要が急増している。同地域においてステーブルコインは、自国通貨の価値下落への対策として、重要な金融ツールとなっている。
14:05
イーサリアム創設者ヴィタリック氏、ノーベル経済学賞候補に値する? 著名経済学者が評価
著名経済学者コーエン氏とタバロック氏が対談。イーサリアム共同創設者ヴィタリック氏がノーベル経済学賞に値すると評価。ビットコイン創設者サトシ・ナカモトについても言及。
13:15
Bitlayer Labs、13億円追加調達 ビットコイン基盤のレイヤー2ネットワーク開発を加速
ビットコインのレイヤー2ネットワークを開発するBitlayer LabsがシリーズAの延長ラウンドで900万ドルの資金調達に成功した。
10:45
ポリマーケット、8割以上のウォレットが利益を得られず
分散型予測市場ポリマーケットで約87%のウォレットが利益を得られなかったことが、LayerHubのデータで示されている。また、多くの利益を獲得できることが珍しいこともわかった。
10:10
ビットコイン下落幅緩和、需要の影響で市場は安定か=Glassnode
Glassnodeの最新レポートによるビットコイン市場分析。需要層により下落幅が緩和される一方、先物建玉の影響で価格変動のリスクも。
07:40
BTCが8万ドルに到達するための条件、Bitwiseが分析
仮想通貨ビットコインが2024年に8万ドルに到達するための条件をBitwise幹部が分析。今回、合計4つの条件を挙げている。
06:58
米VanEck新設の44億円ファンド、仮想通貨やAIセクター投資へ
ビットコインETFの発行企業である米投資企業VanEck傘下のVanEck Venturesは、フィンテック、デジタル資産、AI(人工知能)分野の革新的なスタートアップ企業に投資する3,000万ドル(44億円)の初期段階ファンドとして新たに立ち上げられた。
06:30
米当局、仮想通貨相場操縦で14人と企業を告発 ミームコイン市場にも関係か
米国ボストンの連邦検察は9日、仮想通貨における市場操作と見せかけの取引で金融サービス会社を刑事告発した初の事例として、4社と個人14人を起訴した。
06:10
アイルランド当局、5年前に押収した約600億円のビットコインにアクセスできず
アイルランドの犯罪資産局は未だ2019年に麻薬密売人から押収した仮想通貨ビットコインにアクセスできないことが明らかとなった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア