FTXのGBTC売圧解消か
仮想通貨ビットコインは23日未明、40,000ドル台を下回った。ビットコインETF承認からの続落で昨年12月からの上昇分を取り消した格好だ。主要アルトコインの下落幅はより大きくソラナ(SOL)などは過去24時間で10%ほど値下がりした。
10銘柄ビットコインETFが約二週間前に上場して以降、グレースケールが提供するビットコインETFである「GBTC」は先週金曜日までに22億ドル分以上売られたが、その約10億ドル分は破産したFTXによるものだったようだ。仮想通貨メディアCoinDeskがプライベートデータを引用し報じたことで判明した。
昨年11月の裁判所報告では、FTXが2,200万株のGBTCを保有。当時の時価で約6億ドルだったが、ETF承認期待およびその後の承認事実でビットコインが上昇しGBTCの価格は約1.6倍上昇してきた。
GBTCは、取引高でブラックロックやフィデリティなどのライバルETFをリードしているが、その多くは流出(アウトフロー・償還)で占められている。
アウトフローの原因はGBTCの高い手数料(1.5%)にあると指摘されたが、先週グレースケールのMichael Sonnenshein CEOは「投資家(特に機関投資家)は、流動性や実績、実際の発行者が誰であるかといったことを重視している。グレースケールは仮想通貨のスペシャリストだ」とそのメリットについて反論を行った。