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米大手取引所Coinbase:機関投資家向けファンド終了へ、小売を優先か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coinbase:機関投資家向けサービス終了
Coinbaseは機関投資家を対象とした「インデックス・ファンド」を終了し、資産レベルの低い顧客を対象とする新たなサービスに注力か。

機関投資家向けファンド終了へ

仮想通貨メディアTheBlock の情報筋によると、米大手仮想通貨取引所は機関投資家に特化したインデックス・ファンドを終了するとし、その理由としては、同社が当初予測していたよりも、機関投資家からの関心を得られなかったことが挙げられる。

Coinbaseが今年の6月に開始したこのサービスは、純資産の多い機関投資家や大口投資家をターゲットとしていた。

*以下当時の発表

投資の最低金額は25万ドル(約2,800万円)から、最大で200万ドル(約22億円)。

なお、この商品は、純資産が最低100万ドル(約1億円)を保有しており、なおかつ年収25万ドル(約2800万円)以上の顧客を対象としている。

Coinbaseのプロジェクトマネジャーを務めるReuben Bramanathan氏はサービス終了に関してこう発言している。

この商品を発表した3月頃には、機関投資家や純資産を多く保有する個人投資家から、大変な需要があった。だから、今回関心を得られなかったことは驚きだ。

また、このファンドがアメリカの適格投資家のみを対象としていた制限が、今回の反応を招いた可能性も考えられる。

変化する戦略

このインデックスファンドが終了する二週間前に、新たに小売り商品「Coinbase Bundle」を発表した。

この商品では、金額を自身で決めるだけで自動的にCoinbaseに上場している複数の仮想通貨をパッケージ化して簡単に購入可能となる。

また25ドル(2806円)から投資を開始することができる。

ただ、この動きはCoinbaseだけではない。

コインポストで報道したように、同じ米国の大手仮想通貨企業Circle社でも投資サービス「Circle Invest」がローンチされ、11種の仮想通貨を一つにまとめて投資することができる。

このように比較的資産の少ない投資家を対象とする動きが加速していると考えられる。

リスクを分散しながら、少額投資を可能にするバスケット商品が、今後の主流となるのか注目を集めていると言えるだろう。

弱気市場の中で強気なCoinbase

昨日、コインポスト で取り上げたように、Coinbaseは2018年始における仮想通貨バブル崩壊により、2017年12月との比較で、取引高は80%減少している。

それをよそに、大手投資企業Tiger Globalから5億ドルの投資が可能性として浮上しており、80億ドルの時価総額を誇る大型企業となる可能性は同社の野心と自信を示唆していると思われる。

さらに、他にも先月末には、現在6種類(10月12日にOxを上場追加した)しか扱っていない仮想通貨銘柄を今後さらに増やしていく方針を明らかにしたなど、業務拡大の歩幅が止まらないとされている。

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