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『仮想通貨市場は次の上昇トレンドで10倍』ビットコインなどの投資戦略、及びターニングポイントに投資ファームCEOが言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーン投資ファームCEOが仮想通貨の注目ポイントを言及
ブロックチェーン投資ファームPantera Capital ManagementのceoのDan Morehead氏はブルームバーグの仮想通貨カンファレンスにてパネリストとして登壇。 仮想通貨の将来性に前向きな見方を示し、投資戦略や次に重要となる相場のターニングポイントなどに言及した。
ETFとは
Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等に連動する運用成果を目指し、東証などの金融商品取引所に上場している投資信託もこの一種。

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ブロックチェーン投資ファームCEO、ETFはまだ数年先と発言

15日月曜日、ブロックチェーン投資ファームPantera Capital ManagementのceoのDan Morehead氏(以下Morehead氏)はブルームバーグの仮想通貨カンファレンスにてパネリストとして登壇した。 本記事では同氏の発言を、パネリストの質問と合わせていくつかご紹介する。

特に注目すべきは、現在証券取引員会(SEC)の承認待ちとなっているビットコインETFについて、同氏が承認はまだ数年先の話になると発言したことだ。

イベントトーク内容

イベントトークでは、主に4つの題材に関してスピーチされた。

仮想通貨を真に投資に値するアセットクラスとするためには?

投資戦略は?

今後業界で起こることは?

次におこる重要イベントは?

仮想通貨を真に投資に値するアセットクラスとするためには?

Morehead氏は、投資先に値するアセットへの変化について、変化は簡単に起こるものではなく、徐々に変わっていくものだとし、以下の様に言及した。

仮想通貨業界はこれまで5年~6年間の間、 聡明な機関投資家には恵まれて来たが、ここから10年の期間では、ブロックチェーンに関わっていなかった人々やサービスが次々に入ってくる。

これはやはり長く大規模な変化になっていくため、何か特別な一つの出来事で変化するというものではないだろう。

そして、現在の変化に関しては

ここにいる仮想通貨関係者の誰しもが、リスクをとって多少なりとも仮想通貨への投資を続けることは重要だろう。

ビットコインの初期には、ウォール・ストリートの投資家にはブロックチェーンは見向きもされなかった。

しかし、今回のパネリストでもあるFidelity Digital Assetsの投資ヘッドであるTom Jessop氏がCircleに投資をすることで目が向き始め、その後5ヶ月以内に80を超えるウォール・ストリートの投資家達がこの領域への参加を開始した。

と言及し、ここ数ヶ月の動きは大きく異なることを強調、NY証券取引所の親会社ICEが手がける「Bakkt」も大きな動きになったと言及した。

投資戦略は?

Morehead氏はまず友人から「ビットコインに投資すべきか、ICOに投資すべきか、またはベンチャーに投資すべきか」との投資相談を受けることを例に挙げ、以下の様に言及した。

全てに投資すべきだし、最悪なのは考えることばかりに時間をかけすぎて何にも投資しないで悶々とすることだろう。わずかでもいいので投資へのリスクを取れるかを明確にし、いくつかの資産に投資を振り分けるべきだ。これは他の投資でも同じことだろう。

という形で、投資に踏み出してみることや分散投資の重要性を述べた。

仮想通貨業界については、

仮想通貨業界の中には、特定の通貨がビットコインのように勝者となるに違いないと信じて疑わない、半ば宗教的な(信仰心の強い)人々もいる。だがこれは90年代前半のヤフーとその他のサービスのような状況に似ている。

ヤフーは確かに素晴らしい企業だが、他にもいい企業はいっぱいいあったのだから。破壊的で革命的な市場であるからこそ、揺るぎない勝者に投資しておくに越したことはない。

と、通貨やプロジェクトを信じ将来性に夢を見て投資をする人々を讃えた。

今後業界で起こることは?

業界で起こり得ることの前に、行動の重要性と仮想通貨業界の魅力を語った。

まずもっとも危惧すべきは、今会場にいる人のほとんどが、ビットコインに関して何か行動を起こさなくてもいいといったように、市場がだらだらとこのまま惰性で進んでしまうことだろう。

ブロックチェーンの世界はウイルスのようなもので、一度この世界を知ってしまうと、その動きに魅了され、多くの仮想通貨を買い、友人にも購入を勧め、そして同僚や近しい人たちにも勧め、という連鎖が起こって行く。

そして、起こりえる動きとして挙げたのは、規制とカストディ(大まかにいうと資産管理)のテーマだ

規制のテーマは興味深いもので、アメリカの規制機関はよくやっていると思う。アメリカ金融犯罪操作網(FinCEN)はビットコインに関する規則を5年半も前に定めており、合衆国内国歳入庁(IRS)が規則を設けたのも5年前だ。

米商品先物取引委員会(CFTF)などは特に目覚ましい進捗をあげている。ビットコインが有価証券に当たるかどうかは非常に興味深い問題で、これまでの規制の枠組みでは到底管理できない問題だ。

証券取引委員会(SEC)はアメリカではまだ規制を決めきれていない最後の機関だが、私が思うに来年かそのうち、何が有価証券で何がそうでないかがはっきりするだろう。そうしてブロックチェーン業界最後の議論がやっと終息を迎える。

次におこる重要イベントは?

最後に言及したのは重要イベントで、まず話題のビットコインETFに触れた。

今最も注目されているETFの話題はまだすぐには来ないだろう。この問題にどれほどの力が注がれてきたかは、多くの人は知らないと思うが、最後にETFに分類された資産は銅であり、この時は決定までに3年を要している。

SECは業界に詳しくない人々にビットコインETFを買わせたくない。詳しくない人たちはビットコインが有価証券に当たるかどうかもしらないだろう。したがって、私はETFが承認されるのはまだ数年先のことだと思われる。

一方で最も重要な動きはFidelityとBakktの事例にあると言及した。

これまでの5年間を振り返っても、やはりこの2社の参入は、多くの投資機関の参入に拍車をかけるイベントとして注目される。

というのも、機関投資家にとってこれまでは、「参入しない」という選択肢を取りやすい環境にあった。そしてこれらの巨大企業が動き出したことで状況がいっぺんした今、この動きはウイルスの様に拡大していき、注目せざるを得ない状況となるだろう。

仮想通貨の時価総額へも強気な姿勢

またブルームバーグ社のインタビューにて、CIOは次の上昇トレンド期では全体時価総額を2兆ドルまで増やしてくれると、現在の時価総額から10倍になると、以下のように言及した。

理由として、ICEやFidelityのような主要ウォール街大口企業の参入によって、投機活動が活性され暴騰するという。

なお、彼はその上昇期の導火線について、ブロックチェーンが成熟することが最重要だ。

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