はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨は投機市場だけでもより大きなマーケットに育つ|CNBC投資会議イベント

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

投資企業創業者が仮想通貨に強気な発言
仮想通貨投資企業創業者であるTomaino氏は、投機だけでも、仮想通貨市場が2000億ドル(約22兆円)から数兆ドル(数百兆円)にまで拡大することが可能で、新興資産クラスを国際的な視点で見た場合、それは実現可能だと語った。

投資企業創業者が仮想通貨に強気な発言

CNBCが主催したCrypto Trader会議にて、仮想通貨投資企業1Confirmationの創業者でもあるNick Tomaino氏(以下、Tomaino氏)が、今後の仮想通貨市場について言及し、自身の見解を以下のように述べた。

「私は、投資や投機といったものが普及の一部であると捉えている。投機だけでも、仮想通貨市場が2000億ドル(約22兆円)から数兆ドル(数百兆円)にまで拡大することが可能であると考えているのだ。この新興資産クラスを国際的な視点で見た場合、それは実現可能だと思う。」

現時点で、仮想通貨市場の時価総額は2100億ドル(約23.6兆円)であり、今年1月に最も時価総額が高まった時期でも8000億ドル(約90兆円)ほどと、その時価総額が1兆ドル(約110兆円)に達することはなかった。

出典:CoinMarketCap

しかし、Tomaino氏が語る所によると、投機だけで仮想通貨市場は、時価総額が最も高かった1月よりも、少なくとも2倍以上に拡大すると言及し、この投機に、投資、実用性などが加わっていくと、さらに市場の拡大が見込まれると予想している。

彼は、その実現までの期間を示唆することはなかったが、8月に「ビットコインが2018年中に10,000ドル(約110万円)を記録することはないだろう。しかし、今後5年間で2017年以上の暴騰が起き、100,000ドル(約1100万円)に到達する可能性が高い。」と言及していることから、長期的な目線で今回の予想を語ったと考えられる。

時価総額が上がる理由

Tomaino氏は続いて、この投機を始めとする資金が仮想通貨業界に流入してくる理由を以下のように述べた。

「私の見解では、過去未来を含む、数十年のマクロトレンドとして、政府や大手機関への信頼性の低下が挙げられる。このトレンドはさらに高まり、仮想通貨への流入につながる。これは、大手企業や政府への信頼から、ブロックチェーンへの信頼という人々の文化的な移行を示唆している。」

この中央集権的システムから非中央集権型システムへのトレンドの移行は、Facebook Researchによる研究などでも言及されており、仮想通貨関連投資会社Pantera Capital Management CEOのDan Morehead氏(以下、Morehead氏)も「ブロックチェーンは、ウイルスのようなもので、この技術に一度魅了されれば、その普及はとどまることを知らなくなる」と語り、今後10年の間にブロックチェーン業界に様々なサービスや人々が参入してくると主張している。

また、既にIntercontinetal Exchange(ICE)や複数の有名企業が仮想通貨取引所Bakktの開設を進めていることや、既存大手金融サービスプロバイダーFidelity Investmentsが仮想通貨業界に参入するため新会社を設立したこと、アメリカ最大のハーバード大学やイェール大学のエンダウメントが仮想通貨関連投資を開始したことなど、その普及も着々と進んでいる。

世界的に認知されている数多くの企業、機関が、仮想通貨市場に先陣を切って参入してきていることで、FOMO(乗り遅れることへの恐怖)によって、今後もさらなる企業や機関が参入してくることが予想されており、Morehead氏は以下のように言及した。

「FidelityとBakktの発表によって、今まで仮想通貨業界に”参入しない”という選択肢が取り辛くなってきた。これらの巨大企業が参入した今、その参入はウイルスのように拡大するだろう。」

仮想通貨のFOMO

deVere CEOのNigel Green氏も、市場へ参入する動きが最近加速、金融業界だけでなく、テック企業や小売業でもその採用が相次いでいることを背景に、乗り遅れることへの恐怖である「FOMO」が、仮想通貨の市場規模を大きく拡大させると言及している。

Green氏は、FOMOから今後の市場に関しては、以下のように語っている。

仮想通貨を採用・保有する機関の中で、これを手放してしまうと他の機関に遅れをとってしまい、追いつくのが難しくなるという感覚が拡大していると感じている。

特に、一般のユーザーが仮想通貨への意欲を高めるにつれ、この傾向は顕著になっている。昨年ほどの価格急騰が起こるかはわからないが、仮想通貨がお金の未来の形だという認識の拡大に伴い、また年末にかけて価格が上昇しても不思議ではないと感じている。

また、この動きの加速がヘッジファンドや銀行などの機関が今後一斉に仮想通貨市場へ参入するとし、それは3ヶ月から6ヶ月になるだろう言及している。

機関投資家が仮想通貨投資を行うインフラが整ってきていることなどを踏まえても、今後さらなるサービス、人々の参入が増えていくことが予想され、仮想通貨市場の拡大が期待されていると言えるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

『仮想通貨市場は次の上昇トレンドで10倍』ビットコインなどの投資戦略、及びターニングポイントに投資ファームCEOが言及
ブロックチェーン投資ファームPantera Capital ManagementのceoのDan Morehead氏はブルームバーグの仮想通貨カンファレンスにてパネリストとして登壇。 仮想通貨の将来性に前向きな見方を示し、投資戦略や次に重要となる相場のターニングポイントなどに言及した。
『ビットコインは世界中でブレークアウト寸前』マルタのサミットでdeVere CEOが言及
マルタで開催中のブロックチェーンサミットにて、deVereグループCEOは、ビットコインなどの仮想通貨は世界中でブレークアウト寸前まできており、主にFOMOによって起こると予想した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/24 日曜日
11:30
ビットコイン10万ドル突破で上値伸ばす可能性も、指標後の調整リスクに注意|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、10万ドルに迫る勢いで高騰するビットコイン(BTC)相場を分析。相場が一層上値を伸ばしている可能性は十分に考えられるが、指標を切っ掛けに調整に入る展開にも注意が必要か。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ゲンスラーSEC委員長退任に高い関心
今週は、イーロン・マスク氏に対するドージコイン訴訟の取り下げ、国民民主党の玉木代表による仮想通貨減税要望、米SECゲーリー・ゲンスラー委員長の退任確定に関するニュースが最も関心を集めた。
11/23 土曜日
11:30
XRP・SOLOなど高騰、トランプ新政権でリップル技術採用への期待高まる
米SECのゲンスラー委員長が2025年1月に退任することが発表され、過去4年間の厳格な仮想通貨規制からの転換期待からXRPの価格が高騰している。
10:50
米仮想通貨業界団体、トランプ新政権に5つの優先事項を提案
米ブロックチェーン協会が次期トランプ政権に仮想通貨の取り組みにおける優先事項を提案した。SEC新体制など5つの項目を掲げている。
10:20
トランプ次期米大統領、仮想通貨支持派のベセント氏を財務長官に起用する方向
ドナルド・トランプ次期米大統領が、親仮想通貨のヘッジファンド経営者のスコット・ベセント氏を財務長官に起用する方向で最終調整に入っていることが、ブルームバーグなど複数のメディアの23日の報道で明らかになった。
08:40
独保険最大手アリアンツ、マイクロストラテジー転換社債の25%取得
ドイツ最大の保険会社アリアンツが、米マイクロストラテジーが発行した26億ドル規模の2031年満期転換社債の約25%を取得した。ビットコインを間接的に保有することになった。
07:55
L1アルトコイン、米大統領選後に価格が急上昇
仮想通貨を分析するCryptoQuantは、L1アルトコインの価格が米大統領選後に上昇していると報告。この価格上昇は、現物取引の出来高を伴っていると指摘している。
06:45
米マラソン、転換社債販売で1500億円を調達 5771BTCのビットコインを取得
ビットコインをさらに買い増し 米マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は23日、2030年満期のゼロクーポン転換社債10億ドル(1500億円)の発行を完了し、そ…
11/22 金曜日
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧