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ブロックチェーン関連企業の年収中央値は「約1000万円」:リクルート買収の米大手求人サイト調査

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ブロックチェーン関連の求人に関する重要な事実
米大手求人情報掲載サイトのglassdoorがブロックチェーン関連の求人データを元にレポートを公開した。これによれば重要な事実がいくつか見えたということで、これについて当記事でも紹介している。
ブロックチェーン求人に関する様々なデータ
glassdoorがおこなった調査では、求人の職種の内訳やブロックチェーン人材をもっとも多く募集している企業のランキングなど様々なデータがまとめられている。

ブロックチェーン関連の求人に関する重要な事実

アメリカの大手企業求人情報検索サイト「glassdoor」が、ブロックチェーン関連の求人に関するレポートを自社サイトで公開した。

glassdoorは今年の5月、日本の大手企業リクルートが同社を約1300億円で買収したことでも知られている。

今回の調査は、glassdoorに投稿されている求人ポストの文章から、ビットコインやブロックチェーンという単語を含むものを抽出してその数や特性などを調べたものになる。

レポートでは、今回の調査の結果、ブロックチェーン関連業種について4つの重要な事実が述べられている。

まず重要なことは、ビットコインがここ数年多くの投資家を引きつけてきたことを受けて、多くの企業が急速にビットコインやブロックチェーンに関する人材採用を拡大しているという需要の高さだ。

そしてこれは「仮想通貨の価格のボラティリティや予期せぬ規制の可能性に関わらず」需要が高くなっている。

次に、ブロックチェーン関連業種の求人が実際にどんどん増えていっているということも重要な事実だ。

仮想通貨価格は今年の初めから下落の一途を辿っているが、今年の秋時点で、昨年の同時期の4倍にまで求人案件数は増えている。

そしてこれは気になる人も多いだろうが、その給与の高さも注目すべき点となる。

ブロックチェーン関連業種の年収の中央値は、glassdoorのデータベースを参照する限りでは84,884ドル(約954万円)で、これはglassdoor調べによるアメリカ全体での求人の年収の中央値である52,461ドル(約590万円)を61%も上回る数値である。

そして最後に挙げられる注目点としては、この領域の仕事は技術職であるということだ。

glassdoorで掲載されているブロックチェーン関連の求人のうち、最多となるのは全体の19%を占めるソフトウェアエンジニアとなっており、技術的にこの領域の発展に貢献できる人材が求められているということをよく表している。

ブロックチェーン求人に関する様々なデータ

ここまでレポートの要点を紹介したが、以下ではレポートで示されたいくつかのデータをご紹介する。

以下は、同領域での求人数とビットコイン価格を表したグラフだ。

上記でも述べたように、仮想通貨価格の下落にも流されず増加し続けている。

次に示す表は、アメリカ国内のどの地域で、ブロックチェーン関連求人が多くなっているかについてのものだ。

この表によると、上位15の地域以外での求人数が占める割合が21%となっているが、これはAIなどの他の技術的領域の求人と比べるとかなり高い数字となっている。

実際AI領域での求人は、上位15地域以外の占める割合は13%となっており、ブロックチェーンに関する求人は比較的アメリカ全土に散らばっていると見ることができる。

続いては、アメリカ以外の世界全体で見た場合のブロックチェーン関連求人数が多い都市上位5位までのデータだ。

こちらは他の金融・技術領域と同じような分布となっているとのこと。

本記事の冒頭で、ブロックチェーンに関してはソフトウェアエンジニアの求人の占める割合が最大となっていると触れたが、同領域の求人における各職種の割合を示した表が以下となる。

先述の通り、ソフトウェアエンジニアが19%で最多となっており、そこにアナリスト関連のマネージャー、プロダクトマネージャー、フロントエンドエンジニアなどが続く形だ。

これに関して驚くべき点は、ここに示された上位15位までの職種にトレーダーや投資アナリストといった伝統的な金融関係の職種が含まれていないことだ。

一方でエンジニア、技術系、研究系の職種が占める割合は55%という非常に大きな数字となっており、テクノロジーでこの領域に貢献できる人材が求められているという冒頭の内容がよく現れているデータとなっている。

最後に、ブロックチェーン関連の求人が多い企業上位15社を示した表が以下となる。

もっとも多い214もの求人を掲載しているConcenSysなどは、現在の社員数が1000人にも満たない中でのこの数の求人となっているという点でも注目すべきだろう。

また、この上位のリストにFacebookやGoogle、Appleといった、世界の企業の時価総額ランキングでトップを占めるテック企業が含まれていない点も特徴的だ。

仮想通貨価格は変動も大きく、特に今年に入ってからは苦しい状況が続いているが、企業の長期的な投資として、優秀な人材が急速かつ大量にこの領域に参入しており、そういった意味ではブロックチェーン・仮想通貨領域は非常に大きな成長をみせていくといっても過言では無いかもしれない。

少なくとも、glassdoorのレポートでは市場のポテンシャルはまだまだ残されており、今後急成長していくように見えると締めくくられている。

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