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ワールドコインの新たなライバル、仮想通貨TONが手のひら認証プロジェクトでAI企業と提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ワールドコインのライバルに

TONエコシステムに貢献するハブのコミュニティである「TONソサエティ」は、AI新興企業のHumanCodeと提携し、手のひらをスキャンする個人認証プロジェクトに取り組みはじめた。

これは、ユーザーの手のひらをスキャンし、物理的な匿名性を保ちながらブロックチェーン上で人間であることを確認するツールを、Toncoinユーザーに提供することを目的とするもの。人間の目の虹彩をスキャンするワールドコインのライバルになると期待されているようだ。

昨日香港のWeb3フェスティバルで発表されたこのプロジェクトは、5年以内に5億人のテレグラム・ユーザーにデジタル・アイデンティティを提供することを目指しているという。

詳細に関しては、手のひらスキャン(パーム認識)を完了し、本人であることを証明したTONユーザー(ワールドコインのOrb認証ユーザーのように)に、総額100万 TONコイン(500万ドル以上)配布される。手のひらスキャン技術はあらゆるブラウザ・カメラ(スマホ)・肌の色に対応するユニバーサルなもので、数秒以内にユーザーが人間であることを証明できると掲げられている。

また、インセンティブだけでなく、オンライン・アイデンティティをユーザーがコントロールできるようにしながら、オンチェーン・ボットと戦うための新しいツールを作るという構想もあるそうだ。

ボット問題の対策について、HumanCodeの創設者であるZhang博士は、「我々は、ボットがウェブに重大なリスクをもたらす段階に至っている。他の人間証明ソリューションも存在するが、HumanCodeの手のひらシステムは、より高いユーザープライバシー保護を提供し、特定のハードウェアを必要としない」と説明し、「9億人以上の月間アクティブユーザーを抱えるTelegramは、Web3の大量導入を実現するツールであると強く確信しており、HumanCodeがTONコミュニティーをサポートできることを嬉しく思っている」と述べた。

TONコインの価格は今回の発表を受けて、前日比で約21%高騰している。

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TONとは、月間8億人以上の利用者を有するテレグラムが最初に設計したブロックチェーン。2018年に米証券取引委員会(SEC)から、仮想通貨「Gram」で行なったICO(イニシャル・コイン・オファリング)が証券法違反であると提訴されてテレグラムは開発中止を余儀なくされたが、その後TON Foundationに引き継がれ、TONは現在コミュニティがプロジェクトを主導している。

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