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アービトラム、不正防御プロトコルBOLDをテストネットローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BOLDをテストネットで立ち上げ

イーサリアム(ETH)レイヤー2ブロックチェーン「アービトラム(Arbitrum:ARB)」の開発企業であるOffchain Labsは16日、アービトラムのテストネットでBounded Liquidity Delay(BOLD)を立ち上げたと発表した。

BOLDは、次世代の紛争解決プロトコルであり、オプティミスティック・ロールアップのための相互運用可能な不正防御機能を備えている。オプティミスティック・ロールアップはアービトラムが採用しているロールアップ・ソリューションだ。

ロールアップとは

トランザクションの一部をオフチェーン(ブロックチェーン外)で処理することにより、ネットワークの混雑解消を図るスケーリング・ソリューションのこと。

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Offchain Labsは、BOLDはアービトラムの完全なパーミッションレス検証とさらなる分散化に向けた新たな一歩となると述べた。BOLDがもたらす主な利点として以下を挙げている。

  • パーミッションレス検証
  • セキュリティ強化
  • チャレンジ資金のプール

まずパーミッションレス検証により、ネットワーク参加者は独自の検証ノードを実行してコンセンサスプロセスに貢献し、ネットワークを保護してイーサリアムへの出金を検証することができる。

また、システムを遅延させる攻撃に耐性がある新たなセキュリティ機能を導入した。これは、十分なリソースを備えた正当なユーザーが、単独でも多数の不正行為者に対抗できるようにするものでもある。

その他に、誰もがトラストレス・スマートコントラクトを作成して、共同で資金をプールし、無効な請求からアービトラムを防御することが可能となった。

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アービトラムとは

アービトラムは、イーサリアム・ブロックチェーン上のレイヤー2スケーリング ネットワークとして動作し、オフチェーンの取引処理により、分散型アプリケーション(dApps)のスケーラビリティとセキュリティを向上させることを目指すプロジェクトだ。

ガバナンストークンとしてARBが発行されており、集団的な意思決定、ネットワーク利益の調整、自律分散型組織(DAO)の運営に使用されている。

2023年3月には、最初のチェーンArbitrum Oneと二番目のチェーンArbitrum Novaのガバナンスと管理がArbitrum DAOに移行した。

レイヤー2プロジェクトの中では預かり資産(TVL)が最大であり、CoinGeckoによると現在は約27億ドル(約4,200億円)を擁している。The Blockによると、アクティブウォレット数の点でも、イーサリアム上で最も広く使用されているところだ。

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