CoinPostで今最も読まれています

アービトラム、不正防御プロトコルBOLDをテストネットローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BOLDをテストネットで立ち上げ

イーサリアム(ETH)レイヤー2ブロックチェーン「アービトラム(Arbitrum:ARB)」の開発企業であるOffchain Labsは16日、アービトラムのテストネットでBounded Liquidity Delay(BOLD)を立ち上げたと発表した。

BOLDは、次世代の紛争解決プロトコルであり、オプティミスティック・ロールアップのための相互運用可能な不正防御機能を備えている。オプティミスティック・ロールアップはアービトラムが採用しているロールアップ・ソリューションだ。

ロールアップとは

トランザクションの一部をオフチェーン(ブロックチェーン外)で処理することにより、ネットワークの混雑解消を図るスケーリング・ソリューションのこと。

▶️仮想通貨用語集

Offchain Labsは、BOLDはアービトラムの完全なパーミッションレス検証とさらなる分散化に向けた新たな一歩となると述べた。BOLDがもたらす主な利点として以下を挙げている。

  • パーミッションレス検証
  • セキュリティ強化
  • チャレンジ資金のプール

まずパーミッションレス検証により、ネットワーク参加者は独自の検証ノードを実行してコンセンサスプロセスに貢献し、ネットワークを保護してイーサリアムへの出金を検証することができる。

また、システムを遅延させる攻撃に耐性がある新たなセキュリティ機能を導入した。これは、十分なリソースを備えた正当なユーザーが、単独でも多数の不正行為者に対抗できるようにするものでもある。

その他に、誰もがトラストレス・スマートコントラクトを作成して、共同で資金をプールし、無効な請求からアービトラムを防御することが可能となった。

関連: Arbitrum、イーサリアム「Dencun」に接続

アービトラムとは

アービトラムは、イーサリアム・ブロックチェーン上のレイヤー2スケーリング ネットワークとして動作し、オフチェーンの取引処理により、分散型アプリケーション(dApps)のスケーラビリティとセキュリティを向上させることを目指すプロジェクトだ。

ガバナンストークンとしてARBが発行されており、集団的な意思決定、ネットワーク利益の調整、自律分散型組織(DAO)の運営に使用されている。

2023年3月には、最初のチェーンArbitrum Oneと二番目のチェーンArbitrum Novaのガバナンスと管理がArbitrum DAOに移行した。

レイヤー2プロジェクトの中では預かり資産(TVL)が最大であり、CoinGeckoによると現在は約27億ドル(約4,200億円)を擁している。The Blockによると、アクティブウォレット数の点でも、イーサリアム上で最も広く使用されているところだ。

関連: イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア