6,500万ドルの純流出
米国上場の11銘柄の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン現物ETF(上場投資信託)は今週月曜日に、6,493万ドル(100億円)の資金流出を記録し、19日間続いた最長の資金流入を終えた。
SosoValueのデータによると、グレースケールのGBTCは資金流出で首位に立ち、総額4,000万ドルだった。次に、インベスコのBTCOは2,000万ドルの資金流出を記録。
ヴァルキリーのビットコインETFも1,600万ドルの資金流出が報告された。フィデリティのFBTCは300万ドルの純流出で、5月2日以来のマイナスとなった。
一方、純流入を記録したビットコインETFもあった。純資産額で最大ビットコインETFであるブラックロックのIBITは600万ドルの純流入を記録し、BitwiseのBITBも800万ドルの流入を記録したという。
先週金曜日に終了した記録的な19日間連続の純流入額は40億ドルを超えた。1月の取引開始以来、11の銘柄は合計156.2億ドルの純流入を記録している。
先週金曜日、米5月雇用データが予想を上回り依然としてタイトな労働市場を示したことを受け、FRB利下げへの期待は後退。投資家がリスクオフに転じて仮想通貨相場全体が下落した。今週は、米消費者物価指数(CPI)の発表(水曜日夜)と、今週末に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)金利発表(木曜日早朝)を控えている。
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一方、イーサリアム現物ETFのSEC審査進捗に関しては現時点特に目立った動きはなく、11日にビットコイン先物ETFを初めてローンチしたProSharesがS1フォームをSECに提出したことが確認された。
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