イーサリアムETFの申請書を更新
米暗号資産(仮想通貨)投資企業Bitwiseは18日、イーサリアム現物ETFの詳細についての申請書(S-1様式)を更新して米証券取引委員会(SEC)に提出した。関連会社のBitwise Investment Managerが、最初にETF株式を250万ドル(約3.9億円)購入する予定だとしている。
10万株式を1株当たりの価格25ドルで購入し、ETFの初期運用をスタートするシードバスケット投資とする形だ。
また、仮想通貨ヘッジファンドPantera Capital ManagementがBitwiseのイーサリアム現物ETFの株式を最大1億ドル(約158億円)相当購入することに関心を持っているとも述べた。
ただし、関心の表明は拘束力のある購入の合意や約束ではないため、Panteraが実際に購入する額や、あるいは購入するかどうかを保証するものではないとしている。
ブルームバーグのアナリストを務めるジェームズ・セイファート氏は、イーサリアム現物ETFを申請した8社の中で、更新版を提出したのはBitwiseが最初となったと指摘した。
Update: I believe this filing from @BitwiseInvest is the first of the amended #Ethereum ETF S-1's. This will contain the changes from the SEC's first round of comments. Unknown if more rounds will be needed.
— James Seyffart (@JSeyff) June 18, 2024
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セイファート氏は、ブルームバーグETFアナリストのエリック・バルチュナス氏と同様に、7月4日までにイーサリアム現物ETFが承認されると推測しているとも続けた。
バルチュナス氏は、SEC職員の各社S-1様式に対するレスポンスで特に大きな問題は指摘されていなかったことから、承認は最短で7月2日になるのではないかと意見していたところだ。
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SECはイーサリアムを証券とせず
イーサリアム現物ETFについては、SECがイーサリアムを証券とみなすかコモディティ(商品)とみなすかも一つのポイントとして挙げられていた。
イーサリアム関連の技術開発企業Consensys(コンセンシス)が19日に明かしたところによると、SECの執行部門は、イーサリアム2.0の調査を終了すると通知した。これは、イーサリアムの販売を証券取引だとして提訴することはしないことを意味する。
背景としてSECは、イーサリアムが大型アップデート「イーサリアム2.0」の一環として2022年9月にアルゴリズムを「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」へと移行した直後から、その証券性について調査を始めたとされる。
今回のコンセンシスの報告が事実だとすれば、SECはイーサリアム自体に証券性はないと結論したことになるが、公式発表が待たれるところだ。
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ただコンセンシスは、仮想通貨ウォレット「メタマスク」のステーキング機能などが証券法に違反しないという宣言を求めて、SECとの裁判を続けるとも述べた。
SECは4月、メタマスクのステーキングサービスが未登録有価証券の提供にあたるとして、同社に法的措置を講じる予定であることを伝える「ウェルズ通知(Wells Notice)」を送付している。
これが撤回されない場合、SECはステーキング機能についてはまだ証券性を認めている可能性がある。
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PoSとは
保有(ステーク)する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利が得られるコンセンサスアルゴリズムのこと。「Proof of Stake(保有による証明)」の略。仮想通貨の保有期間も考慮する場合がある。取引の承認に高性能なコンピューターが必要で、大量の電力消費を伴うコンセンサスアルゴリズム「Proof of Work(PoW)」の代替手段として生まれた。承認を行うと、報酬として新規発行される仮想通貨を受け取ることができる。
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