はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

コインベースが予測する価格変動と景気後退の影響:2024年仮想通貨市場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の相場分析

大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのアナリストは12日、週刊レポートを公開し、現時点では24年3Q(7月から9月)の仮想通貨市場は価格変動が大きくなると予想していると説明した。

金融市場では米国の利下げへの期待が一段と高まっているが、コインベースのアナリストは景気後退の可能性を懸念している。景気後退への不安が市場に広がれば、利下げが開始されても、個人投資家が新たに仮想通貨や株に投資したがらなくなる可能性があるとの見方を示した。

アナリストは最近の米失業率などのデータをもとに、景気は24年2Q(4月から6月)をピークに後退する可能性が高いと分析。そして、これが利下げ開始への理由の1つにもなり、24年9月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利下げが発表されると予想した。

FOMCとは

「Federal Open Market Committee」の略。米国の金融政策を担う最重要機関を指す。

▶️仮想通貨用語集

関連世界の投資家が注目する米金融政策決定会合「FOMC」とは|分かりやすく解説

関連JPモルガンのアナリストはビットコイン相場の8月反発を予想 売り圧力緩和を示唆

レポートでは、これから2025年の最初にかけて景気が後退すると懸念の声が上がっていると指摘。そして、今後の金融市場において、利下げが必ずしも強気要因にならない可能性があると分析している。

また、現在は仮想通貨市場に強気要因が不足しているとも指摘。例えば、イーサリアムの現物ETFの取引が近く開始されるとみられているが、どのくらいの資金が流入するかを市場が判断することができないとした。

そして、詳しくは説明していないが、ビットコイン、イーサリアムと米株指数の相関性が下がっていることを示すグラフを添付している。

明るい材料

一方、景気が比較的良く、その中で利下げが進めば、流動性が解放され、市場に参加する個人投資家が増えるともアナリストはみている。

他にも、11月には米大統領選挙が行われ、どの候補者が勝っても財政拡大の可能性が高いと予測。財政拡大は、従来の金融システムへの不安からビットコインを買う強い動機になりうるとの見方を示した。

また、イーサリアムの現物ETFについても、驚くようなパフォーマンスを見せる可能性もあると主張。資金流入に時間がかかるとしても、高いパフォーマンスを発揮すれば、イーサリアムの強気要因になるだろうと述べた。

関連ブラックロック、イーサリアムETFの新たな申請書(8-A12B)を提出

他には、市場が懸念しているドイツ政府のビットコイン売却について、Arkham Intelligenceのデータをもとに、近く売り圧は収まるだろうと予測。また、マウンドゴックスの債権者による売却は段階的に行われると予想しており、不確実性はあるが、市場への影響は大きくはないだろうとの見方を示した。

関連ドイツ政府売り終了か、ビットコイン残高ゼロに

関連Bitstamp、MTGOX債権者へのビットコイン返済を受領後即座に開始へ

コインベースのアナリストは、価格変動が落ち着き、相場が本格的に改善し始めるのは9月の終わり近くになると、現時点ではみている。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/16 金曜日
06:05
米ウィスコンシン州、460億円超のビットコインETFを全売却 香港企業は買い増し
ウィスコンシン州投資委員会が3.2億ドル相当のブラックロックビットコインETFを完全売却する一方、香港のアベニアは第一四半期に340万株を追加購入し保有拡大。
05:45
イーサリアム、今後の価格動向を示唆する重要なホルダーコスト水準とは?
BlitzzTradingの最新分析によると、過去一週間で高騰していた仮想通貨イーサリアムは現在重要な価格帯に到達。ETHホルダーの平均コストに関連した価格動向が明らかに。
05/15 木曜日
17:44
リミックスポイントが決算発表、経常赤字5.4億円に 来期の暗号資産は強気シナリオ想定
リミックスポイントが25年3月期の決算を発表。暗号資産(仮想通貨)評価損が影響し、5.4億円の経常赤字となった。一方、来期はビットコインETF資金流入やトランプ政権政策を背景に、業績の大幅回復を見込んだ。
17:16
NXPCとは|MapleStory N対応の仮想通貨を解説|買い方・将来性
Nexon発のMapleStory Nで使用される仮想通貨「NXPC」の仕組みや買い方を初心者向けに解説。メイプルストーリーのWeb3版ゲームの経済システムからウォレット設定まで徹底ガイド。
14:00
「イーサリアムにおける重要な転機」BTCS社、ETH保有増やすために最大84億円調達へ
ナスダック上場のBTCS Inc.が84億円規模の転換社債発行で仮想通貨イーサリアム購入戦略を強化。第一弾の調達ではバリデーターノード運用拡大とステーキング収益増加を目指す。
13:15
米民主党、トランプ一族の仮想通貨事業に関する「疑わしい活動報告」提出を財務省に要請
米下院の民主党幹部が財務省に対し、トランプ一族のDeFi事業「WLF」とミームコイン「TRUMP」に関する疑わしい活動報告(SAR)の提出を要請した。民主党は、要請の根拠として「贈収賄、汚職、利益相反」への懸念を挙げた。
13:00
パンテラCEO、ビットコインが米株式市場を凌駕する理由を解説
仮想通貨VC大手パンテラキャピタルの創設者がToken2049で講演。米政権の好意的な政策や市場の割安感から、ビットコインが株式市場を上回る成長をいずれは遂げると分析。
12:00
JPモルガン・Ondoなど、RWAトークン化のクロスチェーン決済実験に成功
チェーンリンク、JPモルガン、Ondo Financeが共同でトークン化米国債ファンドのクロスチェーン決済テストを実施した。DvP取引の効率化とリスク低減を実現するとしている。
11:53
アジア富裕層が仮想通貨投資を拡大、アルトコイン市場は節目を超える
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは10万ドル台を堅持し、過去最高値まであとあと6%の位置に迫る。アルトコイン市場も840億ドルの抵抗線を突破し、底打ち反転のシグナルも。UBSの調査ではアジアの富裕層が従来の資産から仮想通貨へ資金を移している現状が指摘された。
11:20
ウクライナ、国家のビットコイン準備金創設へ=報道
ウクライナが国家戦略としてビットコイン準備金創設を進める模様。トルコでのロシア・ウクライナ首脳会談の動きと併せて解説。
11:15
カルダノ創設者ホスキンソン、3700万ウォレットに仮想通貨エアドロップ計画を発表
チャールズ・ホスキンソン氏がConsensus 2025で8つのブロックチェーンをまたぐ「Glacier Drop」を発表。ベンチャーキャピタル排除の新エアドロップ戦略で仮想通貨コミュニティの統合を目指す。
10:30
セイラーのストラテジー社、「ビットコイン戦略でナンバーワンの上場企業へ」=アナリスト
アナリストのジェフ・ウォルトン氏はFTの特集で、ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを基盤に市場で最強の企業になると予測。
09:50
リミックスポイント、ビットコインを追加購入 暗号資産保有総額は111億円超に
リミックスポイントがビットコインを5億円分追加購入。イーサリアムやリップルなども含めた暗号資産(仮想通貨)の総保有額は111億円を突破。Web3領域の投資事業を加速。
09:45
イーサリアム価格急騰の3つの要因とは、資産運用会社が分析
仮想通貨イーサリアムの価格急騰の背景には、ステーブルコインとトークン化、Layer 2の進展、投資家のショートポジション解消などが影響。市場動向と成長要因を詳しく解説。
09:31
BTC以外の仮想通貨に分散投資するメリット、Bitwise幹部が考察
ビットコイン以外の仮想通貨にも分散投資を行うメリットをBitwise幹部が考察。インターネット業界の株価の歴史を例に挙げ、大多数の投資家がアルトコインも保有すべきだと主張している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧