イーサリアムとベースチェーンでローンチ
暗号資産(仮想通貨)取引所大手コインベースは12日、8月に予告していたcbBTCトークンをイーサリアムおよびベースチェーン上で12日に展開した。
cbBTCとは、現物ビットコイン(BTC)に裏付けられたERC20基準のトークンで、イーサリアム上でビットコインのユニットを代表するものだ。
cbBTC is onchain.
— Coinbase 🛡️ (@coinbase) September 12, 2024
cbBTC is an ERC20 token that is backed 1:1 by Bitcoin (BTC) held by Coinbase.
This means millions of BTC holders can now securely access DeFi apps on @base and Ethereum ecosystems—with more chains coming soon.
Here’s what you need to know ↓ pic.twitter.com/nF8mF3JGms
ビットコインをイーサリアムエコシステムに取り入れることで、ビットコインのDeFi活動を拡大することを狙っている。ローンチ時点で、cbBTCをサポートするdAppsには、DEXのAerodrome、Curve、レンディングプロトコルのAave、Compound、Morpho、クロスチェーンスワッププラットフォームのDeBridgeなどがある。
cbBTC(Coinbase Wrapped BTC)の発行方法は、コインベース口座からイーサリアムやベース上のオンチェーンアドレスにビットコインを送ると、その資金が自動的に1:1でcbBTCに変換される仕組みとなっている。逆に、オンチェーンのcbBTCをコインベースのアカウントに送信すると、1:1でBTCが償還される。
イーサリアムブロックチェーンには、既にBitGoが発行するWBTCという最大規模のビットコイン代替資産が存在するが、cbBTCはこれと競合する形となる。
BitGoが香港拠点のBiT Global(トロン創設者のジャスティン・サン氏との関わりがある)との新たなカストディ提携計画を8月に発表した後、コミュニティからの反発を受けた。その結果、コインベースは独自のcbBTCを立ち上げた。
実際、BiT GlobalとBitGoの提携が発表された後、大手DeFiプロトコルSky(旧:MakerDAO)はWBTC担保による貸し出しを停止している。
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