WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ヴィタリック・ブテリン氏、L2プロジェクトの分散化を促す基準適用を宣言 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステージ1への到達が条件

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏は12日、レイヤー2(L2)ネットワークで分散化に関する一定の基準を満たさないプロジェクトについては、来年からは公に支持することはないと宣言。同氏が定義した分散化の三段階で「ステージ1」に達していないプロジェクトは「失敗」とみなすと述べた。

私はこのことを真剣に考えている。来年から、私は(ブログや講演などで)ステージ1以上のL2についてのみ、公に言及するつもりだ。

私が投資したかどうか、あなたが私の友人かどうかは関係ない。ステージ1か失敗かだ。

ブテリン氏は、多くのZKロールアップチームが年末までにステージ1に到達する予定だと聞いており、その実現を楽しみにしていると付け加えた。

レイヤー2(L2)とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引の計算処理をオフチェーンで処理し、状態を示す証明情報をメインチェーンに記録することで低コスト、低レイテンシ、高スループットを実現する。

▶️仮想通貨用語集

評価の基準

ブテリン氏は2022年11月、L2スケーリングソリューションであるロールアップに取り組むプロジェクトのために、分散化の成熟度を評価する「0から2」までの三つのステージを定義した。

評価の基準は、ロールアップがどの程度「補助輪」に依存しているかどうかで、「0」は完全に補助輪に依存しているステージを意味する。

ロールアップとは

ロールアップとは、メインのブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーンで処理することにより、ネットワークの混雑解消を図る技術を指す。

▶️仮想通貨用語集

同氏の言う「補助輪」とは、プロジェクトのシステムに問題が発生した場合に、開発者が介入して修正できる仕組みのことで、主にマルチシグ(複数の承認者による署名)による制御について言及されている。

ステージ0のプロジェクトは、すべてのロールアップトランザクションがオンチェーンで実行され、オペレータの介入なしにユーザーが取引や引き出しができることが条件とされている。

しかし、不正や有効性証明の仕組みは導入されておらず、マルチシグウォレットによって管理され、「補助輪」に完全に依存した状態だ。

一方、ステージ1は「限定的な補助輪」によってサポートされるプロジェクト。その要件は、不正証明または有効性証明の仕組みが実装され、マルチシグによるシステムのオーバーライド機能については、以下のような厳格な条件が課せられる。

  • 承認者が8名以上で、そのうち75%以上の署名が必要
  • 評議会メンバーの少なくとも26%がロールアップチーム外から参加

また、アップグレードの際、不正防止のためアクティベーション遅延期間を設けることも必要とされる。

ブテリン氏は以前より、L2プロジェクトに対し分散化の取り組みの重要性を訴えており、今年末までにステージ1に到達していないプロジェクトは、ロールアップとみなされるべきではないと述べていた。

そのため、ロールアップのステージ1への到達は「非常に合理的で適度な節目だ」と主張し、以下のように締め括った。

ロールアップがマルチシグを美化した時代は終わりに近づいている。暗号化による信頼の時代が到来する。

関連:仮想通貨取引所のステーキング利率一覧・銘柄別比較:2024年9月版

ステージ1に達したプロジェクト

イーサリアムのL2に関する分析/調査サイト「L2BEAT」では、L2プロジェクトの詳細が示されており、ブテリン氏が定義したステージの評価についても知ることができる。

74のL2プロジェクトがリストアップされているが、現時点でステージ1に到達したプロジェクトは、Arbitrum One、OP Mainnet、ZKsync Lite、dYdX v3の四つだ。また、ステージ2に達したと評価されたプロジェクトとして、DeGate V1とFuel v1がある。

ステージ2は全く補助輪に依存することなく、完全に分散化された最終段階とされている。

関連:イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/30 水曜日
15:27
財務省、国債即時決済へオンチェーン研究会 10月8日初会合=報道
財務省は9月30日、国債取引の即時決済を念頭に「オンチェーン対応に関する研究会」を立ち上げると発表した。東大・早大の研究者らで構成し、日銀・金融庁も交えて、翌営業日決済の現行慣行と比べたメリットとデメリットを整理する。
15:01
KDDIら、au PAYアプリで暗号資産ウォレット提供開始
KDDIなど3社は30日、au PAYアプリ上で使える暗号資産ウォレット「αU wallet」の提供を開始した。PontaポイントでETHやJPYCに交換でき、au PAY残高へのチャージにも対応する。HashPort吉田CEOが取材に応じた。
13:25
バイナンスペイ、訪日旅行者向けに仮想通貨でのPayPay加盟店決済に対応
バイナンスは9月30日、訪日外国人旅行者が全国のペイペイ加盟店で仮想通貨決済を行えると発表。期間限定で10%割引も受けられる。
11:32
カカオペイ証券、オンドおよびディナリと提携──韓国上場株のトークン化を検討
カカオペイ証券がオンド・ファイナンス、ディナリとそれぞれMOUを締結。韓国上場株のトークン化と海外投資家への流通を検討する。
10:55
メタプラネット独立取締役が書簡、新株予約権の希薄化批判に回答
ビットコイン保有企業メタプラネットの独立社外取締役が、経営陣向け第10回新株予約権の経緯を説明する書簡を公表した。対象株式を約41%削減した見直しの内容と、ヴァンエックが関連分析を削除した経緯を伝える。
10:50
米下院の予測市場インサイダー取引調査、ハイパーリキッドなどに情報提供を要請
米下院監視・政府改革委員会は、予測市場におけるインサイダー取引を調査する一環として、ハイパーリキッドなど3つのプラットフォームに書簡を送付。文書や情報の提供を求めた。
10:30
ロビンフッドが無期限先物開始、週末取引も追加へ──トレーダー争奪
米ロビンフッドは無期限先物取引を開始し、週末の株式取引開始も計画していると発表した。レバレッジ最大10倍の無期限先物提供や、ナスダックなど大手取引所の取引時間拡大の動きと合わせ、個人投資家の取引環境が広がる可能性がある。
09:10
zkマネー再開、イーサリアム送金に新たなプライバシー支払い手段
プライバシー技術開発企業アズテックラボは29日、匿名送金ウォレット「zk.money」の提供を再開したと発表した。イーサリアム上の資金を秘匿した状態で送受信できる。プライバシー保護技術への需要が高まっている。
08:58
ビットコインに過熱の兆候、強気相場は維持=クリプトクアント分析
仮想通貨分析企業のクリプトクアントはビットコインは強気相場の初期段階にあるものの調整の可能性があると分析。想定される支持線も示した。
07:50
米イリノイ州、仮想通貨取引に0.2%課税する規則案を公表
米イリノイ州歳入局は仮想通貨取引に課税する規則案を公開し、業界からの意見を募集している。税率は資産価値の0.2%で、2027年1月1日に施行される。
07:20
S&PとCboeがオプションのトークン化を模索する可能性、契約を25年延長
シーボー・グローバル・マーケッツとS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、ライセンス契約を25年間延長することを発表。トークン化したオプション契約などの新たな金融商品の提供を模索する可能性がある。
06:45
イーサリアムの『グラムスターダム』テストネット、10月6日に先行稼働
イーサリアム財団は次期アップグレード「Glamsterdam」を10月6日にセポリアテストネットで稼働させると発表。ePBSやBAL導入でL1処理能力向上を目指す取り組みで、メインネット実装時期は今後決定される。
06:25
予測市場カルシ、10億ドル調達で協議 評価額400億ドルへ
米予測市場プラットフォームのカルシが、タイガー・グローバル・マネジメントやドラゴニア・インベストメント・グループを含む投資家から10億ドル規模の資金調達を協議しており、評価額は約400億ドルに達する見通しだ。
06:10
ビットワイズ、NEAR現物ETFを米国初上場
米仮想通貨資産運用会社ビットワイズが仮想通貨NEARの現物ETF「NRR」を米国で上場した。信託手数料は年0.75%で、投資家はNEARのステーキング報酬獲得を期待できる。
05:45
業界初、コインベースが米CFTCの主要3登録を完全取得──USDC担保の24時間体制実現
コインベースは9月28日、米CFTCからデリバティブ清算機関の登録承認を取得したと発表した。先物取引業者・指定契約市場と合わせて主要3登録を全て保有する初の仮想通貨企業となり、規制対象デリバティブ市場での存在感拡大が見込まれる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧