はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国の現物ビットコインETFは過去最高の純流入、相場の先高観は維持を想定|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

11/2(土)〜11/8(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週、11/2(土)〜11/8(金)の仮想通貨相場の仮想通貨相場週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は上値を試す展開となり、7日朝方に1177.3万円の史上最高値を記録。8日正午時点では1160万円周辺で推移している。

今週は5日の米国大統領選挙を目前に、週明け4日はトランプ氏が圧勝するとの観測が後退し、トランプトレードの巻き戻しで上値の重い展開で取引が始まった。

しかし、翌5日には、予測市場のカルシーにおいてトランプ氏の勝率が上昇し相場も復調すると、この日の米国市場では再び同氏の勝利が意識され、BTCは週初の下げ幅を完全に奪回した。

6日東京時間には、激戦州の中でも最も各得票数が多いペンシルベニアでの出口調査において、トランプ氏が僅差でハリス氏をリードしたとロイターが報じると、BTCは上値を追う展開を繰り広げ、1150万円まで上伸した。

その後、大統領選におけるトランプ氏の勝利がほぼ確実となり、同氏がフロリダ州パームビーチで勝利演説を行うと、やや事実売りが入り失速したが、米国株の急騰を味方に再び上昇し、1170万円台に乗せた。

一方、7日からはアルトターンが始まりBTCは1150万円近辺まで反落。堅調な米株式市場の下値を支えられつつも、1100万円台後半で踊り場を形成する格好となっている。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

日本時間8日未明に結果がでた11月の米公開市場委員会(FOMC)では、25bpの利下げが決定され、FRBは2会合連続で利下げに踏み切った。尤も、今回の利下げは市場も織り込み済みだったと言え、BTC相場への影響は軽微だった。

一方、当方で危惧していた利下げが一時停止される可能性については、現状、FRB内で議論が進んでいる様子は窺えなかったと言え、寧ろパウエルFRB議長は現状の金融政策が「依然として抑制的である」と発言し、利下げの継続を匂わせる発言をした。

米大統領選とFOMCの2つのビッグイベントを通過し、米国の現物ビットコインETFは7日、過去最高となる13.7億ドルの純流入を記録しており、相場の先高観は目先も維持されそうだ(第2図)。

以前にも指摘の通り、「保ち合いをブレイクアウトした相場は直前の値幅と同等幅動く」というのがテクニカル分析のセオリーとなっており、短期的に8万ドルを試す展開が視野に入る(第3図)。

【第2図:BTC対ドルと現物ビットコインETFフロー】出所:Glassnode、farsideより作成

【第3図:BTC対ドルチャート(週足)】
出所:Glassnodeより作成

来週は13日〜14日に発表される10月の米消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が注目され、インフレ鈍化の継続が示されれば、BTCには追い風となろう。

他方、FOMCを通過したことで本日からFRB高官のメディアブラックアウト期間が明ける。比較的中立なパウエル議長の記者会見からは特段タカ派的な発言は確認されなかったが、タカ派寄りなメンバーの発言には注意しておきたい。

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

関連:ビットバンクプラス公式サイト

前回のレポート:来週のビットコイン相場は米大統領選やFOMC控え、ボラタイルな1週間を想定|bitbankアナリスト寄稿

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧