「Binance Pay」日本上陸
グローバルな暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するBinanceグループの日本法人、Binance Japan(バイナンス・ジャパン)は26日、国内ユーザー向けに暗号資産送金サービス「Binance Pay」の提供を開始したと発表した。
今回は、第一弾として個人間送金機能を提供開始。日本円での送金には対応していないものの、ビットコインを含む56銘柄に対応し、国内ユーザー間での即時送金が可能となる。
送金時に必要な情報は、受取人のユーザーID、メールアドレス、電話番号のいずれか、もしくはQRコードのスキャンのみだ。従来の暗号資産送金で必要とされていたウォレットアドレスの入力は不要となっている。
注目すべき特徴は、銀行送金と異なり手数料が無料である点と、年中無休で24時間利用可能な点だ。ただし、月間利用額が14万ドル(約2100万円)を超えた場合は手数料が発生する。
Binance Japan株式会社の千野剛司代表取締役は、「将来的には国内の小売店での決済にも対応を広げていく方針だ」と語った。具体的な展開時期は明らかにしていないものの、パートナーシップを含めた検討を進めているという。
バイナンスとは
グローバルでのBinance Payは2021年の開始以来、個人間送金と店舗決済を合わせて1530億ドル超の決済を処理してきた実績を持つ。国外では300銘柄以上の暗号資産に対応しており、店舗決済では80銘柄以上が利用可能となっている。
暗号資産取引の世界的プラットフォームとして知られるBinanceは、180カ国・地域で1億8,500万人超のユーザーを擁する。2022年11月時点での日次取引規模は、総額で650億ドル、このうち現物取引は150億ドルを記録している。日本市場には2023年8月に参入。Binance Japan(バイナンスジャパン)として専用取引プラットフォームを立ち上げ、日本の規制に準拠したサービスを展開している。
関連:Binance Japan(バイナンス日本版)とは?55銘柄対応の現物取引、7つの主要サービスを提供
関連:評判・口コミでおすすめ仮想通貨取引所15社 個人投資家の評価は?