1/4(土)〜1/10(金)の仮想通貨相場
国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
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bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)
今週、1/4(土)〜1/10(金)の仮想通貨相場の仮想通貨相場週次レポート:
今週のビットコイン(BTC)対円相場安値を模索する展開となり、10日正午時点で、1480万円周辺で推移している。
週明けのBTC円は、トランプ氏の大統領就任が正式に米共同議会で成立したことで、1600万円を回復したが、これによるドル建てBTC価格が10万ドルを回復すると失速した。7日には、11月のJOLTs求人件数と12月のISM非製造業PMIが共に上振れ、米債利回りが上昇する中、BTC相場は下げ足を速め、翌8日東京時間には1500万円割れを試した。
その後は1500万円周辺で推移しつつも小甘い地合いが続き、9日には米裁判所が司法省に6万9370BTCの売却を許可したことによる売り圧力懸念で、相場は1400万円台中盤まで水準を下げた。
一方、ドル建てBTC相場の高値レンジ下限の9.2万ドル水準となる1450万円近辺で相場は下げ止まり、10日東京時間は自律反発の様相で1480万円台まで水準を戻している。
ドル建てでは週明けに大台の10万ドルを回復したBTCだったが、米経済指標の上振れを皮切りに下値を模索する展開に転じた。
尚、グラスノードのデータによると、9日時点で米政府のBTC残高には動きがなく、米客は依然として実現していない模様だ。米司法省は1兆円規模のBTC売却許可を得た訳だが、これまでこうした司法省によるBTC売却の相場への影響は極めて一時的だった。
今回は規模的に過去最大級となることから引き続き注視はしているが、今月3日から始まったFTXの再生計画で2兆円超の現金が債権者に段階的に返済されると考えれば、その影響は幾分吸収される可能性も期待される。
BTCドルは昨年11月から相場のサポートとなっていた9.2万ドルまで再び下げた。10日の雇用統計を前に上振れリスクを織り込む格好とも言え、相当なサプライズがない限り、指標通過後には買い戻しが入るとみている。
来週に入ればいよいよ第2次トランプ政権発足まで1週間を切ることとなり、9.2万ドルを死守できればトランプ政策への期待感から相場は戻りを試す展開となるか。
逆に、雇用統計が大幅に上振れした場合、BTCは9.2万ドルの維持に失敗し、11月の上げ幅を縮小するだろう。この場合、下値目途としてはCMEで下窓が開いている8万ドル近辺をターゲットとしてみている。
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