はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン10万ドル回復後に急落、米雇用統計控え9.2万ドルのサポートライン注目|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1/4(土)〜1/10(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週、1/4(土)〜1/10(金)の仮想通貨相場の仮想通貨相場週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場安値を模索する展開となり、10日正午時点で、1480万円周辺で推移している。

週明けのBTC円は、トランプ氏の大統領就任が正式に米共同議会で成立したことで、1600万円を回復したが、これによるドル建てBTC価格が10万ドルを回復すると失速した。

7日には、11月のJOLTs求人件数と12月のISM非製造業PMIが共に上振れ、米債利回りが上昇する中、BTC相場は下げ足を速め、翌8日東京時間には1500万円割れを試した。

その後は1500万円周辺で推移しつつも小甘い地合いが続き、9日には米裁判所が司法省に6万9370BTCの売却を許可したことによる売り圧力懸念で、相場は1400万円台中盤まで水準を下げた。

一方、ドル建てBTC相場の高値レンジ下限の9.2万ドル水準となる1450万円近辺で相場は下げ止まり、10日東京時間は自律反発の様相で1480万円台まで水準を戻している。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

ドル建てでは週明けに大台の10万ドルを回復したBTCだったが、米経済指標の上振れを皮切りに下値を模索する展開に転じた。

尚、グラスノードのデータによると、9日時点で米政府のBTC残高には動きがなく、売却は依然として実現していない模様だ。米司法省は1兆円規模のBTC売却許可を得た訳だが、これまでこうした司法省によるBTC売却の相場への影響は極めて一時的だった。

今回は規模的に過去最大級となることから引き続き注視はしているが、今月3日から始まったFTXの再生計画で2兆円超の現金が債権者に段階的に返済されると考えれば、その影響は幾分吸収される可能性も期待される。

BTCドルは昨年11月から相場のサポートとなっていた9.2万ドルまで再び下げた。10日の雇用統計を前に上振れリスクを織り込む格好とも言え、相当なサプライズがない限り、指標通過後には買い戻しが入るとみている。

来週に入ればいよいよ第2次トランプ政権発足まで1週間を切ることとなり、9.2万ドルを死守できればトランプ政策への期待感から相場は戻りを試す展開となるか。

逆に、雇用統計が大幅に上振れした場合、BTCは9.2万ドルの維持に失敗し、11月の上げ幅を縮小するだろう。この場合、下値目途としてはCMEで下窓が開いている8万ドル近辺をターゲットとしてみている。

【第2図:BTC対ドルチャート(日足)】
出所:Glassnodeより作成

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

関連:ビットバンクプラス公式サイト

過去のレポート一覧

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/18 金曜日
14:00
トランプ関税政策で揺らぐ米国マイニング産業──東南アジア製機器依存の代償と国内生産への転換
トランプ大統領の新たな関税政策で、東南アジア製マイニング機器に依存する米国のマイニング業界が危機感を募らせている。緊急対応策として、機器の輸入を急ぐ企業や海外拠点を模索する企業もあるが、米国内で製造することを選択する企業もある。
13:25
アジア初のXRP投資商品、リップル社が初期出資へ
仮想通貨運用会社HashKey Capitalが、アジア初のXRPパフォーマンス追跡型投資ファンドを発表。Rippleが初期出資を行い、機関投資家向けに直接保有せずXRPへのエクスポージャーを提供する新たな投資手段が誕生。
12:29
LINE NEXT CSO「キム・ウソク」氏が語るWeb3大衆化戦略とは
LINE NEXT CSOのキム・ウソク氏がWeb3の大衆化戦略を語る独占インタビュー。LINEの強みを活かし、ウォレット体験の改善、直感的なUI、メッセンジャーとの連携強化で1,000万人のユーザー獲得を目指す。Web2からWeb3への架け橋となる挑戦に注目。
12:04
重要局面のビットコイン85000ドル付近を維持、3月の関心指数は増加
ビットコイン価格が下降トレンドラインと200日移動平均線の狭間で重要局面を迎える中、「ビッグショート」のスティーブ・アイズマン氏はマクロ市場に警戒感を示す。Google検索データが示す個人投資家の関心回復も相まって、市場は混沌とした展開を見せている。
11:35
イーサリアム、クジラの大量売却が相次ぐ ETHの将来性と課題は?
仮想通貨イーサリアムのクジラが3年ぶりに活動を再開し7億円相当を売却した。フィデリティはイーサリアムの将来の可能性と課題を分析するレポートを発表している。
10:45
ソラナ基盤のRaydium、カスタマイズ性重視のミームコインローンチパッド「LaunchLab」をリリース
ソラナ上のDEX「Raydium」が新トークンローンチパッド「LaunchLab」をリリースした。カスタマイズ性の高さとコミュニティ還元機能を特徴としておりPump.funの競合となる。
09:45
リップル社買収先のHidden Road、米国でブローカーディーラーの認可取得
リップル社が買収する計画のHidden Roadは、完全子会社が米FINRAからブローカーディーラーの認可を取得したと発表。これからサービスと顧客基盤を拡大していく。
09:25
レイヤーゼロ、a16zから約80億円追加投資 価格10%高
価格10%ほど上昇もATHから67%減 大手ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz(a16z)傘下の「a16zクリプト」は18日、クロスチェーンインフラLa…
07:50
国内ファッションブランド「ANAP」、ビットコイン約2億円分購入
日本のファッション企業ANAPホールディングスが約2億円相当のビットコイン購入を発表。「デジタルゴールド」としての価値に着目し、子会社ANAPライトニングキャピタルを通じた投資戦略の一環として実施した。
07:15
バイナンスCEO、複数国の仮想通貨準備金創設を支援中と明かす
バイナンスのCEOは、同社が複数の国に対して、ビットコインなどの仮想通貨準備金創設の助言を行なっていると明かした。また、デジタル資産の規制整備も支援していると話している。
06:35
ビットコイン価格安定の背景 機関投資家と企業の買い支え
仮想通貨ビットコイン価格の安定性要因についてブルームバーグのETF専門家が指摘。機関投資家の強いETF買い意欲と、マイクロストラテジーなどの超大口ホルダーの継続的な蓄積が下落相場を支えている。
06:10
ビットコイン、安全資産需要の波に乗れず 金ETFには約3兆円流入──JPモルガン分析
JPモルガンの最新レポートによると、マクロ経済の不確実性の中、金は安全資産として資金流入を集める一方、ビットコインはデジタルゴールドの役割を果たせていない。金ETFが第1四半期に3兆円弱の純流入を記録する中、ビットコインETFは3カ月連続の資金流出を記録。
05:40
トランプ大統領、パウエルFRB議長解任に初言及 「遅すぎる」利下げ判断を批判
トランプ大統領がSNSでパウエルFRB議長を「常に遅すぎて間違っている」と非難し、「解任は早ければ早いほど良い」と初めて明示的に解任に言及。欧州中銀が7回の利下げを実施する中、関税政策効果を活かした利下げを求める発言が再び市場に波紋。
04/17 木曜日
16:03
アークインベストのキャシー・ウッドCEO、トランプ関税を「ショック療法」と評価
アークインベストのキャシー・ウッドCEOがトランプ関税政策を"ショック療法"と評価。アート・ラッファー博士の最新論文に言及し、一見逆進的な増税が自由貿易への道筋となる可能性を示唆した。
15:39
カルビー、ブロックチェーン活用のIP管理「かるれっと」でWeb3展開を加速
カルビーがブロックチェーン技術を活用したIP管理プラットフォーム「かるれっと」を発表。DIDと生体認証を組み合わせた認証システムで契約の透明性を確保し、クリエイターとの協業を促進。過去2年間のNFTキャンペーンやWeb3ゲームとのコラボ経験を活かした新戦略で、食品メーカーによるWeb3活用の先進事例として注目される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧