
ETHクジラ購入続く
イーサリアム(ETH)価格が過去1週間で22.3%上昇する中、クジラ投資家による大量購入が続いている。複数の大口投資家が数億ドル規模のETH購入を継続し、市場の強気ムードを支えている。機関投資家の関心拡大が価格上昇の主要因の1つとなっているようだ。
Lookonchainによると、クジラのウォレットである0x9684は16日にファルコンXから2万7,806 ETHを購入し、過去4日間で合計6万8,141ETHを取得した。別のクジラ0x35fbも同日にクラーケンから8,262 ETHを購入し、過去6日間で8万312ETHを蓄積した。
また、ナスダック上場のシャープリンク・ゲーミングが最大の購入者となっている。同社は過去5時間で2万279 ETHを追加購入し、過去8日間で合計11万1,609 ETHを取得した。7月15日時点ですでに28万706 ETHを保有し、イーサリアム財団のETH保有数を超えて世界最大のETH保有企業となった。
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シャープリンクは7月7日から13日の期間中、加重平均価格2,852ドルで7万4,656 ETHを追加購入したと報告。この購入資金を確保するために、同社はATM制度を通じて2,457万2,195株の普通株式を発行し、約4億1,300万ドルの純収益を調達した。現在の保有ETHの99.7%をステーキングプロトコルに配分し、収益最大化を図っている。
また、ピーター・ティール氏の関連企業もイーサリアム投資を拡大している。ティール氏に関連するファンドと企業が、イーサリアム財務会社ビットマイン・イマージョンの9.1%の株式を取得した。今週火曜日に米証券取引委員会に提出された13G様式によると、同関連企業は500万株以上を保有している。
ニューヨーク証券取引所上場のビットマイン・イマージョンは月曜日、約5億ドル(16万3,000 ETH)相当のETHを保有していると発表した。同社は主要事業をビットコインマイニングからイーサリアム財務会社に転換している。ビットマインの株価は16日に12%、シャープリンクは29%上昇した。
さらに、イーサリアム現物ETFは、昨日総額1億9,200万ドルの純流入を記録し、8日連続で純流入が続いている。機関投資家の参入拡大により、イーサリアム市場の構造的な変化が加速している。
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