
主要関連株がATH更新
仮想通貨関連株が米時間16日に記録的な上昇を見せた。コインベースが株価405.88ドルで史上最高値を更新し、ストラテジーの時価総額も1,284億ドルの過去最高水準に達した。ビットコインが12万ドルを突破する中、主要仮想通貨関連銘柄が軒並み続伸している。
コインベースは米国を代表する仮想通貨取引所として、前日比2.6%上昇の398.2ドルで取引を終えた。時価総額は1,014億ドルに達し、ナスダック上場企業としてS&P500構成銘柄の地位を維持している。過去1ヶ月で52.23%の上昇を記録し、投資家の関心が高まっている。
関連:コインベース株価、史上最高値更新で時価総額1000億ドル突破
マイケル・セイラー氏率いるストラテジー社は前日比3%上昇の455.9ドルで取引を終了した。同社は世界最大の企業ビットコイン保有者として、7月14日時点で601,550 BTCを保有している。この保有数はBTC総供給量の2.86%に相当する規模だ。
一方、ストラテジーの時価総額は史上最高を記録したが、株価は2024年11月の高値543ドルを下回っている。これは同社がBTC購入資金調達戦略の一環として2024年に105億ドル分の新株発行を実施したためだ。発行済み株式数の増加により、1株当たり価格が前回高値に達しなくても時価総額は上昇する構造となっている。
また、ストラテジー株の最大株主は資産運用大手バンガード・グループとなっている。同社は以前ビットコインを「未成熟な資産クラス」と批判していたが、指数連動型ETF運用により約2000万株(発行済み株式の8%)を保有している。保有価値は約93億ドルに達し、昨年第4四半期にキャピタル・グループを抜いて最大株主となった。
今回の株価上昇はビットコイン価格との強い連動性を明示。イーサリアムやXRPも過去1週間で20%以上上昇し、主要銘柄の好調が関連株を押し上げている。
関連:米資産運用大手バンガード、ビットコイン否定もETF運用でストラテジー最大株主に
関連:ビットコインと仮想通貨関連株はどちらを買うべき?メリット・デメリットを解説