
シャープリングとの競争激化
NYSEアメリカン上場のビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BMNR)が7月17日、イーサリアム(ETH)保有量が300,657 ETHに達したと発表した。評価額は1,520億円(10億ドル)を超え、時価総額2位の仮想通貨において上場企業最大の保有量を記録した。
ビットマインは6月下旬からイーサリアム蓄積を開始し、PIPE(私募投資)販売で2億5,000万ドルを調達していた。同社は3日前に約5億ドル相当のETHを保有していたが、今回の声明でETH保有額がPIPE調達額を300%以上上回ったと発表した。
同社のETH保有加速は著名投資家ピーター・ティール氏率いるファウンダーズ・ファンドが7月15日に同社株式9.1%を取得したことと連動している。ティール氏の買収ニュースを受けて株価は一時30%急騰し、年初来では5倍以上の上昇を維持している。
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ビットマインのアプローチはマイクロストラテジー社のビットコイン重点戦略を模倣しているが、イーサリアムに焦点を当てている。同社は従来のビットコインマイニング事業からイーサリアム中心の財務戦略への大胆な転換を発表し、ウォール街の著名金融アナリストのトム・リー氏が取締役会長に就任した。
現在ナスダック上場のシャープリンク・ゲーミング(SBET)も307,358ETHを保有しており、両社ともイーサリアム財団の保有量(240,500ETH)を超えている。この競争により世界最大のETH保有上場企業の地位を巡る争いが激化している。
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