- 米大手銀行モルガン・スタンレーCEOが「ビットコインは明らかに単なる一時的な流行を超えている」と発言
- 米大手銀行JPモルガン・チェースCEOがビットコインに対してネガティブな発言を示した一方で、同じく米大手銀行モルガン・スタンレーCEOはビットコインに対してポジティブな発言をしました。
米大手銀行JPモルガン・チェースCEOダイモン氏が「ビットコインは詐欺だ」「仮想通貨がより大きくなればなるほど政府が止めにかかるだろう」と言及した後ビットコインの価格が大きく下落したことは記憶に新しいかもしれません。
しかし、9月27日同じく米大手銀行モルガン・スタンレーCEO ゴーマン氏はダイモン氏とは一変、肯定的な発言をしました。
本日アルトコインは全てプラスとなっており、ビットコインの価格も右肩上がりとなっています。
今回のビットコインの価格上昇の背景にはゴードン氏の発言が関係していると言われています。
ゴードン氏は27日ウォール・ストリートジャーナルのイベントにて以下のようにコメントを残しています。
「プライバシー保護の観点から匿名通貨の概念は非常に興味深い。その制御について中央銀行システムに対して示唆するものがあるからだ」
「投資した多くの人々と仮想通貨について議論をした。非常に投機的でもちろんリスクを伴うものではあるが、本質的には悪いものではない。ブロックチェーンテクノロジーが自然に導き出した結果だろう」
27日ビットコインは一時、48万円まで高騰しました。今月、中国のICO禁止や取引書閉鎖により30万円まで下がったビットコイン価格がまた盛り返しつつあります。
Morgan Stanley CEO: Bitcoin Is ‘More Than Just A Fad’
Sep 27, 2017 by Stan Higgins
参考記事はこちらから
要人の発言による仮想通貨市場への影響
前回のJPモルガン・チェースCEOの発言の記事にも書きましたが、要人達の一言がどれだけ世界に大きな影響を及ぼす可能性があるかが伺えるかと思います。
今回のモルガン・スタンレーCEOの発言後は前回とは対象的に良い影響を与える形となり、ビットコインが価格を上げると同時に他のアルトコインも価格の上昇をしています。
今回はポジティブ発言で価格が上昇しておりますが、JPモルガンCEO ダイモン氏は二度にわたってビットコインに対する否定的な発言をしております。
また、再度ダイモン氏が忠告したように今後仮想通貨の規制についての議論が激しくなることは時間の問題でしょう。
JPモルガンCEO ダイモン氏が再度、ビットコインの危険性を訴える。
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2017年9月25日
22日CNBCテレビのインタビューにて「仮想通貨がより大きくなればなるほど、政府が止めにかかるだろう」と言及。#暗号通貨 https://t.co/AKOtenmjVv
先日は欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が以下のように発言をしました。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁「ECBには仮想通貨を禁止・規制する権力はない」と発言。
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2017年9月27日
多くの国や機関で仮想通貨に関する規制について議論されていましたが、欧州(EU)は仮想通貨に対する理解を深めることにも重点を置いています。https://t.co/BU7s2ximoW
発言からはどちらかというと中立的な立場を欧州中央銀行がとっていると感じられます。記事の中ではまだ仮想通貨は決済手段としては成熟していないため、現状では仮想通貨が経済に与えるインパクトについて議論を深める段階であると発言しており、今後さらに理解を深める議論をしていく必要があると言及しました。
現段階での仮想通貨は各政府がどのように規制していくかが一つの鍵となって来るでしょう。
一方で、Liskの創業者の一人であるマックス氏が東京ミートアップにて発言していたように、今後は仮想通貨関係者が政府へ逆のアプローチとして提言していく必要性があることも重要となるでしょう。