はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン安値水準脱せず 年末相場「4つの懸念材料」|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
年末まで1ヶ月を切る中で、ビットコイン価格は依然安値水準である。本記事では、現在の状況を踏まえた上で、年末に向け相場の懸念材料として挙がる「4点」を掲載した。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は、ビットコインが断続的な重要ライン抜けで下落、20時時点では一時リバウンドが見られるも、依然弱気相場を抜けきれずにいれるが、下落相場時には見られなかった特定アルトコインのファンダメンタルズ要因に基づく価格上昇も確認され始めている。

特にアルトコインでは、仮想通貨大手取引所Binance同社独自トークンBNBの利用先として、グローバルなホテル予約専門ブロックチェーン企業Tripio(トリピオ)の予約対象仮想通貨に採用された。

Tripioは、日本や米国、中国や欧州などの国や地域における45万軒以上のホテル宿泊の予約と前払いの決済に特化したホテル予約専門でもあり、仮想通貨利用による実需性が向上したことになる。

やはり、ユーティリティトークンを中心に実需の必要性は極めて重要であり、BNBは自社取引所主体で利用されるだけでなく、世界的に展開を図るBinanceがある面で、実需性では特筆している。

まだまだ市場全体の動きに伴い、アルトコインは厳しい面が続いているが、企業の動きも活発になる背景を含め、日の目を見るアルトコインも出てくるのではないだろうか。

ビットコイン相場の懸念材料4選

しかし、業界全体の動きはまだまだ下落の流れにのまれている状況にある。

安値水準で推移するビットコイン価格は上昇が期待されている形ではあるが、ここ数日を焦点に当て、年末に向けた動きとして厳しい懸念材料が4つ挙げられる。

1.51%攻撃再び PoW懸念高まる

2.マイニング損益分岐点割れ マイナーの売却懸念

3.年末税制売り圧力(韓国相場に注意)

4.日経平均急落

51%攻撃再び PoW懸念高まる

位時価総額200位にランクインする仮想通貨Vertcoin(VTC)のブロックチェーン上で22回に渡るチェーン再編が行われ、総額10万ドル(約1130万円)分の二重支払いが行われていた事が発覚した。

(なお調査は現在も進んでいる為、情報は本稿執筆時点)

51%攻撃とは

51%攻撃とは、悪意のある特定のグループがハッシュレートの51%を支配することで、不当な取引を行うこと。攻撃対象となるのは「Proof of Work(PoW)」と呼ばれる、ビットコインも採用するアルゴリズムを採用する仮想通貨。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

VTCの二重支払いは51%攻撃によるもので、現在判明している事例では以下の日程でブロックチェーンが改竄されていた事が判明している。

  • 10月12〜18日
  • 10月27、28日
  • 11月3日
  • 11月29日〜現在

これらの二重支払いが生じていることは51%攻撃が成功している事を指しており、今年だけでもVTCの他にもビットコインゴールド(BTG)、バージ(XVG)、モナコイン (MONA)等でも同様な攻撃が発見されているが、当時PoWの問題露呈から、価格急落に繋がった。

またこのような攻撃の格好な標的として着眼されるのが、膨大な量の仮想通貨を保有する仮想通貨取引所である。

これは、仮想通貨取引所では即座に異なる通貨へ換金し新しい通貨を取引所から出金して攻撃した通貨の取引をやり直すことができるからだ。

また、現相場の下落要因として、ビットコインキャッシュのコミュニティ分裂で懸念されたPoWアルゴリズム化のマイナー集権性の問題があったばかりだ。このタイミングで51%攻撃が続いていることは、相場の懸念材料となりかねない。

ビットコインのマイニング停止続く

ビットコイン下落に伴い、収益率が維持できていない、特に中小マイニング業者が撤退を余儀なくされている実態は度々報じられてきたが、実際に年初から右肩上がりに伸びてきたビットコインハッシュレートが急激に減少、ビットコインの採掘難易度、ハッシュレート共に15%低下した。

出典:blockchain.info

採掘難易度の低下幅は、今までで2番目の大きさは過去2番目となり、XDEXのチーフアナリストFernando Ulrich氏もツイッター上で、今回の状況について言及した。

11月半ばから800,000以上のマイニングマシンが撤去されたことを報じていたが、すでにその時点からも20%以上の安値水準にあり、自体は深刻だ。

実際に9月時点でマイニングマシン毎の収益分岐率(収益が維持できるライン)を掲載したマイニングプール「F2pool」のMao Shixing氏のツイートを引用して考察すると、S7やS9を含むAntminerだけでなく、高い収益性を保っていたイノシリコン「T2」の26636元(現在レート:439374円、3895米ドル)さえ、現在のビットコイン価格が下回っている状況にある。

www.weibo.com

この収益分岐率を掲載した時点では、1BTC=6000ドルを上回る水準で推移していたが、すでにこの一覧表の条件下では、すべてのマイニングマシンがマイナス収益で動いている事が明らかになった。

今回の動きとして、マイニング収益に直結するマイニングマシン性能やデフィカルティ(競争率)の他に、投資コストとしてのマシン購入代、土地代、電気代で差がでる事になるが、マシンを自社供給または格安購入ができ、電気代の優位な土地へ移動が可能となる潤沢な資金がある大手マイナー優位の状況に変化しつつあることを意味する(中小撤退によるデフェィカルティ低下も含め)。

相場への下落懸念としては、マイニング業者撤退による、企業が保有する通貨の売却懸念だ。

収益分岐率が厳しい状況に追い込まれているため、買い支えられるとの見方もあるが、下落相場の中でマイニングシステムを維持する企業や、撤退する企業による通貨売却は、懸念材料として挙がっている。

年末税制売り圧力(韓国相場に注意)

12月に入り年末の税金確定まで1月を切った状況で、日本政府、ビットコイン取引など仮想通貨税に関する新制度作成に乗り出した事が明らかになった

国税当局が、仮想通貨取引所に対して「住所・氏名やマイナンバーなどの個人情報」照会を可能とする仕組みを整え、19年度「与党税制改正大綱」に盛り込む方針で、年間所得1000万円超の取引者が対象となる。

この新制度作成は、現在最大税率が55%の雑所得を変更するというものではなく、悪質な申告漏れを防ぐ狙いである点に注目だ。

また課税関連で注目すべきは、昨年の高騰相場を演出した韓国市場の影響だ。

韓国は2017年末時点では、仮想通貨の収益に関して非課税であるという報道が行われていたが、税務当局による国税行政改革委員会で仮想通貨課税基準が制定、2019年から仮想通貨課税が実施される予定である。

単純に年末で損益確定をする動きが高まることが予想される中で、仮想通貨に馴染みが深い韓国が来年より課税を回避する、売りが相次ぐとの懸念が出てきている。

日経平均急落<

最後に挙げる点は、相場の動きを伺う仮想通貨に、負の相関性(連動性)が強い日経平均の大幅下落だ。

米中貿易摩擦における追加制裁の保留で上昇基調も期待された日経平均株価だが、依然として不透明感が解消できないとして、前営業日比538.71円、2.39%の大幅下落で、

ほぼ安値引けとなった。

直近1週間で約1000円幅上昇していたことによる利確売りに加え、海外ヘッジファンドの先物売り浴びせも観測されているようだ。

これに伴い、仮想通貨(ブロックチェーン)関連株も全面安。マネックスグループ(8698)が、前日までの上昇幅を打ち消す形で-5.12%と下げ足を強めたほか、REMIXやメタップスなども軒並み売られている。

マネックスグループは、今年4月に仮想通貨取引所「コインチェック」をグループ入りさせたことで思惑買いが殺到して急騰していたが、仮想通貨交換業者で不正流出が起こるなど問題が立て続けに起きるなどして正規交換業者への「業務改善命令」も相次いだ。

その影響もあり、金融庁の認可が一向に下りず、ビットコイン価格の底値割れや株式市場の暴落など市況の悪化に伴い、投資家の期待感が徐々に剥離した結果、急騰前水準となる400円台前半まで価格を戻している。

2019年年初は盛り上がりに期待

年末に向けた動きは消極的ではある仮想通貨市場だが、2019年の年初を期待する声は大きい。

これまで秘匿性の特性を悪利用していた層からの需要減などが危惧される形で、相場下落の一因になった各国の法規制だが、逆にルール整備が進む事で、業界参入企業が大きく増加した一年にもなった。

特に大手金融機関の動きは活発であり、Bakktやフィデリティに続き、ナスダックのBTC先物も2019年の1月から3月(米Q1)に控えている。

第1四半期(日本では第2四半期:1月から3月)における重要な動きをまとめると以下の通りになる。

19年1月24日:Bakkt(NY証券取引所親会社ICE)のビットコイン先物

19年第1四半期:idelity Digital Asset(世界有数の資産運用企業)の仮想通貨取引プラットフォーム、カストディ

19年第1四半期:ナスダック(世界2位証券取引所)のビットコイン先物

19年2月:VanEck版CboeビットコインETF最終期限

このような企業の動きも背景に、年末を終えるた後の2019年年初には、期待する声も高まっているといえるだろう。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者7,000名を突破しました。

▶️本日の速報をチェック

CoinPost動画

CoinPostで厳選した、仮想通貨のニュース動画はこちら。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/04 月曜日
12:06
サトシ・ナカモト保有の初期ビットコインを量子脅威からどう守るか、凍結案巡り議論
ギャラクシー・デジタルのソーン氏が「ビットコイン2026」に出席し、量子コンピュータ対策に関して業界の共通認識が形成されつつあると報告した。
10:05
イーサリアムL1処理能力、次期大型アップグレード「グラムステルダム」で3倍超に届く可能性
イーサリアムのコア開発者約100人が次期大型アップグレード「グラムステルダム」で集中作業を行った。ガス上限大幅引き上げで合意などスケーリングに向けた主要成果を報告している。
05/03 日曜日
11:30
ビットコインFOMC通過後も1200万円台で推移、来週の米雇用統計に注目|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)はFOMCや日銀為替介入の影響で上値重く推移したが、1200万円近辺での底堅さを維持。先物市場ではショートが蓄積しており、上方向への余地も。来週の米雇用統計の結果が相場の方向感を左右する。bitbankアナリスト長谷川氏が今後の展望を解説。
09:30
今週の主要仮想通貨材料まとめ、チューダー・ジョーンズのBTC評価やリップル幹部のXRPLの展望など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
09:25
週刊仮想通貨ニュース|米ビットコイン準備金の重大発表予告や米クラリティー法案の進展に高い関心
今週は、米トランプ政権の仮想通貨顧問によるビットコイン準備金に関する重大発表予告、米クラリティー法案の進展、JPXのCEOによる仮想通貨ETF上場検討表明に関する記事が関心を集めた。
05/02 土曜日
14:30
台湾でビットコイン「国家戦略資産化」の動き、外貨準備への組み入れを提言
台湾議員が、ビットコイン政策研究所(BPI)の報告書を行政院長らに提出。6020億ドルの外貨準備の一部をビットコインへ割り当てる検討を要請した。地政学的リスクへの備えとして、デジタル資産の戦略的活用の議論が加速している。
13:25
米クラリティー法案が重要局面に、マークアップに向け前進
米上院議員が仮想通貨市場構造法案のステーブルコイン利回り条項で妥協案をまとめた。銀行委員会での採決やその後の審議に向けた重要な一歩となった。
11:44
カナダ年金基金AIMCo、約267億円でマイクストラテジー株を購入
カナダのアルバータ州投資管理公社が2026年第1四半期に約1億7247万ドルを投じてマイクロストラテジー(MSTR)株を購入したことが判明。厳格な規制下にある北米の機関投資家が、ビットコイン現物の代替手段として同社株式を買い集める傾向が強まっている。
11:02
コインベースら、6月末までの仮想通貨市場の回復を予測 BTC・ETH分析も
コインベースとグラスノードが仮想通貨市場の最新レポートを発表。市場底打ちと6月末までの回復可能性を指摘し、ビットコインやイーサリアムの個別分析も行った。
09:55
ビットコイン採掘企業ライオットQ1決算、AIデータセンター事業が収益の20%へ急成長
仮想通貨マイニング大手Riot Platformsが2026年第1四半期決算を発表。総収益1億6720万ドルのうち約20%をAIデータセンター事業が占め、AMDによる50MWへの契約容量倍増など事業の多角化が進んでいる。
08:45
Bakkt、AI決済・ステーブルコインインフラ企業DTRを買収完了 機関向け44兆ドル越境決済レイヤーに参入
バクトが4月30日、エージェント型決済・ステーブルコインインフラを手がけるDTRの買収を完了した。規制対応済みの機関向けインフラとDTRのAI技術を統合し、44兆ドル規模の越境決済市場への参入を目指す。
07:40
ブラジル中央銀行、規制下の国際決済での仮想通貨利用を禁止へ
ブラジル中央銀行は、国をまたぐ規制下の送金や支払いに仮想通貨を使用することを禁止すると公表。なお、仮想通貨の送金自体が禁止されたわけではない。
06:50
英政府、GPT-5.5の高度なサイバー攻撃能力に警鐘 「ミトス」に続く2例目の脅威
英国のAI安全研究所は、OpenAIの「GPT-5.5」が高度なサイバー攻撃を自律的に実行できるとする評価報告書を公開。アンソロピックの「Mythos」に匹敵する攻撃能力が確認されており、高度AIの悪用リスクに対して日米の政府や金融当局も警戒を強めている。
06:15
米国防総省がオープンAI・グーグル・エヌビディアら8社と機密ネットワークへのAI導入で合意、アンソロピックは今回も対象外
米国防総省が5月1日、スペースX・オープンAI・グーグル・エヌビディアら8社と機密ネットワークへの最先端AI導入協定を締結した。GenAI.milには5カ月で130万人以上が利用するが、アンソロピックは引き続き対象外となっている。
05:55
量子コンピュータの脅威から休眠ビットコインを守る新提案「PACTs」、サトシの資産も対象
仮想通貨大手VCパラダイム社の研究者が、量子コンピュータの脅威からビットコインの休眠資金を保護する新モデル「PACTs」を提案した。オンチェーン取引を伴わずに所有権を証明し、プライバシーを保ちながら資産を保護する仕組みである。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧