
2つの仮想通貨を組み合わせた投資商品
米証券取引委員会(SEC)は30日、Bitwise Investment Advisersが申請した、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を組み合わせた現物ETFの申請の一部(Form 19b-4)を承認した。
「Bitwise Bitcoin and Ethereum ETF」は、時価総額トップ2の仮想通貨の現物に直接投資する商品だ。資産配分は両銘柄の時価総額比率に連動し、申請時点ではビットコイン83%、イーサリアム17%となっている。
取引開始には別途S-1(登録申請)の承認が必要となる。承認後、NYSE Arcaに上場される予定で、取引所が具体的な上場日を発表する見込みだ。
今回の承認は「加速審査」によるもので、SECは既存の仮想通貨ETFとの類似性を指摘。運用構造や投資家保護の枠組みが、既に承認された商品と実質的に同様であることを理由に、標準的な審査期間を短縮した。
カストディ(資産管理)はCoinbase Custody Trust Companyが担当し、現金管理と管理事務はBank of New York Mellonが行う。この体制は、既存の仮想通貨ETFと同様のものだ。
米国では厳格な規制ポリシーを掲げていたゲンスラー元SEC委員長が退任。仮想通貨に対して支持的な姿勢を示すドナルド・トランプ政権下で、ソラナ(SOL)やXRP、ドージコイン(DOGE)など、主要な仮想通貨のETF申請が相次いでいる。
[記事を以下の通り修正しました] (2024/1/31 22:00更新)
タイトル修正:「米SEC、複合型ETF申請の一部承認」
承認内容の明確化:Form 19b-4承認段階である点を追加