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*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(2/12 AM7時)
仮想通貨(暗号資産)市場は、軟調な動きを継続している。その背景には、米国消費者物価指数(CPI)の公表を控え、投資家が様子見姿勢を取っていることが挙げられる。さらに、パウエルFRB議長が米連邦議会上院において「これ以上の利下げを急ぐ理由は見当たらない」と発言したことで、市場の追加利下げ観測が後退したことも一因にある。
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出典:Tradingview
2月11〜12日相場状況
内部環境に目を向けると、デリバティブ市場では一部の取引所において先物価格が現物価格を下回るバックワーデーションの状態となっている(下画像黄枠)。この状況は、ヘッジファンドなどの機関投資家が先行き不透明な市場環境を受けて、リスクヘッジのために先物ポジションを売却している可能性が高いことを示唆している。今夜発表される米CPIの結果次第では、ショートカバー(売りポジションの買戻し)が発生する可能性がある。
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ただし、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の先物ポジション動向を確認すると、全体的な未決済建玉(OI)が減少傾向にあり、昨年12月をピークとして仮想通貨市場への資金流入が縮小している可能性が示唆される(下画像赤矢印)。
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現状分析(2/12日AM7時)
現在のビットコイン(BTC)市場は、金融緩和期待の後退を背景に軟調な推移を続けている。しかし、価格下落を見越した売りポジションが過剰となっており、ショートカバーによる一時的な価格上昇が発生する可能性がある。今後の経済指標や金融政策の動向に注視する必要がある。
今後の重要な日程
- 2/12日 米消費者物価指数(CPI)
- 2/14日 米小売売上高
- 2/20日 米FOMC議事録
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