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NFTバブル崩壊後の施策
NFTマーケットプレイスのOpenSeaは13日、新プロトコル「OS2」のベータ版を公開し、同時に独自トークン「SEA」の発行を予告した。OS2は、コレクターやプロフェッショナル向けに一から再構築された新システムとして発表された。
この動きは、NFT市場が2022年NFTブーム崩壊後全般的な低迷を続ける中での新機軸となる。2023年のNFT取引総額は90億ドル未満と、2022年のピーク時2カ月分の取引額を下回る水準まで落ち込んだ。
前回の仮想通貨市場バブルに最大手として台頭したOpenSeaだが、ライバルのBlurによる「ヴァンパイアアタック」を受け市場シェアを奪われていた。Blurは2023年にトークンを発行し、NFTクリエイターへのロイヤリティ手数料を大幅に引き下げることで市場シェアを拡大。これを受けてOpenSeaのデビン・フィンザーCEOは2023年末、「OpenSea 2.0」の開発に注力するため、従業員の半数削減を発表していた。
しかし直近では、OpenSeaの市場シェアは回復基調にある。Blurが取引件数で優位を保つ一方、OpenSeaは2024年12月に数年ぶりとなる400万ドル超の収益を記録。現在OpenSeaは二次取引で2.5%、一次販売では2.5%から10%の手数料を徴収している。
新プロトコルOS2では、マーケットプレイス手数料を0.5%に引き下げ、スワップ手数料を無料化する方針を示した。さらに、ソニーのSonieum、Bored ApeのApechainなどのイーサリアムL2や、新興のBerachainを含む14の新規ブロックチェーンとの統合も予定している。
さらに、OpenSea財団は、SEAトークンのエアドロップについて、直近の取引だけでなく過去のOpenSea利用実績に基づいて配布すると説明。米国ユーザーも対象に含まれる。一方、具体的な付与時期については「現時点で未定」としている。
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