はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン価格は短期で続落か、スタンダード・チャータードのアナリストが予測

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

短期は下目線か

スタンダード・チャータード銀行のデジタル資産調査グローバル責任者ジェフリー・ケンドリック氏は、ビットコイン(BTC)価格がさらに下落し、週末または月曜日までに「69,000ドルから76,500ドル」の範囲に達する可能性があるとThe Blockに語った。

ビットコインは昨日一時79,000ドルを下回り、現在約84,000ドルで取引されている。ケンドリック氏は、80,000ドル以下への下落が売り圧力の終わりに近づいているかという疑問を投げかけつつ、火曜日の10億ドル超のETF償還に続き、2月28日も大規模な資金流出が予想されると述べた。

関連ビットコインETF、過去最大9.3億ドルの純流出 ヘイズ氏「7万ドル視野」と見解

ETF資金流出の重要性については議論が続いており、一部では償還は市場中立的であるという意見がある。これは「キャリートレード」の解消を反映しているとされ、このトレードは低価格でビットコインを借り、ETFを通じて保有し、後にヘッジを行いながら高価格で売却するという戦略だ。しかしケンドリック氏は、これらのキャリートレードがETF資金流出を説明するほど大規模ではないと主張。

キャリートレードとは

金利や価格差を利用して利益を得る投資戦略の一つ。仮想通貨市場では、低価格でビットコインを借り入れ、ETFなどを通じて保有し、後に価格が上昇した時点でヘッジを行いながら売却することで利益を確定させる取引手法。金利差や価格差から生じる「キャリー(運搬益)」を獲得することを目的としており、市場価格の変動リスクを最小限に抑えつつ収益を狙う手法として機関投資家などに利用されている。

代わりに同氏は、ヘッジファンドがショートポジションを増加させていることを指摘し、これは投資家がビットコインに対して積極的に賭けを行っている兆候だと考えている。CFTC(商品先物取引委員会)のデータによれば、米国大統領選挙以降、ヘッジファンドのショートポジションは79億ドルから113億ドルに増加(2月18日時点)し、一方でETFのポジションは235億ドルから402億ドルに増加した後、370億ドルに減少している。最新の2月25日のCFTCデータは本日発表される予定だ。

今後の見通しとして、ケンドリック氏はトランプ大統領の最近の関税発表が市場に織り込まれた現在、ビットコインなどのリスク資産が上昇するか、それとも圧力下に留まるかという疑問を投げかけている。現在の状況を2024年8月の状況と比較しており、その時はビットコインが1週間で70,000ドルから50,000ドルに下落した。市場が同様のパターンをたどれば、現在のレベルからさらに5.5%の下落で、ビットコインは69,000ドルから76,500ドルの範囲に達する可能性がある。これはケンドリック氏が再び購入を検討するレベルだという。

この短期的な下落予測は、先日のCNBCインタビューでの強気な長期見通しと対照的だ。その時ケンドリック氏は、機関投資家の参入と米国における「規制の明確化」が市場のボラティリティを時間とともに低下させ、今年中に20万ドル、トランプ大統領任期終了前には50万ドルという上昇につながると予測していた。

関連スタンダード・チャータード予測:ビットコイン価格、トランプ任期中に50万ドルへ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/15 月曜日
10:50
ストラテジー、ナスダック100指数への残留決定 ビットコイン買い増しの意欲示す
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーのナスダック100指数への残留が決定した。セイラー会長はビットコイン追加購入への意欲を示唆している。
10:41
日銀30年ぶりの0.75%利上げ見込み 仮想通貨市場への影響は?
日本銀行が12月19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げる方針。30年ぶりの高水準となる利上げが、円キャリートレード巻き戻しを通じてビットコインなど仮想通貨市場に与える影響を分析。米FRBのQT終了による影響緩和の可能性も解説。
10:10
2025年末までに済ませておきたい仮想通貨に関する税金と確定申告への準備|Gtax寄稿
仮想通貨の税金の仕組みと、年末までにできる節税対策を解説。損益圧縮やふるさと納税・iDeCoの活用法、確定申告に向けた取引履歴・経費の整理ポイントをまとめています。
08:50
米SEC、個人投資家向けの仮想通貨保管ガイドラインを提示 姿勢転換示すか
米証券取引委員会が個人投資家向けにビットコインなど仮想通貨を保管する方法に関して推奨事項を提示した。ウォレットの選び方やカストディアン選定の注意点を解説している。
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧