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アダム・バックが試算、メタプラネット株価1340円到達の可能性も

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二日連続S高

5月21日更新:メタプラネット株(東証3350)は前日終値の783円から約20%続伸し、二日連続でストップ高となった。

同社サイモン・ゲロヴィッチ社長はSNSで、「メタプラネットは日本で最も空売りされている銘柄らしい」と発言。これに対しバック氏は「過去のmNAVレンジやカバー月数から見ても割安だし、しかも3350はサーキットブレーカーにより二日連続でストップ高中だから、空売りのタイミングとしては最悪だろう」とコメントした。

また、一部のアナリストは、30年・40年物日本国債利回りの急上昇(利回り上昇による円高圧力・財政リスクへの懸念など)が、日本版ビットコインプロクシーとして機能するメタプラネット株の需要を押し上げているとみている。

出典:X

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同社は今週もビットコインの追加購入(1,004 BTC)を発表し、現在7,800 BTC(世界11位)を保有している。

関連:メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに

アダム・バックが試算

著名ビットコイン専門家アダム・バック氏は5月10日、BTC保有の日本企業メタプラネットの株価が1,000〜1,500円に到達する可能性があるとの見解をSNSで示した。同社株は現在524円で取引されており、わずか1週間で400円から28%以上上昇している。

関連:アダム・バック氏が語るビットコインの強みとL2ソリューション、日本市場への期待 【独自取材前編】

バック氏の分析によれば、メタプラネットは急速にビットコイン保有量を増加させており、2月時点の1,760BTCから3ヶ月で5,555BTCまで拡大(3.15倍増)。この間、株価対純資産価値(mNAV)倍率は5倍から3.3倍に縮小したが、これは市場がビットコイン保有量増加の意義が十分評価されていないと指摘している。

メタプラネットは5月7日、555BTCを約76.7億円で追加購入したと発表。これにより累積保有量は5,555BTCに達した。2025年末までに1万BTC、2026年末までに2万1,000BTCという目標に向けて急速に前進している。

この動きは、欧州企業The Blockchain Groupが3月にビットコイントレジャリー戦略に転換した事例と類似している。同社は620BTCを1BTCあたり約87,588ドルで保有し、年間709.8%の収益率を記録。The Blockchain Groupもマイクロストラテジーの成功に触発され、「BTC Yield」などのセイラー会長考案の指標を採用している。

今回、バック氏は新たな評価指標「months to mNAV cover」(mNAV回収月数)を提案し、メタプラネットの分析を行った。この指標は、企業が現在のビットコイン蓄積ペースを維持した場合に、株価純資産倍率(mNAV)を完全に回収するまでに必要な月数を示す。メタプラネットは3ヶ月で100%のイールド(2倍)を達成したが、mNAVはまだ3.3倍に留まっており、現在のペースで5ヶ月後にはmNAVを完全に回収(株価が純資産価値に追いつくこと)できると計算している。

マイクロストラテジー(現:ストラテジー)と比較すると、同社のmNAV回収には2.16倍のmNAVに対して約19ヶ月かかる計算となり、メタプラネットは約3.8倍速いペースでmNAVを回収できる。この速度差を正規化すると、メタプラネットの理論的なmNAV倍率は8.3倍となり、株価換算で最大で1,340円に相当すると分析している。

世界的にビットコイン保有企業が増加する中、バック氏はメタプラネットの過去3ヶ月で2倍以上となったBTC保有の成長率を「年率16倍に相当する信じられない速さ」と評価。市場がビットコイン保有量の急増を株価に反映させるまでには時間差があるとの見方を示している。

関連:「短期的な株の利益が目標ではない」メタプラネットのゲロヴィッチ社長 ビットコイン戦略継続の重要性を強調

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