
株主へメッセージ
メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチ代表取締役社長は22日、株主へのメッセージをXに投稿した。
一部の株主から、株価に対する不安の声が上がっているとゲロヴィッチ氏は説明。まずは株主へ感謝の気持ちを示し、同社が目指しているのは短期的な株価の変動によるリターンではなく、長期的な企業価値の創造だと強調して、不安の払拭に努めた。
メタプラネットの22日時点の株価は346円で、6カ月前に比べると220%超上昇しているが、2月12日に記録した直近最高値からは約48%下落。メタプラネットは戦略的にビットコイン(BTC)への投資を継続しているため、株価が暗号資産(仮想通貨)相場の影響を受けやすい。
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ゲロヴィッチ氏は今回、株価の変動に関係なく、ビットコイン・トレジャリー企業としての明確な戦略を着実に実行していることを強調した。そして、将来的に世界有数の価値ある企業になることを目指していると述べている。
また、全ての意思決定において、株主の利益を最優先に考えて行動しているとも説明。メタプラネットの目標は、株式の価値と1株あたりのビットコイン保有量を最大化し、長期的に価値を創造することであるとした。
その上で、株価は必ずしも短期で成果を反映するものではないが、中長期的にはファンダメンタルズに収れんすると確信しているとし、「メタプラネットはまだ始まったばかりである」と述べている。
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メタプラネットの業績指標
ゲロヴィッチ氏は、明確な戦略を着実に実行していることを示すために、同社の重要業績評価指標(KPI)について説明した。
まずKPIに挙げたのは「ビットコイン保有量」。ビットコインを購入・蓄積していく戦略を発表してから1年間で、保有量を4,855BTCまで増加させたことを強調している。
そして、ビットコイン保有の成長率では世界最速、絶対量でもストラテジー社に次ぐスピードで拡大していると主張し、年末までに1万BTC保有の目標達成を見据えているとした。
また、1株あたりのビットコイン保有量の増加率を示すBTCイールドにも言及。この指標は年初来でプラス119.3%と、四半期ごとの目標(35%)を大きく上回っていることをアピールした。
これは、メタプラネットの株主は、年初から1株あたりのビットコイン保有量が約2倍に増えたということを意味していると説明している。
他にもKPIの実績として以下の内容を挙げた。
- 効果的な財務戦略の運用で、単なる現物購入だけでは得られなかった2,174BTC分の追加価値を創出(BTCゲイン)
- 23年12月末は1万人未満だった株主の数が、25年3月末に約6万5,000人まで増加
- 機関投資家からの注目度の高まり