はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

インド政府高官「仮想通貨は全面的に禁止すべきではない」|規制の緩和と明確化に向けた新展開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インド政府の委員会で仮想通貨に対する認識が肯定的に、地元誌が報道
仮想通貨へ厳格なスタンスを取っているインドで行われた委員会の会議で「仮想通貨は全面的に禁止すべきではない」という合意が得られている事が匿名の政府高官の話から明らかに。

インド政府の仮想通貨規制、新たな進展

仮想通貨に対する禁止令が発せられているインドで、ブロックチェーンや仮想通貨に関する委員会が仮想通貨の合法化・規制の明確化に向けて対談を重ねていることが匿名のインド政府高官の発言から明らかとなった。

既に2回、会合を開いており、仮想通貨は全面的に禁止すべきではない、という一致が取れている。

しかし合法化は厳しいルールが伴うこととなるが、審議を重ねていく中で明確化されていくだろう。

インド政府の役員で構成されている同委員会はインド経済局長官のChandra Garg氏が委員長となっており、来年2月に仮想通貨に関する報告書を提出する予定であると地元メディアのNew Indian Expressは報じている。

なお次回のミーティングは1月に予定されており、

難しいトピックである為、仮想通貨取引所や専門家の意見も取り入れており、法的な課題において法務省と連携して審査していく

と述べており、インドにおける将来的な規制の明確化に希望を与える言葉を発した。

インド政府の仮想通貨に対するスタンス

インド政府は現在仮想通貨の取引を禁止しており、世界でも中国と並び急成長している新興国における仮想通貨の禁止は大きなポテンシャルを秘める市場の仮想通貨利用を妨げている。

インド準備銀行は今年4月に仮想通貨取引禁止措置を発令し、同国の金融機関に対して7月までの3ヶ月の間で仮想通貨関連企業、特に取引所との関係を絶つよう促していた。

インド:中央銀行の規制発表後も仮想通貨取引高は増加|原因と今後の動向
インド準備銀行は4月上旬に国内銀行に仮想通貨関連企業との関係を断つことを要求する規制を発表しましたが、国内の取引高は増加しています。規制の実効までの猶予期間を利用した国内投資家の「駆け込み需要」が原因と考えられます。

その後、実際に7月以降インドでは仮想通貨取引が多くの取引所で停止したが、中央銀行の禁止令はインドにおけるブロックチェーン技術や仮想通貨産業の発展を妨げるものであるとして反対の署名活動が行われていた。

一時期な不可能と見えていたインドの仮想通貨に対する姿勢の緩和だったが、今回会議の内容は全面的な禁止と比べると大きな進歩だと言えるのではないだろうか。

今後、インドにおいて適度な仮想通貨の規制が設けられれば、約13億人の人口を誇る大国の住民が仮想通貨に触れるチャンスとなる。また、仮想通貨は南米やアフリカ等、既存の法定通貨や送金技術が発展、また時には機能していない発展途上国において真価を発揮する傾向が見られている。

インド準備銀行の禁止令に対する反対活動の一部であった仮想通貨取引所WazirxのCEO、Nischal Shetty氏は以下のツイートを以前発していた。

仮想通貨に対して肯定的な規制を設ければ、500万人のインド人が感謝するだろう。インドの若者は富を築く新たな手段を発見した。

仕事が足りない状況もある中で、(新技術を促進する規制の明確化)は重要である。

急速な経済成長を見せているインドの政府が今後、仮想通貨に対してどのような法的スタンスをとっていくかも来年にかけて注目が必要なポイントとなりそうだ。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

CoinPostの関連記事

インド政府、今年12月に「仮想通貨の規制法案」を発表か
インド準備銀行(RBI)が金融機関に発令した「仮想通貨取引禁止措置」は、ブロックチェーンや仮想通貨産業の発展を妨げるとして国民の猛反感を買い、4.5万人が「禁止撤回」を求める嘆願書に署名していた。
「現在の法制度でビットコインを通貨と認めることは出来ない」インド中央銀行が宣誓書で言明
9月12日にインド準備銀行(RBI)が同国の最高裁判所に提出した宣誓書で、ビットコインを初めとする仮想通貨に対し「仮想通貨は法の定める《インド通貨》の定義を満たしていない」とする立場を明らかにした。同国では、他にインド証券取引委員会(SEBI)が仮想通貨関連立法に向けた動きを取っている模様だ。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧