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DeFiレンディングのTVLが過去最高8兆円を記録、AAVE・Morpho・Mapleがけん引

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AAVEのパフォーマンスが好調

DeFi(分散型金融)におけるレンディング(貸借)プロトコルの預かり資産総額(TVL)が過去最高の550億ドル(約8兆円)を記録している。The Blockが19日に報告した。Aave、Maple、Morphoが牽引している。

特にレンディング大手Aave(AAVE)v3(バージョン3)のTVLは、先週に過去最高の260億9,000万ドル(約3.8兆円)を記録。4月初旬には、168億7,000万ドル(約2.5兆円)だったところ、わずか2か月で55%増加した格好だ。年初来では32%以上増加している。

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

4月のAaveの手数料収入は1日平均約90万ドル(約1.3億円)だったが、6月には約160万ドル(約2.3億円)に増加した。また、過去3か月間でAAVEトークンは65%以上、上昇しており、同時期に26%上昇したビットコイン(BTC)のパフォーマンスを大きく上回っている。

米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス新委員長が9日、分散型金融(DeFi)を支持する発言を行ったことも追い風になっているとみられる。

アトキンス氏は、前政権のSECがDeFi参加者などを証券取引法の対象としようとした姿勢を批判。マイナーやバリデータ、ステーキング事業者が証券法の適用範囲外であるとの見解を明確にした。

関連:イーサリアム7%上昇、UNI・AAVE高騰 SEC委員長のDeFi支持発言で

MapleやMorphoも躍進

Aaveの他、Morpho BlueやMaple Financeといった他のレンディングプロトコルも、ここ数か月で力強い成長を記録している。

Morpho BlueのTVLは現在39億ドル(約5,700億円)で、年初来で38%増加。MORPHOトークンが過去3か月で12%上昇した。

Morphoはイーサリアム(ETH)やBase上で展開される分散型レンディングプロトコルだ。米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースはビットコインを担保としてUSDCを借りることができるローンをBase上のMorphoで提供している。

関連:コインベースがビットコインローン提供開始 BTC売らずに最大1550万円借入可能

Maple FinanceのTVLは現在13.7億ドル(約2,000億円)で、年初来で417%増加している。また、MapleのネイティブトークンSYRUPは、昨年11月のローンチ以来140%以上、上昇しているところだ。

Maple Financeは、現実資産(RWA)を担保とした融資へ参入しており、注目を集めている。特に、借り手の信用データをオンチェーンで検証することで、通常よりも少ない担保で貸し出せるローンの仕組みを提供している。

さらに12日、リキッドステーキングプロトコルLido Financeとの提携を発表。機関投資家は、Lido Financeが発行したリキッドステーキングトークン「stETH」を担保として、ステーブルコインの融資を受けることができるようになる。

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