
ハイパーリキッドETF申請
米資産運用会社ビットワイズが分散型パーペチュアル取引所大手ハイパーリキッドのHYPEトークンを対象とするETFを米証券取引委員会(SEC)に申請したことが、9月25日付けの予備目論見書で明らかになった。同ETFはハイパーリキッドの価値への投資エクスポージャーを提供し、ビットワイズ・インベストメント・アドバイザーズが運営・管理する。
この動きは8月にスイスの21シェアーズがSIXスイス取引所でハイパーリキッドETP「HYPE」を上場した流れに続くものだ。21シェアーズのHYPE商品は、分散型デリバティブ市場への機関投資家アクセス拡大を狙った先駆的な取り組みとして注目されている。
ハイパーリキッドは2023年開始以来、累計取引量2兆700億ドルを達成し、現在は日次80億ドル以上を処理している。分散型パーペチュアル取引市場の80%シェアを占め、95%以上のプロトコル収益をHYPEトークン買い戻しに使用する独自のトークノミクスを採用している。
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ハイパーリキッドは外部オラクルやオフチェーンオーダーマッチングを排除し、完全なオンチェーン運営を実現している。月間収益5,600万ドルを超える自立運営と、競合他社の10倍以上の取引量処理能力により、DeFiデリバティブ分野のリーディングプラットフォームとしての地位を確立している。
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一方、最近では競合他社も台頭し、木曜日にはBNBチェーン上の新興デリバティブプラットフォーム「Aster」が1日で360億ドルの取引量を記録した。分散型デリバティブ市場全体の取引量は3日連続で最高記録を更新し、木曜日には700億ドルに達した。
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