
BTCトレジャリー企業として存在感を拡大
東証グロース上場のコンヴァノは30日、約15億円相当のビットコインを追加購入し、累計取得額が約104億円に達したと発表した。
今回の購入では85.82BTCを取得し、平均購入単価は1BTC当たり約1,698万円となった。累計保有量は605.75BTC。購入資金は第4回普通社債による調達分約4億円と自己資金約11億円を充当した。
コンヴァノは8月に「21,000BTC財務補完計画」を公表しており、2027年3月末までに21,000BTC(BTC総供給量の約0.1%)の保有を長期目標に掲げている。9月8日には200億円規模の追加購入も決議済みだ。
コンヴァノは本業のネイルサロン「FAST NAIL」などの美容事業を展開する一方、暗号資産を中核に据えた財務戦略とWEB3分野への事業展開を推進している。
今月初めにはイギリス領ヴァージン諸島に海外子会社を設立。ビットコインをクロスボーダー決済や海外パートナーシップの準備金として活用するほか、企業向け資産保全コンサルティング事業の実証資産としても展開する計画だ。
近年はマイクロストラテジーやメタプラネットを筆頭に、インフレ環境下で企業が財務戦略としてビットコインを保有する動きが広がっている。日本市場でも、アパレル事業を主力としつつ暗号資産投資で企業価値向上を目指すANAPホールディングスなどと並び、コンヴァノは有数のBTCトレジャリー企業として存在感を強めている。
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