
リップルらが出資
XRP採用を機関規模で可能にする新設企業エバーノース・ホールディングスは20日、特別買収目的会社アルマダ・アクイジション・コープIIとの事業統合契約を締結したと発表した。
取引完了後はエバーノースの名称で運営され、ナスダックでティッカーシンボル「XRPN」として取引される予定だ。
取引では10億ドル(1,500億円)超の資金を調達する見込みで、SBIから2億ドル、リップル、リップルワークス、パンテラ・キャピタル、クラーケン、GSRなどのデジタル資産・フィンテック大手から追加投資を受ける。リップル共同創設者クリス・ラーセン氏も参加している。資金は主にXRPの公開市場での購入に充てられ、世界有数のXRP保有企業を構築するとしている。
エバーノースは投資家に上場ビークルを通じてXRPへのシンプルで流動的かつ透明性の高いエクスポージャーを提供する。受動的なETFとは異なり、機関向け融資、流動性提供、DeFi収益機会への参加により、1株あたりのXRP保有量を経時的に増やすことを目指す。アシーシュ・ビルラCEOは「株主にリターンを生み出しながらXRPの有用性と採用を支援する共生モデルである」と述べた。
リップルは先週、XRP専門のデジタル資産保有(トレジャリー)企業設立に向けて少なくとも10億ドルの資金調達を主導していると報じられた。また16日には財務管理システムのGトレジャリーを10億ドルで買収し、フォーチュン500企業の財務責任者へのアクセスを確保した。2025年で3件目の大型買収となり、プライムブローカーのヒドゥンロードとステーブルコインプラットフォームのレールに続くものだ。
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