
7月以来のビットコイン移動
イーロン・マスク氏が創業した航空宇宙メーカーのスペースXが21日、420億円相当のビットコイン(BTC)を移動したことが観測された。7月24日以来初めてのBTC保有資産の移動となった。
アーカム・インテリジェンスのデータによると、スペースXは合計2,495BTCを複数のウォレットアドレスに送金した。これらのアドレスはプラットフォーム上で未マークで、現時点でビットコインは移動も売却もされていない模様だ。
この移動は2022年6月以来のもので、同社のビットコイン総保有量が初めて大きく変化する事例となった。保有量はこれまで一貫して約8,285BTC付近で推移していた。
同社は移動の目的を公表していないが、仮想通貨アナリストのアント・アイ氏はXへの投稿で、ウォレット再編成の一環である可能性があると指摘した。過去のスペースXの送金の一部は、後にコインベース・プライムのカストディアドレスとのやり取りだったことが判明したという。
2022年半ばにスペースXは保有量を約70%削減したと報じられている。当時のテラ・ルナの崩壊、11月のFTX破綻とその後のドミノ効果による市場全体のショックが原因だった可能性がある。アーカムのデータによると、同社はそれ以降ビットコインを追加購入していない。
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