WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米連邦控訴裁、仮想通貨銀行カストディアのマスターアカウント請求認めず

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FRBの裁量認める

米連邦控訴裁判所が1日、仮想通貨銀行カストディア(Custodia)に対する連邦準備制度理事会(FRB)のマスターアカウント拒否を支持する判決を下した。第10巡回区連邦控訴裁判所の判事らは、ワイオミング州地方裁判所の以前の判決を支持し、「したがってカストディアはマスターアカウントを自動的に受ける権利はない。全ての請求について被告に有利な地方裁判所の判決を支持する」と述べた。

昨年、ワイオミング州連邦地方裁判所のスコット・スカブダル判事はFRBがカストディアにマスターアカウントへのアクセスを与える義務はなく、中央銀行がアクセスを認めるかどうかの裁量を持つと判断した。マスターアカウントは金融機関にFRBの決済システムへの直接アクセスと米国のマネーサプライへの最も直接的なアクセスを提供する。これを持たない機関はマスターアカウントを持つ提携銀行に依存せざるを得ない。

ウォール街のベテラン、ケイトリン・ロング氏が設立したカストディアは2020年にカンザスシティ連邦準備銀行にマスターアカウント申請を提出した。2021年春にFRB理事会が介入し、意思決定プロセスの管理を求めた。同行は2022年、マスターアカウント申請の決定を遅らせたとしてFRB理事会とカンザスシティ連銀を提訴。カストディアはワイオミング州法に準拠し、預金を受け入れ資産を保管できる特別目的預金機関(SPDI)だが、顧客の法定通貨預金を貸し出すことはできず、預金を100%準備金として保有する必要がある。

今回の判決は3人のパネルで2対1の判決となり、判決文を執筆したデビッド・エベル判事は「関連法令の明白な文言はFRB銀行に適格団体からのマスターアカウントアクセス要求を拒否する裁量を与えている。したがってFRBが裁量を行使してマスターアカウントアクセスを拒否することで国家の金融システムを保護する能力を損なうカストディア社の試みを却下する」と述べた。一方、唯一の反対意見を述べたティモシー・ティムコビッチ判事は、FRBが全ての適格銀行にマスターアカウントを付与すべきだと主張した。

カストディア側は今回の判決について「我々の勝利を期待していたが、次善のもの、つまり強力な反対意見を得た」と述べ、同じ管轄区の別の判事による類似案件の判決により判断が分かれているため、再審理を求める可能性があるとした。

一方で、仮想通貨関連業者に関するマスターアカウントをめぐる戦いは裁判所の判断なしに解決される可能性もある。トランプ大統領から長年批判されてきたジェローム・パウエル議長の退任後、ホワイトハウスにより近いFRB理事らが中央銀行の現在の仮想通貨懐疑的政策を撤回すると予想されている。先月、パウエル議長の後任候補の1人であるクリストファー・ウォーラー理事は仮想通貨やイノベーション重視の銀行に簡易版マスターアカウントを迅速に提供する構想を発表し、注目を集めている。

関連:米FRB、仮想通貨企業向けに簡易版マスターアカウント構想を発表

関連:金融庁、ビットコインなど暗号資産ETF関連デリバティブの国内提供を「望ましくない」と牽制

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/19 金曜日
05:50
ビットコイン採掘の収益悪化を警告 生産コスト5ヶ月連続割れ=JPモルガンレポート
JPモルガンのアナリストが18日、ビットコインのマイニング収益環境が悪化していると指摘。推定生産コスト約7.8万ドルを下回る状態が5カ月継続しており、上場マイナーのBTC売却が急増している。
06/18 木曜日
22:00
G7首脳声明、北朝鮮の仮想通貨窃取に対する共同対処を呼びかけ
G7首脳が17日に発表した声明で、北朝鮮による仮想通貨窃取とサイバー犯罪への共同対処の必要性を改めて確認した。ブロックチェーンセキュリティ企業の分析では、北朝鮮関連の窃取総額は推定67.5億ドルに上る。
18:05
ビットコイン大口保有者の供給量、1680万BTC超で過去最高 小口も押し目買いに転換=アナリスト
仮想通貨アナリストのDarkfost氏がCryptoQuantデータを基に分析。直近の下落局面でBTC大口保有者(1BTC超)の保有量が1680万枚を超え過去最高を更新。小口投資家も慎重ながら蓄積を再開しつつある。
17:09
SBIホールディングス、ステーブルコイン送金のFassetに出資 SBIレミットとMoU締結
SBIホールディングスがステーブルコイン特化のネオバンク・Fassetへの戦略的出資を開示。子会社SBIレミットとの国際送金インフラ構築に向けたMoU締結も同時に発表。125カ国・200万ユーザーを持つFassetとの連携の狙いを読む。
16:19
フランス、2027年から量子耐性なき暗号製品の認証を停止 仮想通貨にも影響
フランスのサイバーセキュリティ機関ANSSIが2027年から量子耐性のない暗号製品の認証を停止すると発表。政府機関・重要インフラへの影響に加え、ビットコインなど仮想通貨セクターの対応が焦点に。
14:58
中国人民銀行、ステーブルコインの国際通貨体系・越境決済への影響を注視
中国人民銀行の幹部が陸家嘴フォーラムで越境決済の課題に言及。ステーブルコインの影響や中銀デジタル通貨(CBDC)の越境活用に関し、国際的な規制協調・監視強化の必要性を示した。
14:15
「IPOを再び偉大に」米SEC委員長、20年ぶりの企業資金調達制度改革に意欲
米SECのアトキンス委員長が「Make IPOs Great Again」を掲げ、約20年ぶりとなるIPO・開示制度の包括的な改革に着手。「財務的な重要性」を基準に据えた情報開示の簡素化など、企業と投資家両方のための改革を目指す。
13:53
Kaia、JPYC流通額3.3億円突破 発行チェーン国内首位に
ブロックチェーン「Kaia」上のJPYC流通額が3.3億円を突破し、Polygon・Ethereumを上回る国内最大のJPYC発行チェーンとなった。韓国KB国民銀行とのウォン建てステーブルコインPoCではSWIFT比コスト87%削減を確認した。
13:05
米超党派議員、FTX前CEOの大統領恩赦懇願に反対する決議案を提出
米上院のシンシア・ルミス議員らが、仮想通貨取引所FTXのサム前CEOに大統領恩赦を与えることに反対する決議案を提出した。先日、控訴審は第一審の有罪判決を支持したところだ。
12:20
ストラテジー、「ビットコイン備蓄で配当を32年分カバー」と表明 STRC上場以来安値に
ストラテジーが公式Xで、ビットコイン備蓄により配当を32年分カバーできると表明。優先株STRCが上場以来安値の89ドルに下落する中、同社がBTC備蓄の規模を改めて示した。
12:10
リミックスポイント、BTC価格連動の特別配当を検討 国内初の試み
リミックスポイントが2027年3月期の配当方針を発表。普通配当1株3円を基礎に、期末BTC価格が9万ドルを上回る見通しなら特別配当を実施し、合計5円以上を目指す。BTC価格に連動した配当設計は国内初とみられる。
11:05
バイナンスの欧州ライセンス申請、フランスが最後の選択肢か ECBの政治介入疑惑も浮上=報道
ギリシャが大手仮想通貨取引所バイナンスのMiCAライセンス申請を却下する方向とされ、EU市場へのアクセスを維持するにはフランスへの申請が唯一の選択肢との見方が浮上している。欧州中銀ラガルド総裁の関与疑惑もフランスのメディアが報じた。
10:34
米CME、CFTCを提訴へ 仮想通貨無期限先物の承認めぐり
米CMEグループのテレンス・ダフィーCEOが、CFTCによるビットコイン無期限先物の承認を不服として18日に提訴すると表明。無期限先物はドッド・フランク法上のスワップに該当するとして承認プロセスの違法性を問う。
10:02
ビットコイン弱気相場続くも投資家の警戒感和らぐ=グラスノード
グラスノードは仮想通貨ビットコインはまだ弱気相場にあるが、指値買いの増加などから投資家の過度な警戒感は和らいでいると分析。強気前夜へと回復する条件を挙げた。
09:35
米ゲーム業界、クラリティー法案で予測市場のスポーツ賭博禁止を要求
アメリカン・ゲーミング・アソシエーションなど複数のゲーム業界・労組団体が、仮想通貨市場構造法案「クラリティー法案」に、カルシ等の予測市場プラットフォームによるスポーツ賭博を禁止する条項の追加を議会に求めた。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧