投資家心理は改善傾向
暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinSharesでリサーチ部門のトップを務めるジェームズ・バターフィル氏は15日、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは、約8.6億ドル(約1,340億円)の純流入だったと報告した。
これで、3週連続で控えめな規模の純流入が続いたと説明。そして、この傾向は、慎重ながらも徐々に楽観的になってきている投資家基盤を反映しているとCoinSharesは考えていると述べている。
以下の画像が、デジタル資産投資商品全体における週ごとの資金フロー。たしかに、4週連続で純流出した後、純流入する週が3回連続していることが示されている。

出典:CoinShares
バターフィル氏は今回、仮想通貨のパフォーマンスにも言及した。米連邦準備理事会(FRB)が今月利下げをしたにもかかわらず仮想通貨の相場は活気がなく、利下げ後は投資家の心理は一様ではなくて、資金フローも不規則だったとした。
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銘柄別のデータ
以下の画像は、投資商品の資金フローを原資産別に示した表。バターフィル氏は、ビットコイン(BTC)の投資商品は資金が純流入した上に、ビットコインをショート(売り注文)する投資商品からは純流出が続いていて、これはセンチメント(市場の心理)の回復を示唆しているとの見方を示した。

出典:CoinShares
一方で、ビットコインへの資金流入は相対的に鈍化していると指摘。今年の年初来の純流入額は277億ドル(約4.3兆円)で、2024年は410億ドル(約6.4兆円)だったとした。
また、アルトコインについては、イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)の純流入額が昨年と比較して多くなっていることを指摘。年初来の純流入額は、イーサリアムの投資商品が2024年から148%(約2.5倍)増加、ソラナの投資商品は10倍になっているとした。
他には、デジタル資産投資商品への資金フローを国別に示したのが以下の表。最も金額が多い米国に加え、ドイツとカナダが今年の資金フローを主導しているとバターフィル氏は説明した。この3カ国で年初来の純流入額の98.6%を占めているという。

出典:CoinShares
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