ソラナ現物ETFの市況
先月に米国で上場した暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の現物ETFは10日時点で、取引開始から10日間連続で資金が純流入している。
この状況について、事前の予想を上回っているとの見方が上がった。また、ソラナ自体の価格の追い風になる可能性も指摘されている。
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以下は「SoSoValue」のデータで、ソラナの現物ETFの資金フローを示している。ソラナの現物ETFは、先月28日にビットワイズのBSOLが、29日にグレースケールのGSOLが上場。以下のデータはこの2商品を対象にしている。

出典:SoSoValue
2商品の10日時点における純資産総額は約6億ドル(約922億円)。これは、SoSoValueのデータ更新時の計算で、ソラナの時価総額の0.64%に相当する。
LVRGリサーチのディレクターであるニック・ラック氏は、ソラナ現物ETFへの資金流入について、上場前の期待を大きく上回っているとの見方を示した。もともとは規制と技術のリスクが指摘されていて、機関投資家による投資はもっと少ないと予測されていたという。
また、ソラナETF自体について、投資家はビットコインやイーサリアムのETFを補完する商品とみていると指摘。ソラナのETFは相場全体よりも価値が大きく変動する(high-beta)と認識していると説明した。
そして、投資家はアルトコインが上昇する相場において潜在的なリスク調整後リターンを狙うために、大きな価格変動を受け入れていると述べている。
リスク調整後リターンとは
リスクとリターンを考慮して投資のパフォーマンスを評価する指標のこと。具体的にはシャープ・レシオなどの指標がある。
他にもラック氏は、現物ETFへの持続的な資金流入は、ソラナの供給が抑制されたり、機関投資家の資金が流入しやすくなったりして、ソラナ自体の価格の好材料にもなるはずであるとの見方を示した。
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なお、ビットコインとイーサリアムの現物ETFは10月28日からデータが確認できる7日までの間、資金が純流入したのは2日間のみである。



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