はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USDTで加盟店決済を拡大

テザーは9日、アフリカでのデジタル資産決済アクセス拡大を目的に、ケニア拠点のフィンテック企業HoneyCoinとの戦略的提携を発表した。この提携により、新たなキャッシュレスPOSシステムを通じてUSDTが主流経済に導入される。

HoneyCoinは、同地域の企業向けに、オンライン・対面取引の両方をサポートするため、決済スタック全体にUSDTを統合する。これは、現地通貨の変動リスクを避けたい人々が増えているサハラ以南アフリカで、ステーブルコインへの関心が高まっていることを示している。

HoneyCoinは、加盟店がレジで直接USDTを受け取れるPOSネットワークを導入する。QRベースの決済と専用端末をサポートし、あらゆる規模の企業がステーブルコイン決済に簡単にアクセスできるようにする。消費者はUSDTで支払い、加盟店は現地通貨で請求し、HoneyCoinがバックグラウンドでリアルタイム為替変換を行う。

このモデルは従来の決済ツールより迅速な決済と低手数料を実現。中小企業がドル連動資産で資金を保有し、運転資金を分散させることも可能になる。

同社はまずケニアでサービスを開始し、その後他市場へ展開する。マルチ通貨ダッシュボード、決済アプリ、オンライン決済オプションも組み込み、実店舗・デジタル両方の商取引を促進する。

HoneyCoinはすでに月間1億5,000万ドル(約225億円)以上のステーブルコイン取引を処理している。企業顧客と協力し、グローバル決済インフラに接続するAPIを開発者に提供。

関連:Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携

サハラ以南アフリカでステーブルコインが拡大

アフリカ経済はインフレ上昇、急激な為替変動、銀行システムの構造的断絶に直面している。こうした状況から、消費者も企業も貯蓄、決済、国際送金にステーブルコインを活用するようになっている。

2024年7月〜2025年6月に同地域へのオンチェーン価値は2,050億ドル(約30兆円)を超え、前年比約52%増加。この流入の大部分はステーブルコインによるものだ。

テザーのCEO、パオロ・アルドイノ氏は、同地域全体でデジタルドルへの需要が高まっていると述べた。「私たちの使命は、すべての人に真の金融包摂を届けることだ。人々が制限なくグローバルなデジタル経済にアクセスできるようにしたい」と語った。

関連:税率10〜45%の差、アフリカ5カ国の仮想通貨課税の現状を探る

規制と競争の動向

HoneyCoinとの提携は、ステーブルコインの成長と決済規制の変化がアフリカの仮想通貨普及を左右している時期に行われた。

USDTはアフリカのステーブルコイン活動で優位を占めているが、USDCや現地通貨建ての地域トークンと競合している。M-Pesaなどのモバイルマネーは、特に日常の小売取引で依然として強い地位を維持している。

複数のアフリカ市場の規制当局は、ステーブルコイン決済が為替ルール、資本規制、マネーロンダリング防止基準とどう関わるかを評価中だ。

POSベースのステーブルコイン決済の拡大は、中央銀行や決済当局からの監視強化を招く可能性がある。ケニアでの展開は、HoneyCoinが他地域へシステムを導入する前の初期テストケースとなるとみられる。

関連:中東・北アフリカの仮想通貨市場が成長 トルコでアルトコイン投機が活発化=チェイナリシス

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
17:15
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始。販売所・取引所・つみたてに対応し、1万円購入で抽選1万円分のSOLが当たるキャンペーンも実施中。
16:47
ブータン都市GMC、金裏付けトークン「TER」発行へ ソラナ活用
ブータンの特別都市GMCが、金を裏付け資産とする国家支援型トークン「TER」をソラナ基盤で発行。DK Bankが販売・保管を担い、同国のデジタル経済戦略を加速させる取り組みとなる。
16:33
仮想通貨取引所ジェミニ、CFTC承認で予測市場参入へ
仮想通貨取引所ジェミニがCFTCから予測市場運営の承認を取得。関連会社ジェミニ・タイタンを通じて二者択一式イベント契約を提供する。カルシとポリマーケットが急成長する予測市場で、競争が激化している。
14:58
仮想通貨業界トップ、米CFTC新設諮問会議に参加へ
米CFTCが「CEOイノベーション評議会」を設立し、クラーケンやジェミナイなど仮想通貨業界トップが参加。デリバティブ市場の構造変化やトークン化について議論。仮想通貨担保のパイロットプログラムも開始。
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
11:49
FRBの慎重姿勢でビットコイン反落 2026年の利下げは限定的か
FRBは25bpの利下げを決定したが、パウエル議長の慎重姿勢を受けビットコインは下落した。2026年の追加利下げは1回との見方が広がる中、グラスノードのデータは実現損失が1日5.5億ドルとFTX崩壊時並みの高水準を示す。機関投資家の本格参入で4年サイクル終焉論も加速。
11:04
米大手9行が仮想通貨企業を排除 通貨監督庁が是正へ
米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンなど大手9行が2020-23年に仮想通貨企業を含む合法事業者へのサービスを業種理由で制限していたと発表。「金融の武器化」と批判し、違法行為には司法省照会も検討。トランプ政権下で「デバンキング」問題の是正が加速。
11:00
ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI
FRBの25bp利下げを受け、ビットコインは一時9万4000ドルまで上昇したものの、その後反落。X-Bankアナリストの仮想NISHI氏によると、デリバティブ市場でのロング解消による売り圧力が現物買いを上回っている。欧米機関投資家のクリスマス休暇入りを控え、年末にかけて軟調基調となるリスクを指摘。
09:19
ストラテジー社、ビットコイン保有企業の扱いめぐり書簡 MSCI指数除外案に反対表明
ビットコインを蓄積するストラテジー社がMSCIの指数除外案に反対意見を提出。仮想通貨保有50%以上の企業を除外する提案に対して、様々な観点から異論を唱えている。
09:11
Superstate、株トークン化の新サービスをローンチへ
Superstateは、株式をトークン化する新サービスを発表。上場企業が仮想通貨イーサリアムやソラナのブロックチェーン上で株式を新たにトークン化して、投資家に直接発行することができる。
07:40
ビットコインの買い増しなどを計画 米Strive、最大約780億円を調達へ
米Striveは、最大約780億円相当の株式を発行・販売する契約を締結。調達資金は仮想通貨ビットコインの買い増しやビットコイン関連商品への投資などに使用すると説明した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧