はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステート増大の問題点指摘

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の研究・開発を支援するイーサリアム財団のリサーチャーグループは16日、「ステート肥大化」によるストレージ負荷の増大に注意を呼びかけた。同時に対応策を提案している。

イーサリアムで、ユーザーの残高はウォレットに保存されるのではなく、ETHネットワークの「ステート」に保存されている。ステートとは、イーサリアムに記録されているすべての情報だとして理解することが可能だ。

例えば、ウォレットは残高や過去のアクションを表示するためにステートを使用。dApps(分散型アプリ)は、ポジション、注文、メッセージの有無を確認するためにステートでクエリを実行する。

リサーチャーらは、ステートが大きくなりすぎたり、集中化が進みすぎたり、サービス提供が困難になった場合、こうしたレイヤーは脆弱になり、コストが上昇し、分散化が困難になると指摘した。

出典:イーサリアム財団

イーサリアムは、数年にわたってスケーリング(規模拡大)に取り組んできた。ネットワークは以前より多くのアクティビティを処理できるようになっているが、同時にステートサイズが増加の一途をたどっているという課題があると続ける。

関連:イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?

ステートサイズが大きくなると、平均的なユーザーにとってフルノード(イーサリアムの全履歴ブロックを検証し、現在のステートを自分で保持・検証しているノード)の運用は困難になり、ステートを保持するノードが少数の大規模プロバイダーの手に委ねられることになると指摘した。

このことで、イーサリアムの検閲耐性、中立性、何かエラーなどが起こった際の回復力が弱まる可能性があると警告する格好だ。リサーチャーチームは、これに関して積極的にストレステストを実施しているところだと述べた。

また、ステート増大の問題については、イーサリアムのネットワークを「ステートレス」な設計にする方法もあるが、その場合、ステートを保存するのが専門オペレーターだけに集中し、同期や検閲耐性、外部からの圧力に対する耐性などの面で課題が生じると意見している。

ステートレスとは

ブロックチェーンにおいて、ノードがすべての状態(ステート)データを保持せずに、必要な情報だけを検証する仕組みのこと。これにより、ノードの負担を軽減し、ネットワークの拡張性や運用の容易さを向上させることができる。

3つの対応策

リサーチャーらは、ステート増大に対処するために、以下の3つのアプローチを提唱した。

  • アクセスされていない古いステートを選別する
  • ステート・アーカイブ
  • 部分的ステートレス

リサーチャーらによると、ステートの約80%は1年以上アクセスされていない。このため、まずあまり使用されないエントリにフラグを付けて各ノードが管理するアクティブセットから削除するなどの対応を行う。

次に、「ステート・アーカイブ」は、ステートをホット(現在使われているアクティブなもの)かコールド(非アクティブ)かに従って分類する。ホットデータはアクセスが高速な環境に置くが、コールドデータは履歴と検証可能性のために保存しておく方法だ。これにより、ノードのパフォーマンスを保つ。

最後に「部分的ステートレス」とは、ノードがステートの一部のみを保存し、ウォレットと軽量クライアントがデータを一時保存(キャッシュ)することを可能にする。これにより、ストレージコストが削減され、ノード運用者のすそ野を広げることが期待できる。

イーサリアムのヴィタリック・ブテリン共同創設者も以前、「部分的ステートレスノード」により個人ノードの運営を容易にする提案を行っていた。

関連:個人ノード運用を容易に、ヴィタリックの新たなイーサリアム拡張案とは

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/14 土曜日
14:16
マスカットグループがKLabと提携、「仮想通貨やDAT上場株への投資」を新たな金融戦略に
マスカットグループが新金融戦略「成長還元型トレジャリー関連投資」を発表。仮想通貨やWeb3領域への投資を開始し、第一弾としてKLabと業務提携。
14:05
中国、電力市場にブロックチェーン技術全面導入へ 
中国国務院弁公庁が2月11日、全国統一電力市場体系の完善に関する実施意見を発表した。グリーン電力証書にブロックチェーン技術を全面導入し、2030年までに市場化取引電力量を全社会用電量の70%程度に拡大する方針を示した。
13:25
ブラジル下院で「国家ビットコイン戦略備蓄」法案が提出、5年で100万BTC購入を計画
ブラジル下院で「国家ビットコイン戦略備蓄(RESBit)」法案が提出。5年で100万BTCの取得、納税利用やキャピタルゲイン免除などを含む内容だ。
13:10
Mixin Networkの300億円規模ハッキング、犯人が仮想通貨を移動・売却
2023年のMixin Networkハッキング事件で盗まれた資金が動き出した。犯人は2年以上の沈黙を破り、仮想通貨イーサリアムを資金洗浄し売却している。
11:20
ビットコインの「究極の大底」は5.5万ドル付近=クリプトクアント予測
クリプトクアントが仮想通貨ビットコイン相場を分析。実現損失や長期保有者の動向など主要指標から、底値到達はまだ先との見解を示している。
10:35
韓国ソウル警察署、押収したビットコイン22BTCが外部流出
ソウル江南警察署が2021年に押収したビットコインで22BTCが外部流出したことが今週確認された。物理的保管装置は無事だったが、内部のビットコインのみが抜き取られた状態。
09:42
グレースケール、AAVE投資信託のETF転換を申請
グレースケールが2月14日、AAVEトラストのETF転換を米証券取引委員会に申請した。ビットワイズは昨年12月に11銘柄のETF申請を提出しており、アルトコインETF競争が本格化している。
09:10
バイナンス・フランスのトップを狙った住居侵入、3人が逮捕=報道
仮想通貨取引所バイナンスの仏部門のトップを務めるデヴィッド・プリンケイ氏の住居に、3人が侵入したことがわかった。実際にはプリンケイ氏が不在で接触することができず、すでに逮捕されている。
07:55
ドリームキャッシュ、ハイパーリキッドでUSDT建てRWA先物を提供開始
テザーがドリームキャッシュの運営会社シュプリーム・リキッド・ラボに戦略投資を実施した。ハイパーリキッド上で初のUSDT0担保のHIP-3先物市場が稼働し、株式指数や個別株の取引が可能になった。
07:20
SBI HD、シンガポールのCoinhako買収へ意向表明
SBIホールディングスが2月13日、シンガポールの大手仮想通貨取引所コインハコの過半数株式取得に向けた基本合意の意向を表明した。アジアのデジタル資産拠点構築を目指す戦略の一環として実施されるものだ。
06:25
トランプメディア、ビットコインとイーサリアムのETFを再申請
新たな申請 「Truth Social」を運営するトランプメディア・アンド・テクノロジー・グループ(DJT)は2月13日、米証券取引委員会(SEC)に仮想通貨ビットコインとイー…
06:05
CZ氏、バイナンスのイラン関連調査員解雇報道に反論
CZ氏がフォーチューン誌のバイナンス関連報道に反論。イラン関連取引を発見した調査員が解雇されたとする報道を「自己矛盾」と批判し複数のAMLツール使用を強調した。
05:40
仮想通貨市場構造法案の早期成立が「市場の安心材料」に、米財務長官発言
ベセント米財務長官が今週CNBCの番組で、クラリティー法案の停滞が仮想通貨業界に悪影響を与えていると指摘。今春までの成立が市場回復の重要な要素になるとの見解を示した。
02/13 金曜日
19:01
墨汁うまい氏、ETHトレジャリー企業のWin-Win構造を解説 BTCとの本質的違いを指摘|Ethereum Shift
TORICO主催「Ethereum Shift 2026」で墨汁うまい氏と國光宏尚氏が登壇。ETHステーキング率30%や機関投資家の参入拡大を根拠に「現在は割安」との見方を示し、ビットコインとの構造的な違いや10年後のビジョンを語った。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧