はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

『日本はDAT先進国になれるかもしれない』アライドアーキテクツCCO大木氏が展望語る Solana Superteam Japan前代表が今後の展望を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

東証グロース上場のアライドアーキテクツは16日、新設のCCO(Chief Crypto Officer/最高暗号資産責任者)にSolana Superteam Japan前代表の大木悠氏を任命し、DAT(デジタル・アセット・トレジャリー)構想への着手を発表した。

暗号資産業界で約8年のキャリアを持つ大木氏は、メディア、取引所、DEX、L1チェーンと多彩な領域を経験してきた人物。

CoinPostは大木氏にインタビューを実施し、CCO就任の背景、DAT事業への展望、そして日本市場における可能性について話を聞いた。

大木 悠(おおき・ひさし)
アライドアーキテクツ株式会社 CCO(Chief Crypto Officer/最高暗号資産責任者)
早稲田大学政治経済学部を卒業後、欧州の大学院にて政治哲学および経済哲学を専攻。その後、テレビ東京ニューヨーク支局にて報道ディレクターとして勤務し、2016年の米国大統領選挙をはじめ、米国政治やウォール街などの取材を精力的に行う。帰国後の2018年には暗号資産メディア「コインテレグラフ・ジャパン」の編集長に就任。その後、米国最大規模の暗号資産取引所クラーケンの日本法人で広報責任者、dYdX財団のHead of Asiaを歴任し、2024年からはSolana Superteam Japanの代表として国内のクリプトエコシステム形成を主導してきた。
大木悠氏

アライドアーキテクツとは

2005年創業の東証グロース上場企業。UGC活用やSNSマーケティング、データ分析プラットフォームなどを通じ、累計6,000社以上の企業のマーケティング支援を行ってきた。2025年11月には「クリプト領域イネーブラー事業」への参入を発表し、一般企業によるブロックチェーン技術の事業活用支援に乗り出している。

関連:アライドアーキテクツがDAT構想を発表 新設の「最高暗号資産責任者」にSolana Superteam Japan前代表就任

CCO就任の経緯と役割

CCO(最高暗号資産責任者)という役職は日本では珍しいですが、具体的にどのような役割を担われるのでしょうか。

CCOという役職は、日本の上場企業では聞いたことがないですね(笑)。役割としては、まずDAT事業の立ち上げ推進があります。どの銘柄を採用するのか、どのように保管するのか、仮にイーサリアムやソラナなどのPoS系トークンを採用する場合のステーキング及びDeFi運用方法をどうするかといった意思決定を担当します。

もう一つはクリプトイネーブラー事業の推進です。先述のようにアライドアーキテクツは累計6000社ほどの企業とのお付き合いがありますから、私がソラナ時代にお世話になった金融機関を中心とした皆様とのネットワークもあります。

そこで統括的な役割として、企業のオンチェーン実装ニーズを聞いたりと、それぞれのブロックチェーンの特色を説明したり、コミュニティや開発業者と引き合わせたり、間に入ってみんなに気持ちよく動いてもらうというところが私の仕事だと考えています。

これまでの経歴がCCOとしてどのように活かされていくのでしょうか。

今まで暗号資産メディア、取引所、DEX、L1と経験してきました。暗号資産業界には色々なすごい専門家の人たちがいますが、彼らが気持ちよく仕事できているかというと、必ずしもそうではない場面が結構あると思っています。

そこで私は「潤滑油」になるというか、間に入ってみんなに気持ちよく仕事してもらえる立場を担ってきました。dYdXやソラナの時も、コミュニティのOG、開発者、起業家たちがどうすれば力を発揮できるかを常に考えて動いてきました。

アライドに入って変わるのは、今までの個人レベルでのサポートが企業レベルでのサポートになるという点ですね。日本の責任ある企業の立場として、他の企業様のDATや資産運用、オンチェーン実装の支援をさせていただくことが新たな挑戦だと思っています。

加えて、グローバルのネットワークを駆使して、DeFiやDAT領域の最新トレンドを、規制に則る形で、どうやったら日本に持ち込こめるかも積極的に検討したいです。アライドアーキテクツには、他の企業がやりたいことを可能にする「イネーブラー」という思想がありますが、クリプト領域でもその思想を活かしていきたいです。

DAT事業の展望

DAT事業への参入がトレンドになっていますが、このタイミングで参入される理由を教えてください。

日本のDATはこれから「春」が来るかもしれないと思っています。

アメリカのナスダック界隈のDATは、去年の年末は暴落してたのですが、同時期に出てきた日本のDAT企業、TORICOさんやKLabさんなどはパフォーマンスが良かった。アメリカが発明して日本がそれを輸入してもっといいものに改善するという歴史的なパターンがありますよね。DAT領域でもそれが起きる可能性があると思います。

アメリカは暗号資産をひたすら資金調達して蓄積するという攻め一辺倒のスタイルが多く、それに固執している感じがありますが、日本はそれもやりつつ安定した収益基盤を作るなど、守りを固めながら攻めるDATスキームを作ろうとしています。

マーケットも今のところそれに好感を示しているので、日本がDAT先進国になるかもしれないと思っていますね。

アライドアーキテクツのDAT事業における独自の強みやアプローチはありますか。

まだ詳しいことは言えない部分もありますが、保有資産はバランスを取れたポートフォリオを目指すことを検討しています。また、DeFi運用やステーキング運用については、実績のあるところとの提携を検討しているところです。

さらに重要なのは、我々はイネーブラーの立場にあるということです。当然自社でもDAT事業をやりますが、将来的には全ての日本企業がDATになる可能性があると考えています。それをイネーブルしていく立場にいたいんです。

自社で貯めたノウハウを提供したり、勉強会をしたり、しっかりとみんなを巻き込みたいと考えています。

DAT事業で保有する銘柄の選定はどのように行っていく予定でしょうか。

リリースにも記載していますが、「デジタルキャピタル」と「デジタルファイナンス」という区分けを重視しています。これはストラテジー社のマイケル・セイラー氏が言っていることですが、デジタルキャピタルがビットコイン、デジタルファイナンスがイーサリアム・ソラナなどを指します。

デジタルキャピタルは、持っているそのものが資本であり、ユーザーがいなくても何も起きなくても価値がある、存在することが価値です。一方でデジタルファイナンスは常に動いていないと価値がない。アプリが載っていないと価値がないし、ユーザーが絶えず取引していないと価値がないという金融インフラ的なカテゴリーですね。

この両者をバランスよく持つことを検討しています。特にデジタルファイナンス部分の競争はまだ終わっていないので、そこは検討中ですが、有望なところにしっかり張りたい。イネーブラーという立場もあるので、どこか一つの銘柄に賭けるというよりは、なるべく肝を抑えるようなポートフォリオを目指していきたいと思っています。

クリプトイネーブラー事業とシナジー

クリプトイネーブラー事業について詳しく教えてください。

先述の通り、イネーブラーは日本語だと「可能にする」という意味です。この事業では日本企業のブロックチェーン実装をサポートします。そもそもどのブロックチェーンを使えばいいか分からないという企業担当者さんが多いと思うんです。そこに対してまずは各ブロックチェーンの特色をしっかり説明していきます。

その上で、例えば、実際にソラナでいきますと決めた場合、次はどのように開発すれば良いのかという課題に当たります。そういったところの開発支援もできればと思っています。

もう一つは、円安インフレを懸念している中小企業や大手企業が結構多いんです。このまま日本円のキャッシュをそのまま持ち続けていいのかなと悩んでいる。

Gluefiの調査によりますと、インフレを懸念している日本企業は85%に達している一方で、実際にインフレ対策を講じられていない企業は60%を超えます。また、余剰の円資産を運用している企業のうち、利回りが0.5%未満にとどまる企業は半数近くにのぼるそうです。

そういった企業が円だけでなくて他の資産を持ち、イールドを獲得していく際、暗号資産は必ず一つの選択肢になると思いますが、彼らが直接暗号資産に触れるのは難しいのが現状だと思います。そこの間にアライドアーキテクツが入って、中長期的には、暗号資産の保管や運用のノウハウを提供するという流れを作りたいと思っています。

アライドアーキテクツの既存事業とのシナジー効果はどのように期待されますか。

アライドアーキテクツはtoB向けのマーケティングソリューションを提供している会社です。

面白いのが、アライドアーキテクツ自体にWebエンジニアが結構いるんです。彼らにソラナやイーサリアムの知識をつけてもらって、イネーブラー事業で日本企業がブロックチェーンを実装したいというフェーズになったら、アライドのエンジニアが中に入り込んでPoCを手伝ったり、技術者同士のコミュニケーションを円滑に進めたりと、色々と活躍できるのではないかと考えています。

今後の目標と展望

DAT事業における短期的、長期的な目標をそれぞれ教えてください。

短期的な目標としては、まず自分たちのDAT事業の詳細を発表し、暗号資産を上場企業として保有し、運用していくという体制を作るところが一番かもしれません。色々な企業がすでにDATをやり出している中で新規性を出しづらいので、アライド独自色を出して、それが市場に評価されるかどうかですね。

最後に、CCO就任にあたっての意気込みをお聞かせください。

8年間、メディア、取引所、DEX、L1チェーンで海外と日本の市場を接続する活動を、どちらかというとコミュニティレベル、個人レベルでやってきました。私が個人としてコミュニティを作る、サポートするというレベルの話に留まっていたんです。

それがアライドに入ることで、今までやってきたことの本質は変わらないかもしれませんが、企業レベルで企業が企業をサポートするというフェーズに移行します。イネーブラー思想を持っているアライドという企業で、ブロックチェーンの実装、暗号資産の保管・運用をしたい日本の企業を、企業レベルでサポートしていきたいと思っています。

関連:ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説

関連:アルトコインを保有する上場企業一覧|ETH・SOL・XRPなど主要銘柄別に分析

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/15 日曜日
11:30
ビットコインRSI4年ぶりの売られ過ぎ水準、CPI発表が転機となるか|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏の週次レポート。ビットコインは1010万円周辺で軟調推移、米雇用統計後も上値の重い展開。週足RSIが4年ぶりに30割れでセリクラ感あるもハイテク株安や米債利回り上昇が圧迫。13日発表の米CPIが持ち直しの切っ掛けとして期待、6万ドルでは買い戻し入りやすいと分析。
09:30
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインクジラの売却可能性やリップル社の提携拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
09:25
週刊ニュース|ストラテジー社CEOの債務懸念払拭やJPモルガンの仮想通貨市場への前向き見解に高い関心
今週は、ビットコイントレジャリー企業ストラテジー社の収支報告会、JPモルガン・チェースの仮想通貨市場分析、米仮想通貨取引所コインベースの決算に関する記事が関心を集めた。
00:45
イーロンマスクのX、「数週間以内に」仮想通貨・株取引機能を実装へ
Xが仮想通貨の直接取引機能「スマート・キャッシュタグ」を導入予定。アプリ内で売買が完結するスーパーアプリ化が加速。数週間以内に開始する見通しだ。
02/14 土曜日
14:16
マスカットグループがKLabと提携、「仮想通貨やDAT上場株への投資」を新たな金融戦略に
マスカットグループが新金融戦略「成長還元型トレジャリー関連投資」を発表。仮想通貨やWeb3領域への投資を開始し、第一弾としてKLabと業務提携。
14:05
中国、電力市場にブロックチェーン技術全面導入へ 
中国国務院弁公庁が2月11日、全国統一電力市場体系の完善に関する実施意見を発表した。グリーン電力証書にブロックチェーン技術を全面導入し、2030年までに市場化取引電力量を全社会用電量の70%程度に拡大する方針を示した。
13:25
ブラジル下院で「国家ビットコイン戦略備蓄」法案が提出、5年で100万BTC購入を計画
ブラジル下院で「国家ビットコイン戦略備蓄(RESBit)」法案が提出。5年で100万BTCの取得、納税利用やキャピタルゲイン免除などを含む内容だ。
13:10
Mixin Networkの300億円規模ハッキング、犯人が仮想通貨を移動・売却
2023年のMixin Networkハッキング事件で盗まれた資金が動き出した。犯人は2年以上の沈黙を破り、仮想通貨イーサリアムを資金洗浄し売却している。
11:20
ビットコインの「究極の大底」は5.5万ドル付近=クリプトクアント予測
クリプトクアントが仮想通貨ビットコイン相場を分析。実現損失や長期保有者の動向など主要指標から、底値到達はまだ先との見解を示している。
10:35
韓国ソウル警察署、押収したビットコイン22BTCが外部流出
ソウル江南警察署が2021年に押収したビットコインで22BTCが外部流出したことが今週確認された。物理的保管装置は無事だったが、内部のビットコインのみが抜き取られた状態。
09:42
グレースケール、AAVE投資信託のETF転換を申請
グレースケールが2月14日、AAVEトラストのETF転換を米証券取引委員会に申請した。ビットワイズは昨年12月に11銘柄のETF申請を提出しており、アルトコインETF競争が本格化している。
09:10
バイナンス・フランスのトップを狙った住居侵入、3人が逮捕=報道
仮想通貨取引所バイナンスの仏部門のトップを務めるデヴィッド・プリンケイ氏の住居に、3人が侵入したことがわかった。実際にはプリンケイ氏が不在で接触することができず、すでに逮捕されている。
07:55
ドリームキャッシュ、ハイパーリキッドでUSDT建てRWA先物を提供開始
テザーがドリームキャッシュの運営会社シュプリーム・リキッド・ラボに戦略投資を実施した。ハイパーリキッド上で初のUSDT0担保のHIP-3先物市場が稼働し、株式指数や個別株の取引が可能になった。
07:20
SBI HD、シンガポールのCoinhako買収へ意向表明
SBIホールディングスが2月13日、シンガポールの大手仮想通貨取引所コインハコの過半数株式取得に向けた基本合意の意向を表明した。アジアのデジタル資産拠点構築を目指す戦略の一環として実施されるものだ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧