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ビットコイン急騰に影響を与えた「2つの理由」と、上昇時に再注目される「2ライン」|仮想通貨市況

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仮想通貨市場

●直近のBTC取引量、2017年末の全盛期水準に

●ライトコイン急騰の好材料

●マイニングハッシュレート急上昇タイミングが示唆するもの

金融市場と仮想通貨

本日の国際金融市場の値動きは、以下の通り。

日付 NYダウ 日経平均 BTC価格
1/31(木) 25,014ドル(+434) 20,773円(+216) 36.9万円
2/1(金) 24,999ドル(-15) 20,788円(+14) 37万円
2/4(月) 25,063ドル(+64) 20,883円(+45) 37.4万円
2/5(火) 25,239ドル(+175) 20,844円(-39) 37.6万円
2/6(水) 25,441ドル(+202) 20,751円(+30) 36.9万円
2/7(木) 25,169ドル(-272) 20,333円(-418) 37.1万円

8日の東京株式市場は、欧州景気後退懸念や、トランプ大統領の発言で米中通商交渉の期待が一部剥落したことで、-400円を超える大幅安に。一気に地合いが悪化し、リスクオフに傾いた。

マネックスやSBIなど、仮想通貨関連銘柄の値動きは、直近最安値付近を推移するなどいずれも冴えない。

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ビットコインテクニカル分析

本日は、ライトコインの急騰につられる形で、ビットコイン価格が急反発を見せている。

年初来安値を更新していたBTC価格は、底値圏で3日ほど揉み合った後に急騰。ショートカバーを伴い、オレンジ色のレジスタンスラインを突破するも、6日に下抜けたライン(白点線)に阻まれる形で上髭を付けた。

拡大図は、以下の通りだ。

超短期的には上優勢、短期〜中期的には下優勢なようにも見受けられるが、しっかり頭は押さえ付けられており、上抜けは容易ではない。本日21:00と明日1:00の「4時間足の更新タイミング」で、オレンジ線をレジサポ転換出来るかどうか、あるいは白線を抜けられるかどうかが注目される。

ただし、このような急騰直後に飛び乗ってしまうと、高値掴みでイナゴになるリスクが高まるため、4時間足の更新タイミングのローソク足で見極めるなど、エントリーポイントは冷静に見極めたい。

ライトコインの上昇要因

本日、ライトコイン(LTC)が10%以上の急騰を見せた。

材料としては、ライトコイン財団が、ライトコインの拡張ブロックを通して、MinbleWinbleを実装するためにBEAMが援助を行うことが公式発表したことが挙げられる。

Beam側は、今回のライトコインとの協力において、仮想通貨分野でのプライバシー性を強化し、Mimblewimbleプロトコルを宣伝することが目的となっているようだ。

これにより、ノーマルのLTCからMimblewimble搭載のLTCへ、またその逆を可能にすることで、ライトコインにプライバシー性とお金の持つ性質の一つであるFungibility(代替可能性)を追加することが可能になる。

この発表の影響を受け、急動意している。

出典:Coincheck

マイニングハッシュレート急上昇タイミングが示唆するもの

また本日、ビットコインのマイニングハッシュレートにも大きな動きがあった。

ビットコインのマイニングハッシュレートが急上昇、昨年11月中旬の水準まで急伸し、直近2ヶ月で最高値を更新した。

ビットコインのハッシュレートは、11月の相場急落に比例して続落傾向が見られており、収益性悪化を理由としたマイナーの撤退が相次いで起こっていたことが多数のメディアより報じられていた。

では、11月移行のマイニングハッシュレートと、ビットコイン相場との相関性を見て行く。

11月〜12月:相場急落を背景にハッシュレート続落

出典:bitcoinwisdom.com

12月中旬:2018年12月中旬のBTC価格の直近底値打ちを見ると、同様にハッシュレートも上昇、撤退マイナーも出ていたことで、マイナーの収益率と相場との相関性指摘が相次ぐ

1月:ビットコインの相場がレンジ推移に移行、時折急騰と急落を伴うシンプソン相場の様相も確認されるも、相場が落ちたタイミングで後からハッシュレートが下落する場面も見られており、以前収益ラインとしての見方が強いことが確認される。

1月28日:相場も大きな動きがなし、デフィカルティも前回比で1%変動とハッシュレートも安定化

1月29日〜2月7日:相場のボラティリティが極めて低い数値に(価格が動かない状況)、ハッシュレートも横ばいに推移。デフィカルティ調整後、ブロック生成時間が右肩下がりに減少、次回難易度調整予測チャートが右肩上がりに

2月8日:相場動かずも、ハッシュレート急騰

出典:bitcoinwisdom.com

今回の注目点は、相場が動かない状況下でも、ビットコインのブロック生成時間が下落傾向にあった点だ。

前回の難易度調整時にあたる1月28日の価格と、現在のビットコイン価格は同水準で、大きな変動はないにもかかわらず、難易度調整後からブロック生成時間が下落傾向、ハッシュレートが結果的に急騰した。

前述したように、マイナーの動向がこれまでの価格に相関した状況とは異なる動きをしていることを示唆している。

ここから考えられる動きとして、以下のものが考えられる。

1. 大手業者が高性能マシンへ乗り換えた可能性

2. マイナーの出戻り(相場の底値を見る動きか?)

この動きが明確になるのは、2日後に控えた「難易度調整」タイミングだ。

仮に大手のマイニングマシン乗り換えが要因になっている場合、収益性を踏まえたハッシュレートの低下が今後見られることになるが、そのままハッシュレートが上昇に転じた場合、これまでのマイナーの動きとは異なる点を意味することになる。

現段階では、ここ4日間でマイニングシェアに大きな変化が見られないことから、前者のセンは薄いのではないかと思われる。

出典:blockchain.com(24H)

出典:blockchain.com(4Day)

OTC取引市場を中心に、通貨供給量を担うマイナーは、相場に直結しているとの見方も強く、ここでマイナーが相場停滞に反した強気な姿勢を示した場合、仮想通貨市場のトレンド転換にもつながる可能性のあるファンダ要因となり得るだろう。

ビットコイン取引量、2017年末の全盛期並の水準に

ビットコインの日間トランザクション量が再び上昇傾向にあり、2017年末の水準に近づきつつあることが判明した。

仮想通貨投資ファンドMorgan Creek Capital社のCEOであるAnthony Pompliano氏は、以前ビットコインのトランザクション量の増加は、仮想通貨市場のファンダメンタルズ要因だと説明していた。

2月7日時点の日間トランザクション量は332,712で、2018年1月中旬以来の高水準となっている。

昨年11月、仮想通貨相場が全面安となる中、Pompliano氏は以下のように述べていた。

仮想通貨価格は、あくまで資産の価値を評価する一つの指標でしかない。確かに重要かもしれないが、将来的な価値を予測する際にはそれほど役に立たない。

根本となるビットコインブロックチェーン上のファンダメンタルは、この下落トレンドの中でも力強く上昇し続けている。

BTCボラティリティが昨年11月の大暴落後と同水準に

Fundstrat Global Advisorsの市場ストラテジスト、Robert Sluymer氏は、次のように述べている。

ビットコインのトレンド転換を示唆するためには、4200ドル(約46.1万円)を越える必要がある。第4四半期の安値3,100ドル(約34万円)を下回った場合、2,270ドル(約25万円)まで下がる可能性がある。

また、DonAlt氏やThe Crypto Dog氏のような海外有名トレーダーも、4,000ドル(43.9万円)を超えて回復しなければ、2,000ドル(約22万円)まで落ち込む可能性が高いと述べている。

ただし、『33XXドルで新たにショートポジションを建てるのは、2018年に何度も反発していた63XXドルの最重要サポートラインからショートするに等しい。一発で底抜けるかもしれないが、昨年の相場のように五回続けて焼かれるかも知れない。』などと、安易なショートの危険性も指摘。

Hsaka氏も以下のような分析を行い、サポートラインの強さに警戒感を示している。

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