はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ベネズエラ政府、仮想通貨ビットコインとライトコインの「国際送金サービス」開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ベネズエラ政府、ビットコインとライトコインの国際送金サービスを開始
自国通貨不安でハイパーインフレに陥っているべネズエラ政府が、ユーロ建てで仮想通貨ビットコインとライトコインの国際送金サービスを開始した。LTCは一時11%弱の高騰を見せている。

ベネズエラ政府、独自のビットコインとライトコインの国際送金サービスを開始

べネズエラ政府の仮想通貨規制当局Sunacripは先週、国際送金サービスPatriaを開始した。

このサービスにより、ベネズエラ国民が世界中のどこからでもビットコインライトコインによる送金をベネズエラ国内在住者に送ることができるようになった。

今年の1月下旬にも、ベネズエラ政府は仮想通貨の法的枠組みを規定する法律を施行したばかりだが、この法律により仮想通貨取引所はライセンスの取得が義務付けられ、違反罰金として100〜300ペトロ(1ペトロは原油1バレルに相当し、昨今の価格で1ペトロ=約60ドル前後)、違反した企業の取締役は、1年から3年の懲役刑と50〜100ペトロに相当する刑罰が科せられる。

出典: Patria

SunacripによるPatria利用規約は、以下の通り。

  • 送金の受取人は、権利能力が認められる社会的実在としての個人であり、法的年齢に達しているベネズエラ・ボリバル共和国在住者である事
  • 受取人は毎月最大10ペトロに相当する仮想通貨の受取が可能だが、ユーザーの要請に応じて、上記法律により例外的に最大50ペトロに相当するユーロでの受取も可能。
  • 送金手数料は最大で15%の手数料、最低金額でも0.25ユーロ(約31円)。

送金者はPatriaにて、ビットコインかライトコインを選び、自身のウォレットからPatriaが指定するアドレスへ送金。

なお、ビットコインとライトコインはユーロ建て、送金時のボリバル・ソベラノ(以下VES)の価格は、中央銀行のEUR/VESの為替レートに基づく。

混迷するベネズエラの経済

昨今のマドゥロ政権の失策により、ベネズエラは通貨ボリバルの価値は大幅に下落しながら、ハイパーインフレと高失業率が続いている。

しかしながら、米トランプ政権の経済制裁を受け、なおかつ自国発行の仮想通貨ペトロの信用不安が広がる中で、ユーロ建てとは言えビットコインとライトコインの国際間送金が可能になる事は、ベネズエラ国民の経済と仮想通貨の普及にとってプラスになることは間違いないだろう。

なお、ライトコイン(LTC)は、一時11%弱の高騰を見せており、現在53ドル(約5925円)の水準で推移している。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ベネズエラでビットコイン取引量が過去最高を記録|政府発行仮想通貨ペトロの現状や規制の動向から考察する背景
ハイパーインフレなど混迷を極める経済状況に置かれるベネズエラは、政府発行の仮想通貨ペトロの現状や強硬的な仮想通貨業界の規制枠組み法案の施行など、仮想通貨を取り巻く環境においても混乱が伺える。
仮想通貨ライトコイン、時価総額4位ランクイン|ライトニングネットワークと新匿名技術の導入に注目
昨日から高騰を高騰を見せているライトコイン、新たな匿名機能の導入発表に続き、高速決済システムの利用が4000店舗以上に拡大されることも明らかに。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者13,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/21 火曜日
17:30
日銀副総裁、ステーブルコインが国際決済の中核担う可能性を指摘
日銀の氷見野副総裁は21日、ステーブルコインが国際決済システムの主要プレーヤーとして浮上する可能性があると指摘。世界の資産の半分がノンバンク保有で規制の枠組みが追いつかない現状に警鐘を鳴らした。
17:06
ヴィタリック、ゼロ知識証明を10倍高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、ZK証明を高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説した。従来のSTARKと比較して約10分の1のコストで検証が可能になるという。長期目標「Lean Ethereum」の実現に向けた重要技術として注目される。
15:35
SBI系ビットポイント、法人のイーサリアム活用支援を強化 
SBIグループのビットポイントジャパンは、株式会社Def consultingとの提携により、イーサリアムを活用した法人向けの資産運用支援を強化。最新の戦略で企業価値向上を目指す。
14:08
片山さつき氏、財務大臣に起用 暗号資産規制整備にも期待
片山さつき氏が新財務相に就任。1988年に財務省入省後、金融政策や暗号資産規制、税制改革に関与してきた実績が注目されている。
13:30
X、ユーザーネーム市場を開設し最高100万ドルで販売開始
Xがプレミアム会員向けにユーザーネーム市場を開設し、非アクティブなユーザーネームを最高100万ドルで販売すると報じられた。無料の「プライオリティ」と有料の「レア」の2種類を提供する。
13:17
株価大幅下落のソラナ・カンパニー、私募株ロックアップ解除を予定通り実施へ
パンテラ・キャピタルが支援するソラナ・カンパニーは、株価下落する中、私募株のロックアップ解除を予定通り実施すると発表。「絆創膏を一気に剥がす」アプローチで、市場の圧力に対処する方針を示した。
12:50
ナスダック上場グリーンレーン、165億円調達でベラチェーン(BERA)戦略を開始
米グリーンレーン・ホールディングスが1.1億ドルの私募増資を実施し、仮想通貨BERAの保有戦略を開始すると発表した。ポリチェーン・キャピタル主導で上場企業として最大規模のベラ保有者を目指す。
11:40
アマゾンAWSの大規模障害、コインベースやロビンフッドにも影響
アマゾンAWSの障害で仮想通貨取引所コインベースや取引アプリのロビンフッドに一時不具合が発生した。集中型クラウドへの依存リスクが改めて浮き彫りになった。
11:25
パンプファン、ミームコインローンチ市場を再び支配 日次1.5億円収益維持=報道
ミームコインローンチパッドのパンプファンが市場シェア95%を獲得し独占状態に。市場低迷下でも日次1.5億円の収益を維持。圧倒的な卒業数と強固な回復力を示す。
11:03
ユーザー数5500万人突破、Web3ソーシャルインフラ「UXLINK」のCEOが描くマスアダプションへの道
UXLINK CEOローランド・サフォー・ンタゲ氏の独占インタビュー。Telegram基盤で5500万ユーザーを抱えるWeb3ソーシャルインフラの戦略と日本市場への期待を聞いた。
10:40
カナダの州政府、AI電力制限と仮想通貨マイニング恒久禁止を提案
カナダのブリティッシュコロンビア州が人工知能データセンター向けの電力供給を制限し、新規の仮想通貨マイニングプロジェクトを恒久的に禁止する法案を提出したと報じられた。
10:00
BTC採掘企業ビットディアの株価目標上方修正、ベンチマークがAI事業を評価
ベンチマークが仮想通貨ビットコイン採掘企業ビットディアの目標株価を大幅に引き上げた。AI事業の社内化により収益創出が加速すると予測している。
09:35
「ETHに押し目買いの傾向」CoinSharesが先週の資金流動結果を公開
CoinSharesは、先週の仮想通貨投資商品への資金フローは約5.1億ドルの純流出だったと公表。イーサリアムの投資商品では押し目買いが見られたが、ビットコインの投資商品に相殺されたと指摘している。
08:30
コインベース、米財務省にマネロン対策規則の全面見直しを要請
仮想通貨取引所コインベースが米財務省に対し、1970年制定の銀行秘密法を含むマネーロンダリング対策規則の全面見直しを求めた。AI活用やブロックチェーン解析を推奨し、現行制度は時代遅れで逆効果だと主張。
08:10
イギリスで仮想通貨ETP解禁、ブラックロックなど個人投資家向けに上場
21シェアーズ、ビットワイズ、ウィズダムツリーがビットコインとイーサリアムの上場投資商品を英国の個人投資家向けに初めて開放した。当局が4年間の販売禁止を解除。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧