はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

SBIの仮想通貨関連事業まとめ/リップルとの共同事業やマイニング会社等

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SBIが設立した仮想通貨関連会社や、取り組んでいる関連事業をまとめて紹介
リップルとの共同事業だけではなく、仮想通貨取引所マイニング会社ICOサポートや格付け独自通貨の発行など様々な事業を始めています。

SBIホールディングス(以下、SBI)は、日本の大手金融会社の内の一つです。

銀行や保険だけではなく、証券や住宅ローン等の様々な分野に手を広げているSBIが、近年では仮想通貨関係の事業に力を入れていることは、日本の仮想通貨投資家にとっては有名です。

そこで今回は、2017年10月24日現在までのSBIの仮想通貨に関係する会社や事業などについてをまとめようと思います。

目次
  1. リップル×SBI(SBI Ripple Asia)
  2. 仮想通貨取引所(SBIバーチャル・カレンシーズ)
  3. マイニング(SBI Crypto)
  4. 仮想通貨ファンド(CoVenture Holding Company社に出資、連携)
  5. 仮想通貨デリバティブ(BCause社に出資)
  6. ICO等資金調達サポート(SBI CapitalBase)
  7. ICO格付け(モーニングスター)
  8. 仮想通貨決済(Wirex Asia)
  9. 独自通貨Sコイン

1.リップル×SBI(SBI Ripple Asia)

リップル社とSBIの関係性が深いことは仮想通貨投資家の方々は既にご存知かと思います。

SBIホールディングスの北尾社長は「SBIはリップルに約11%の比率で出資している」と明言しています。

それに加えて、SBIはSBI Ripple Asia株式会社の設立を発表しました。

この会社では、ブロックチェーンを利用したフィンテック分野の技術開発や運用、または仮想通貨を利用した送金事業等を行います。

リップルは銀行間の国際送金のブリッジ通貨を目指していますが、このSBIとの提携によって実現性が増したと言えるでしょう。

2.仮想通貨取引所(SBIバーチャル・カレンシーズ)

SBIバーチャルカレンシーズは、SBIが開設予定の仮想通貨取引所です。

仮想通貨取引所はハッキングのリスクがよく話題に上がりますが、長年のネット銀行の運営経験など実績と信頼がある大手企業のSBIが参加することで、株式やFX投資家達の資金流入が期待できます。

また、SBIバーチャル・カレンシーズは既に金融庁が発表した仮想通貨交換業者登録一覧に掲載されています。

その登録表ではビットコイン以外の取扱通貨は登録されていませんが、今後リップルが取扱通貨に追加されるだろうと予想されています。

仮想通貨取引所 SBIバーチャル・カレンシーズ-最新ニュースや取扱通貨を随時更新!!
仮想通貨取引所 SBIバーチャル・カレンシーズの最新ニュースや取扱通貨を随時更新していきます。2017年10月05日には仮想通貨取引口座開設の先行予約受け付けを開始しました。

また、香港ではDigital Asset Exchange(仮)の開業準備も進めています。

SBIの2018年3月期第2四半期決算説明会の資料では、Digital Asset Exchangeの説明欄にビットコイン、イーサリアム、リップル、ネム、ライトコインといった画像が挙げられていました。

確定ではありませんが、これらの通貨を取り扱う予定なのかもしれません。

3.マイニング(SBI Crypto)

SBIは、2017年8月にマイニングを主な業務内容とするSBI Cryptoを設立しました。

この設立時期はビットコインキャッシュが誕生した時期であり、北尾社長は既にビットコインキャッシュのマイニングを開始していることを発表済みです。

また、「ビットコインキャッシュマイニングで30%のシェアを取る」や「いずれ8MB(ビットコインキャッシュ)が勝利するだろう」等の発言をした事で注目を集めています。

仮想通貨 ビットコインキャッシュ(BCH)ニュースまとめ
ビットコインキャッシュ(BCH)に関するニュースのまとめ記事です。価格変動に関わってくる情報や今後のプロジェクトの予定等を随時更新していきます。

4.仮想通貨ファンド(CoVenture Holding Company社に出資、連携)

SBIは2017年9月19日に、CoVenture Holding Company社に出資し、仮想通貨関連の事業において協力して取り組んでいく締結をかわしたことを発表しました。

これにより、SBIが仮想通貨ファンドへ参入し、仮想通貨の投資家ニーズに対して運用機会を提供する狙いがあることが周知されました。

今後は仮想通貨ファンドの組成、または投資助言や仲介などのサービスを提供する合弁会社を設立する予定です。

米運用会社CoVenture Holding Companyとの 仮想通貨分野における協業に関するお知らせ

2017年9月19日 SBIホールディングス株式会社

参考記事はこちらから

5.仮想通貨デリバティブ(BCause社に出資)

2017年10月18日には、アメリカで仮想通貨デリバティブ事業を行うBCause社に出資したことを発表しました。

これによりBCause社への出資比率は40%となったそうです。

BCause社は米国商品先物取引委員会(CFTC)のデリバティブ取引所への公認取引所認可(DCM)の取得に向けた手続きを進めています。

これが実現することで、アメリカで初めての個人向け仮想通貨デリバティブ取引所となる見込みです。

仮想通貨デリバティブ関連事業を展開する 米国BCauseビコーズ社への出資に関するお知らせ

2017年10月18日 SBIホールディングス株式会社

参考記事はこちらから

6.ICO等資金調達サポート(SBI CapitalBase)

SBiがベンチャーや中小企業向けに資金調達サポートのプラットフォームを提供する、SBI CapitalBase株式会社を設立しました。

この会社では、ICOを含めた資金調達を支援する予定です。

ICO支援といえばテックビューロ株式会社が提供するICOプラットフォームの「COMSA」を思い浮かべる方も多いかと思います。

そのため、COMSAのライバルが出現した、といった見方をする人もいます。

ちなみにCOMSAはCOMSA自身もICOを行い、調達金額が90億円を突破しています。ICOへの注目度の高さから、ICOサポートという分野への期待が高まっているのでしょう。

SBIがICOサポート会社SBI CapitalBaseを設立!
株や債権だけではなく、クラウドファンディングやICO等複数の資金調達方法をサポートするSBI CapitalBase(キャピタルベース)という会社が新たに設立されました。

7.ICO格付け(モーニングスター)

SBIが始めたのはICOサポートだけではありません。今後行われる予定のICOを格付けし、評価する事業も開始しました。ICO格付け事業は2017年12月に開始予定です。

ICOサポートとは違い、ICO格付け事業は国内初の取り組みです。

過熱したICO人気は最近落ち着いてきたようにも思えますが、まだまだ投資家達から注目を集めていることは間違いありません。

しかし、ICOを行う企業が発行する「ホワイトペーパー」の情報だけではその内容の正確性、信ぴょう性を容易には判断できません。

それを判断するために格付けを行い、それに加えてモーニングスターでは2017年12月までに仮想通貨のニュースや仮想通貨取引所の比較情報などを提供する仮想通貨ポータルサイトを立ち上げる予定です。

国内初、仮想通貨及びICOの格付け開始について

2017年10月11日 SBIホールディングス株式会社

参考記事はこちらから

8.仮想通貨決済(Wirex Asia)

2014年に設立されたフィンテックのベンチャー企業であるWirexは、VISAネットワークで仮想通貨を利用することが可能な決済サービスを、世界中(130ヵ国以上、約90万人以上の利用者)に提供している企業です。

Wirexのサービスを利用して決済されている合計額は、約1130億円(※2017年6月のデータ)を突破しています。

Wirexのアプリを利用する事で仮想通貨を米ドルやユーロ、または英ポンドといった法定通貨へ瞬時に交換することが可能です。

また、その法定通貨は「Wirexカード」を使うと、世界中のVISA対応のATMや加盟店などのネットワークで利用が可能となります。

Wirexは既に日本法人も設立されており、10月2日に株式会社Wirex JapanのCEOに日本人である小島和氏が就任しています。ただ、日本円にはまだ対応していません。

その日本法人へとSBIグループが今後出資を行うことで合弁会社となり、日本での仮想通貨決済カードの発行と、アジアでのブロックチェーン技術、分散台帳(DLT)や決済等の分野で事業を展開していく予定です。

SBIが仮想通貨決済サービスを提供するWirexと共同で会社を設立
SBIが仮想通貨による決済サービスを130ヵ国以上、約90万人以上のユーザーに提供するWirex社と共同で会社を設立しました。日本国内で仮想通貨決済カードを発行する予定とのことです。

9.独自通貨Sコイン

SBIホールディングスが独自仮想通貨である「Sコイン」を発行し、新しい決済用プラットフォーム構築プロジェクトを設立した事を発表しました。

公式ニュースページでは、政府が2027年までにキャッシュレス決済比率を40%に引き上げる計画をしている事にも触れ、地方自治体や他会社が独自通貨を発行する事も予想したSコインプラットフォームの構築を目指しているそうです。

ここまでの話の時点で技術的に高い目標を持っていることが分かりますが、SBI単独で開発する訳ではなく、独自の分散型台帳技術「Orb DLT」を開発した株式会社Orbと共同で開発を始めたようです。

また、同じ決済通貨のリップルとの違いについてですが、現状ではリップルはBtoB(企業対企業)、SコインはBtoC(企業対消費者)といった方向性の違いがあるように思えます。

SBIが独自通貨「Sコイン」を発表/リップルとの違いを詳しく解説
SBIが発表した独自仮想通貨「Sコイン」について、現状の情報をまとめました。Sコインとリップルの比較についても詳しく解説します。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/13 月曜日
12:25
430億円規模に、バイナンスが「異例の補償」実施 トランプ・ショックに関する価格異変で
仮想通貨取引所バイナンスがトランプ関税による市場下落時の不具合で損失補償を発表した。USDe、BNSOLなどのディペッグで強制清算が発生した背景がある。
10:15
トム・リー氏「イーサリアム下落は一時的」、相場を支える3要因とは
ビットマインが市場下落時に730億円相当のイーサリアムを買い増したとみられる。トム・リー会長は3つの構造的要因が変化しない限り市場の追い風になると強気の見解を示している。
10/12 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH1万ドル到達の可能性やBNBの過去最高値更新など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
IG証券のビットコインETF「IBIT」CFD取引の始め方|税制・手数料・リスクを徹底解説
IG証券のビットコインETF「IBIT」CFD取引を徹底解説。申告分離課税適用で税率20.315%の可能性、24時間365日取引、レバレッジ5倍など特徴を詳しく紹介。口座開設から注文方法、手数料、ファンディングコスト、リスク管理まで初心者にもわかりやすく説明します。
11:30
高値圏での日柄調整が続く可能性、半減期サイクルの節目に警戒感|bitbankアナリスト寄稿
BTC円は1900万円トライに失敗し1860万円台で推移。米政府閉鎖による指標発表延期で方向感欠く展開が続く中、10月18日に半減期サイクルの重要な節目を迎える。過去のサイクルを意識した売り圧力とETF資金流入の綱引きに注目。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税によるBTC暴落に高い関心
今週はメタプラネットの仮想通貨ビットコインの含み益、休眠クジラの6000億円BTC移動やトランプ関税などによるビットコイン急落、Binance JapanとPayPayの提携に関する記事が関心を集めた。
10/11 土曜日
14:30
13:20
ビットコインの年間の実現純利益が継続的上昇、今後の動向は=CryptoQuant
CryptoQuantが週間レポートで仮想通貨ビットコインの利確の動きは低調であるとして今後も上昇継続の可能性を予想した。一方、市場はトランプ関税発言で急落したところだ。
12:00
ケニア最大級のスラム街でビットコインが広がる理由|Afribit創業者インタビュー
ケニアの貧困地域で広がるビットコイン活用。なぜ使われ、どんな課題があるのか。現地取材による5つの質問と回答で、仮想通貨の実態をわかりやすく紹介。
10:45
「トランプ・ショック」でアルト市場に異常値 ATOMが一時0.001ドルまで暴落
トランプ大統領の対中関税警告で一部アルトコインがバイナンスなどで異常急落。ATOMは0.001ドルまで暴落しSUIは85%下落。過去24時間の清算総額は約3兆円に達した。
10:00
ノーベル平和賞めぐる情報漏洩か、ノルウェー当局が米賭けサイトのトレーダーに関する調査=報道
ノルウェー当局が2025年ノーベル平和賞の結果についてポリマーケットでの情報漏洩を調査している。受賞者マチャド氏は仮想通貨ビットコインの支持者として知られている。
09:45
米賭けサイト「カルシ」、3億ドル調達で評価額50億ドルに 140カ国展開へ
米予測市場カルシが3億ドルの資金調達を完了し評価額50億ドルに到達。セコイアやアンドリーセン・ホロウィッツが参加し事業を140カ国に拡大する計画を発表した。
08:10
世界大手銀行10行、G7通貨のステーブルコイン発行を共同検討
バンカメやゴールドマン・サックスなど世界大手銀行10行がG7通貨連動ステーブルコイン発行の共同検討を開始とBNPパリバが発表した。
07:30
32億円相当の仮想通貨を盗難か Hyperliquidのユーザーが被害者に
Peckshieldは、Hyperliquidのユーザーが32億円相当の仮想通貨を盗難されたことを報告。原因は秘密鍵の漏洩であると分析している。
07:00
キャナリー、XRPとソラナETFの申請を更新も長引く政府閉鎖が影響
米キャナリー・キャピタルがXRPとソラナETFの登録届出書を更新し手数料を0.50%に設定。SEC承認に向け前進するも政府閉鎖で承認プロセスが不透明な状況にとどまる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧