はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米トランプ政権の「仮想通貨・ブロックチェーン」に対する立場が明らかに|米国務省高官が言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国務省高官、業界に対する米政府のスタンスを始めて開示
米ワシントンDCで開催された『DC Blockchain Summit』に登壇した米国務省高官は、仮想通貨・ブロックチェーン業界に対する連邦政府の規制や取り組みスタンスを明らかにした。

米国務省高官、仮想通貨に対する米政府のスタンスに初めて言及

米国務省(日本外務省に相当)に所属する『経済成長部』の代理次官を務めるManisha Singh氏は、7日に米ワシントンDCで開催された『DC Blockchain Summit』に登壇し、仮想通貨・ブロックチェーン業界に対する連邦政府の規制や取り組みスタンスを明らかにした。

「DCブロックサミット」は、デジタル商工会議所(Chamber of Digital Commerce)が4年前より主催する、規制当局、金融業界、ブロックチェーン界にも注目される年次の業界イベントである。

今回登壇したSingh氏は、仮想通貨・ブロックチェーンに対する米政府の法的規制の立場について、このように話した。

国務省の立場として、プライベートセクター(スタートアップなど)がブロックチェーンを十分に革新させ、その実用性を最大限推進するために、他国政府が軽度かつ適切な規制を採用することを望んでいる。

政府の役割として、場合によっては、この業界の規制に対して余計な干渉をしないことも視野に入れている。

今、政府はブロックチェーンの可能性を研究している。仮想通貨以外にもサイバーセキュリティなど優先すべき様々な領域や分野における利用はある。

米政府は、これまで仮想通貨・ブロックチェーンの技術に対する関心を示してきた。

例えば、国土安全省は、Zcashやモネロのような匿名通貨に導入されている匿名技術に関する調査を行い、同省内で利用できる可能性を模索している。

また防衛省は先日、データベースにおけるブロックチェーン技術の提供を取り入れるために、仮想通貨プロジェクトFactom(ファクトム)をコントラクターとして協業関係を結んだことも注目されている。

トランプ政権下のブロックチェーン業界

米国務省のSingh氏は続けて、米トランプ政権の「ブロックチェーン・仮想通貨」に対する立場に関しても言及した。

トランプ政権は、ブロックチェーン業界と積極的に関わり、サポートすることにより、ブロックチェーン分野における主導権を維持しようとしている。

政府は、ブロックチェーン技術を使用することで、情報フローを有効に管理できる将来が来ると考えており、ブロックチェーン業界の発展を注視している。

よって、各国と合同で、適切な政策および法的環境作りを推進する必要があり、各国との連携は市場の成長に繋がる。

我々は、プライベートセクターや学界、市民社会におけるブロックチェーンのエコシステムに参加し、政策などの問題を解決していくことに高い関心を持っている。

Singh氏の発言は、トランプ政権関係者がブロックチェーン業界に対して初の言及となることから、重要な意味を持つ。

今まで、規制当局のCFTCやSEC、金融自主規定団体FINRAからの規制における意見は多く見られるが、国政規模における仮想通貨・ブロックチェーンに関わる政策決定に向けた第一歩は、全米、および世界各国からの規制手段、業界へのサポートの取り組みにとって、注目すべき一例となることは間違いだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

リップル社CEOが、JPモルガンの「独自仮想通貨」を疑問視する理由とは|米ブロックチェーンカンファレンス
米ワシントンで開催中の『DC Blockchain Summit』にて、米リップル社のCEOがJPモルガンの独自仮想通貨「JPMコイン」に関する見解を述べ、再び疑問を呈した。
米規制当局CFTC会長が、投機的な「仮想通貨バブルの収束」を語る
米CFTCの会長が、取引許可で関わっているビットコイン先物による影響や、投機的なバブルの収束を語った。現在の仮想通貨の下落は、長期的にみればチャンスであると言及した。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者13,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧