CoinPostで今最も読まれています

スイス金融大手、「軍事レベル」の仮想通貨カストディ提供へ|ビットコインやXRP(リップル)などの保管に対応

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

スイス金融大手、軍事レベルの仮想通貨カストディサービス提供へ
スイスの上場企業であるSwissquoteは今月21日から高セキュリティの仮想通貨企業Crypto Financeと提携して仮想通貨のカストディサービスを提供していくことが発表された。核ミサイルにも耐えられる軍事レベルのセキュリティを誇るとCrypto Finance社のCEOは述べている。

スイス上場企業、軍事レベルの仮想通貨カストディサービス開始予定

スイスのオンライン銀行などのサービスを提供する金融企業Swissquoteは7日、仮想通貨企業Crypto Financeと提携して3月21日からカストディサービスを提供することを発表した

Swissquote社は2000年からスイスの大手証券市場に上場している金融企業で、2017年から以下の主要仮想通貨銘柄の取引サービスを提供している。

(表示は時価総額ランキング順)

  • ビットコイン
  • イーサリアム
  • XRP(リップル)
  • ライトコイン
  • ビットコインキャッシュ

今月下旬より、Swissquoteは仮想通貨企業Crypto Financeのカストディ部門であるCrypto Storage(クリプト・ストレージ)との提携で実現する。

Crypto FinanceのCEOであるStijn Vander Straeten氏は仮想通貨メディアCoindeskの取材に対し、以下のように言及している。

弊社のHSM(ハードウェア・セキュリティ・モジュール)はスイス国立銀行と同じ水準だ。

我々のサーバーはスイスのアルプスに位置している軍事バンカー(掩蔽壕)に保管されている。これは核攻撃にも耐えられるため、セキュリティは万全だと言って過言ではないだろう。

スイスの大手銀、軍事レベルカストディなど仮想通貨関連事業開始

スイスは長年、銀行などの金融業に対するプライバシー・セキュリティの対策が世界一で知られており、近年では仮想通貨先進国として注目を浴びている。

先月、同国の大手プライベート銀行ジュリアス・ベアは、仮想通貨企業SEBAに出資し、厳密なカストディや個人の需要に沿った資産運用などの仮想通貨投資関連ビジネスを提供する計画を発表した。

プライベートバンクとは

少数の個人銀行家が経営に無限責任を負うスイスから発祥した銀行運営体制の一種。主に世界の富裕層などを対象に資産運用などのサービスを提供する。

当時このニュースを受けた仮想通貨分析家のJoseph Young氏はフィデリティやナスダック、Bakkt(ICE独自の仮想通貨事業)に次ぐレベルの大口プレイヤーの参入を意味する重要な動向だと説明したは。

なお、今回ジュリアス・ベア銀と提携関係を結んだ仮想通貨企業SEBAはCrypto Financeのように、『軍事レベル』のセキュリティ水準で仮想通貨を保管するカストディサービスを提供するという。

機関投資家の仮想通貨投資へ参入する第一関門とされるカストディ、長年の信頼を得ているスイスの金融機関と先進的な仮想通貨企業が協業し提供する厳重な保管方式は今後大口による市場参加の後押しになり得るだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

125年の歴史を持つスイス大手銀行が仮想通貨業界参入を表明 ビットコインなどを持続性のある資産クラスと評価
スイスの大手銀行であるジュリアス・ベアが仮想通貨カストディなどを提供するSEBA社に出資し、提携を結んだことを発表。同国FINMAの登録が通り次第、機関投資家向けのカストディ事業者誕生となる見込みだ。
スイスの証券取引所、仮想通貨イーサリアムに連動したETP取引を開始
スイスの大手取引所であるSIX Exchangeが、新たに仮想通貨イーサリアムに連動したETP商品の取引開始を発表した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア