- BitMEX、レバレッジ誤作動で補償
- 大手仮想通貨先物取引所BitMEXは、4月2日にビットコイン相場が急騰する際に、レバレッジが自動で引き下げられるエラーが発生していたことがわかった。対象ユーザーには、当時の相場に基づき補償が行われる。
BitMEX、レバレッジ誤作動で補償
大手仮想通貨先物取引所BitMEX上で、4月2日にビットコイン相場が急騰する際に、レバレッジを自動的に引き下げられるシステムエラーが発生していたことがわかった。対象ユーザーに対して補償を行うことを公式で発表した。
同発表によると、日本時間4月2日13:44〜14:22の間に影響を受けた先物商品は、ビットコインのXBTU19(ドル建)と、イーサリアムETHM19(BTC建)との二つの契約商品で、その数は2000建玉であったという。
BitMEXには独自の「保険基金」があり、契約のレバレッジに比例する基金が配分されるが、前回の契約が3月29日に満期となったにも関わらず、システムエラーにより「保険基金」が正確に配置されなかったため、今回上記2種類の一部の契約のレバレッジは自動引き下げに至ったとの経緯を、BitMEX側が説明している。なお、今後の再発防止策はすでに講じているという。
BitMEXが提供するレバレッジは「ビットコインの場合1〜100倍まで、イーサリアムでは1〜50倍」との多様な選択肢があるが、具体的にどれほど当時の倍率が下げられたかは明かされていない。
BitMEXは影響されたユーザーに対し、補償プランをこのように説明をしている。
影響を受けたユーザーは、BitMEXより個人で連絡し、補償に当たる記録を取る予定だ。
4月2日13:44〜14:22の間における本来のレバレッジで算出する利益に基づいて、補償を行う。
なお、補償する相場の価格は、XBTU19のロングでは5,079.5ドル、ETHM19のショートでは0.03103ドルと設定する。
*BitMEXは自動レバレッジ引き下げエラーから利益を得たりはしない。
上記の影響を受けた時間帯は、ビットコインは急騰し、約11.5%の上昇率を見せた。なお、イーサリアムをはじめ、多くのアルトコインも連動し、大幅に上昇していた。
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