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アルトコインは上昇一服で全面安、ビットコインの下目線強まる中で攻防が激化|仮想通貨市況

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仮想通貨市場
心理的節目に到達したアルトの循環物色も一巡し、ビットコインも利確売りに押されやすい水準にある。先行き不透明感のあるファンダも確認される中、アセンディングトライアングルの抜ける方向に投資家の注目が集まっている。

金融市場と仮想通貨

本日の東京株式市場は、前日比40円高の2万1802円と小幅反発。英EU離脱問題の期限となる4月12日を前に、ブレグジット関連の動きには注視したい。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、ビットコイン一服の影響もあり、全体的に落ち着いた値動きで推移した。

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ビットコインテクニカル分析

仮想通貨市場は一服。

BTCは60万円を抜けきれず、利確売りを中心としたアルトコイン全面安の影響もあり、上値の重い展開が続いている。

直近相場を先導していたイーサリアム(ETH)は、心理的節目である20,000円に到達し、10,000円に到達したライトコイン(LTC)とともに、利確売りの出やすい水準にある。

現在の相場では、高値圏で”アセンディングトライアングル”を形成(青三角)しており、短期足では激しい攻防が行われている。下目線が増える中、どちらに抜けるのか注視されている状態だ。

国内外を問わず意識されやすいのは、やはり5,000ドル(55万円:オレンジ破線)だ。直近数日間で推移している、5000〜5400ドル(60万円)までのレンジを下抜けた場合、200MAの52万円付近まで調整を挟む可能性が考えられる。

逆に、何度か跳ね返されている60万円付近のレジスタンスラインを上抜けできれば、ショートカバーを伴い、昨年11月中旬の急落直後に揉んだ価格帯であり、週足50SMA(単純移動平均線)の62〜63万円付近まで飛んでもおかしくはない。

トレンドは上向きに変わりつつあるが、この後、中・長期的な大相場に突入するにせよ、どこかのタイミングで大きく調整する可能性は否めず、警戒しておくに越したことはない。

いずれにせよ、現在の価格推移は、仮想通貨市場の「局面」だと言えるだろう。

ビットコイン週足チャート

海外の仮想通貨情報サイトBitcoinistの分析によれば、ビットコイン価格チャートは、週足で7週連続の陽線、出来高は2019年での最高を記録した。

MACDは依然として強気相場を示唆、急速にポジティブな方向へ向かっている。

価格帯別の出来高を示す可視範囲出来高(VPVR)では、未だに出来高における急落がみえるが、これはビットコイン価格のさらなる上昇の余地ともとれる。

日足チャート

今週月曜日の日足をみると、ビットコイン価格はさらなる上昇を試みるも、日足チャートにおいて形成されつつある、上値抵抗線に跳ね返された様子が伺える。

MACDは0ラインより上で推移するものの、上昇サインは弱くなっていく。出来高も急騰前の水準に戻りつつあり、一般的にはそれは弱気なサインだとされる。

もしもBTC/USDが短期間での価格推移を繰り返すなら、4355ドルのフィボナッチ比率では50%のところが、強気相場の範囲として重要となるだろう。

そこを破った場合は、61.8%、4120ドルが次のターゲットなることが考えられる。

1時間毎のオーダーブック(板)分析

オーダーブックをみると、200MA付近にある4800ドル(53.5万円)周辺での多くの買いがみれる。またより低い時間軸では、まだ価格推移における上昇トライアングルがみられる。

ファンダ要因

なお、ファンダ要因としては、ビットコイン市場のシェアの大勢を握っていた中国Bitmainなどのマイニング事業に関して、中国政府が「淘汰事業」へのリスト入りを検討していることが報じられ、段階的な縮小を示唆している。

中国の産業改革に関する、2019年版目次書のドラフトでは、3段階の「推薦・制限・淘汰」の中に450種類の産業・ビジネスが仕分けられており、仮想通貨マイニング事業は、淘汰に分類されているという。

5月7日まで”パブリックコメント”を募集中だが、淘汰産業については「資源を浪費、または環境を汚染するもの。法律の規定に準拠しない産業」と規定しており、先行き不透明さは拭えない。

中国政府、ビットコイン・仮想通貨マイニングを「淘汰産業」として検討
中国政府は、産業改革に関する2019年版目次書のドラフトを公開した。3カテゴリー「推薦・制限・淘汰」の中に450種類の産業・ビジネスがリストされ、仮想通貨マイニング業務は「淘汰」に分類されている。

これにより、中国マイナーによる市場の偏在が是正されるのであれば、中・長期的には市場健全化につながると考えられるが、短期的な影響は読みにくい側面もあり、続報には注視したい。

なお直近では、再びチャイナマネーが仮想通貨に流れ込んでおり、BTC高騰に伴いOTC取引経由の通貨取引量が増加、4%ものプラス乖離を生み出している。

4月の月初に見られた仮想通貨市場の高騰を受け、OTC取引を通して取引を行う中国人投資家が殺到したことで、同国内のOTC取引で多く利用されるUSDT価格にプレミアが発生した。

仮想通貨取引所bitfinex、新規口座のミニマム資金規定を廃止

多くの大口トレーダーが利用する海外仮想通貨取引所bitfinexは9日、1万ドル(約110万円)との最低資金の規定を廃止したことを公表した。

これにより、ユーザーは大口が持つような資金がなくてもbitfinexを利用することができるようになった。

bitFinexは2018年1月より、ユーザーが取引などの口座機能を使うため、最低1万ドルの資金を持つ必要が設けられていた。

1万ドルの資金は、最初に口座をアクティベートするためのミニマム規定であり、口座を一度フル稼働させると、資金のミニマム条件は適用しなくなるという。

bitfinexは、「半年前より多くのユーザーがミニマムをなくすように要請していた」ことを理由に、1万ドルのファンディング条件を廃止したと伝えている。

これまで大口投資家やある程度の資産を持つユーザーしか利用できなかったが、この規定変更により、流動性の高いbitfinexは、より様々なトレーダーに利用されていく可能性がある。

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